注意!本記事は「マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!」の根幹に関わる重大なネタバレを含みます。
「キャララララー!」
「ボッチアーニさま とうじょう〜! ゼツボッチ計画が〜 ついに はじまり はじまり〜! ひとりボッチの幸せな時間に ご招待! ほーら楽しそー!」
(※船島やコネクタルランド各地での被害の様子が映し出される)
「はーい! これからは みーんな ひとりボッチー! サイコーでしょー?」
概要
『マリオ&ルイージRPGブラザーシップ!』におけるストーリーの黒幕、ボッチアーニによる世界滅亡計画。
不気味なオーラを纏った鈴蘭のような花を頭に被せ、拘束者の理想を基にボッチアーニ自身が創り出した一人だけの「夢」の世界をVRゴーグルのように映し出し、人々は孤独のまま、やがて誰も気付かぬうちに世界は穏やかに終焉を迎える、というもの。
孤独を愛し、他人との交流を忌み嫌うボッチアーニだからこそ実行できた、「人間は1人では生きていけない」という習性を最大限に利用した非常に悪質な計画である。
この手法でこれまでも数々の世界で人々の繋がりを壊し滅ぼしてきたボッチアーニは、今度はコネクタルランドに目をつける。
キニオン海域の大灯台でボッチアーニの卵を偶然見つけたコトゼットを洗脳、ゾケットとして生まれ変わらせ、自身の復活の為に必要なエネルギー・ゼツエンタイを集めさせた。
こうして復活したボッチアーニは早速コネクタルランドの人々を次々と一人だけの世界に浸らせていく。更にはゾケット要塞にバリアを張って改造し(後に本人がシャダーンツリーと名付ける)、邪魔者が自身の元に行き着く手段を完全に断つ。
ボルドルド隊のトッド曰く、ボッチアーニを倒さなければこの惨劇は永遠に繰り返されるという。
「ゼツボッチ」の部分の由来は絶縁(或いは絶望)+ぼっちと思われる。
因みに計画始動後はほぼ全ての敵がゼツエン状態に変化する(彼の力なのかオムスビ島だけは無事)。グラゴンのゼツエン化もこれの影響である可能性が高い。
また一部の島にあるショートカット土管も不気味な花で塞がれてしまい使用できなくなる。
主な被害者
海流調査のプロフェッショナルで恐らくコネクタルランド最初の被害者。現実世界では拐われて行方不明になっている父親のパパミールと夢の世界で再会。
その後、エンディングで本当に再会した。
天才発明家。夢の世界では自分の実験に最適なラボを見つけた様子。
拘束されている間もギミルダエンジンは普通に使用可能。
- オルケーノ
フレイーム族の博士。自分の研究で皆が幸せになる夢を見ている。
- ロウデン
デンキュー島の長。夢の世界ではデンキュー国の国王になっている。
- アッチーノの父
フレイーム族の族長。夢の世界でも中々の親バカっぷりを見せている。
ゼツエンタイの被害を受けたシバレルの父(ツルンベール族の族長)と対になる形となった。
- ガードマン(兄)
正義を愛するガードマン。しかし夢の世界が平和すぎるせいで仕事を失っていた。
因みに、計画始動時点でゼツエン状態にあった人は彼を含め例外なくゼツボッチ計画の被害に遭っている。
- おばちゃん3人組
ウワサ話好きのおばちゃん達。3人共被害を受けてしまう。
笑い方が「ニョホホ」から「ニュフフ」に変わっている。
船島のビーチの奥に居たキノピオが1人を残して全滅。
後述。
マリオブラザーズが見た夢
集めたキズナのチカラでシャダーンツリーに乗り込み、中層まで進んだマリオとルイージだったが、気付くと目の前にはこれまでとは明らかに違う平和な光景が広がっていた。
そこは、なんとキノコ王国だった。
ピーチ城の中庭ではピーチやイエロースターも待ち構えており、コネクタルランドでの冒険から帰ってきたマリオ達を歓迎、ピーチ城でゆっくりしようと誘ってくる。
ここがピーチ城だとマリオとルイージから聞かされたタップーは早速違和感に気付いたが、ルイージは全く気にしていない様子。
ピーチ城で流れるBGMは『スーパーマリオブラザーズ3』のW1のマップBGMのアレンジ。
とりあえずピーチ城に入るマリオ達。しかしその先はまたしてもピーチ城の中庭だった。
ピーチは今度はマリオとルイージの為にアトラクションを用意したという。この展開は『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のトレーニングコースを想起させる。
しかし、アトラクション内に紛れている「?」が反転した見るからに怪しいハテナブロックを叩くと中からボッチアーニが出現。
2人は半ば確信しながらも、先に進む為に誘われるがまま再びピーチ城の中へ。
ピーチ城2周目以降はBGMに不気味な音が混じり、周を重ねるごとにその音が大きくなっていく。
辿り着いたのはやはり中庭。しかもキノピオ達がクッパ軍団の面々と談笑しており、中には「タララン♪タララン♪キュララーン♪」と謎の歌を歌う者まで現れる等いよいよカオスな事に。
ここでは「キノコ王国とクッパ軍団の交流パーティ」が行われており、ピーチはクッパと仲良く食事を楽しんでいた。更にはクッパがマリオ達に対して敬語で喋り、2人の不審感は募る一方。
その様子を遠くからボッチアーニが眺めていた。マリオとルイージ(ついでにルイージの帽子の中に居たタップー)もゼツボッチ計画の被害者となってしまったのだ。
するとジュゲムがマリオとルイージをライブ中継で撮影し始める。そのカメラはマリオ達を面白がってキノコ王国を彷徨くボッチアーニの姿をしっかりと捉えていた。本人は映っていることに気付いていない様子。
タップーの発案で、2人はカメラを利用してボッチアーニを見つけ出す。しかし彼は余裕そうな表情で何か思いついたようにピーチ城に入っていった。
追いかけると案の定中庭にループするが、先ほどまで居たクッパはクッパ軍団が帰らせたという。ボッチアーニは2人が夢の世界を楽しめていないのは因縁の相手であるクッパが居るからだと解釈していた。
当然マリオ達にとってはクッパの有無など関係ないので、再びカメラを利用してボッチアーニを追い詰める。
せっかく自分が用意した世界を楽しんでくれない2人に激昂したボッチアーニは
「ギィイイイイ! もういいよ! わかったよ! そんなに出たかったら出ればいいさ!」
「キミたちは直接 存在を消しちゃうことに決めたよ… ボクチンを怒らせたんだぞ〜! 覚悟しとけよ!」
と吐き捨て、逃げて行った。
マリオブラザーズはなおキノコ王国に連れ戻そうとするピーチの説得にも惑わされず、自力で拘束を解いて無事に夢の世界から脱出。
元凶であるボッチアーニが倒された後は他の被害者も解放され、コネクタルランドに平和が訪れたのだった。因みに彼が既に滅ぼした世界がどうなったのかは不明。(最終決戦についてはボッチアーニを参照)
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無限月読…手法が似ている。