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注意!本記事は「マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!」の根幹に関わる重大なネタバレを含みます。





















































































































































「キャラ〜ラララ!」


「ボクチンの名は ボッチアーニ!」

「このコネクタルランドを支配するモノなのだー!」


「島をつなげるって?人と人との つながり? ダメダメ!そんなのつまんない!」

「ステキで絶望的な孤独の世界を一緒に体験しようじゃなーい!」


概要編集

マリオ&ルイージRPG ブラザーシップ!」のラスボス。

コネクタルランドの破壊を目論んでいた孤独の魔神で、コネクタルツリーを枯らし、世界を無数の島に分割した張本人。

そしてコネッタの師匠であるコトゼットを洗脳して誕生させた眷属ゾケットを使い、終盤遂に卵から誕生した。


容姿は一言で言えばテレビ頭道化師で、頭からは多彩な配線が飛び出し、身体は濃赤の鬼火のような形状をしている。

紫のマントと頭部それぞれからは手が生え、4本腕を構成している。


一人称は「ボクチン」。子どもっぽい口調とそれ相応の性格が特徴的だが、非常に悪趣味で絆や情と言った他者と繋がる心の力を嫌い、自分以外の全てを使い潰すオモチャとしか見ていない。

なお、この手の自分の思想を押し付ける人物としては珍しく、ボッチアーニ自身も「人間は1人だけでは生きていけない」事は理解している。その上で他人が孤独のまま滅びる様を見るのを好むド外道だが。


顔を覆うほどの白い花で拘束した人々を欲望が叶ったVRの世界に浸らせて一切の交流や活動を止めさせ、全てを孤独で埋め尽くし、やがて緩やかに終焉を迎えさせる「ゼツボッチ計画」で、これまで数々の世界を滅ぼし遊んできたマリオシリーズでも類を見ない最悪の存在で、力を使い切ると卵に戻り、また別の世界で孤独の力を蓄え復活するという。コネクタルランドを滅ぼした後は、キノコワールドに目をつけ侵攻しようと考えていた。

以降は、センサミールやギミルダ、オルケーノ博士といった主要人物までもがゼツボッチ計画の餌食にされてしまう。


ボルドルド隊のトッドがゾケットから聞いた所によると、「孤独のエネルギーのカタマリ」「孤独の感情をエネルギーに変えるバケモン」「オレたちが生まれるずっとずっと前からヤツはいた」(=登場人物の中では最年長ということになる)らしく、ボッチアーニを討滅しない限り、この悲劇は永遠に繰り返される。



そこにあったのは…?編集

復活早々ゾケット要塞を本作のラストダンジョンとなるシャダーンツリーに改造。キズナの力を集めシャダーンツリーへと殴り込み、中層を進んでいたマリオたちが見たのは、紛れもなくキノコ王国だった。


そこではピーチ姫とクッパが共にディナーを楽しんでおり、スーパースターのマリオたちを迎えようとしていた。

しかも「キノコ王国とクッパ王国の和平」という話になっており、クッパが敬語で喋る違和感アリアリの(まあ以前なかった訳ではないが)不気味な光景が繰り広げられていた。

マリオシリーズファンなら気付くだろうが、この辺のBGMは「スーパーマリオブラザーズ3」のW1のフィールド曲のアレンジ。


実はマリオブラザーズはこの時点で既に他のゼツボッチ計画の被害者同様に、理想の世界を見せる花を頭につけられており、既にボッチアーニの手中にあった。

偽りの世界と気づいたマリオブラザーズはタップー(普段はルイージの帽子の中にいるため、彼も偽りの世界に来ていた)の説得もあり、隠れながら高みの見物をしていたボッチアーニを見つけ出し、キノコ王国へ帰ろうと誘って来るピーチ姫の幻想を振り切り、上層にて本物のクッパたちの助けも得て、いよいよ最終決戦に臨む。


余談になるが、「長い冒険の果てにたどり着いた敵の本拠地が何故か自分たちの故郷であったという幻想」というネタは昭和時代から存在した(マリオとは関係ないが)し、ニセモノのピーチ姫を配置してマリオを退却させる策はクッパがかつて使っていた


なお、キノコ王国を断片的にしか見ていなかったせいか、ピーチ城に入っても中庭にループしたり、コネクタルランドにしか生えないプラグラディッジュが生えているなど、キノコ王国をよく知らないボッチアーニらしいミスを犯している。

ループもそうだが、人々の体に走るノイズや、クッパの性格が激変しているのを見て、最初は偽りの世界に嵌りかけたマリオとルイージが気付くきっかけになった。

マリオブラザーズが偽りの世界を楽しめないのは「クッパがいるせい」と解釈したり、クッパ軍団にクッパのことを呼び捨てにさせたりなど、(それ以前の問題に気付いていない所から)とことん他人の心を理解しようとしない悪辣さが目立つ


戦闘編集

一戦目編集

逃げるボッチアーニを、タップー製のコネクタルプラグに乗り追いかけるシューティング戦。

道中のダークフラワーにぶつかるとその都度エンカウントとなってしまうので回避し、それらが吐いてくる敵のファイアとアイスは逆の属性ボールで打ち消していく。


ボッチアーニに追いつくとファイアかアイスの力を溜める為、即反対の属性を連打して打ち消し、最後にボムを浴びせれば大きく隙ができる為、ブラザーアタックを叩き込む。

立ち直ったらまたシューティングパートに戻る。


二戦目編集

シャダーンツリーそのものと融合し、大樹の怪物「ダークゼツボッチ」に変貌。

余りに巨大すぎる為こちらからは攻撃できず、タップーを飲み込んでしまった根本のダークフラワー達を倒す事がメインとなる。


  • 巨大隕石

手が示した相手に巨大な隕石を降らせるので、ハンマーで打ち払う。

マリオかルイージの片方だけでも打ち払えるが、二人同時にハンマーで打つと鉄球がダークゼツボッチに当たって怯み、少しの間攻撃の手を止められる。


  • なぎ払い

巨大な腕でのなぎ払い攻撃。ジャンプで上手く回避しないと投げ捨てられて追加ダメージを受けてしまう。

投げ捨てられる時、片方がなぎ払いをかわせていれば投げられた方をキャッチしてノーダメージに抑えられる。


  • 氷塊→巨大火球

それぞれに氷塊を発生させた順に降らせるので、ハンマーで対処する。

最後の火球を二人のXボタン連打で打ち返すとダークゼツボッチにぶつけられ、怯んで少しの間攻撃の手を止められる。


タップーを飲み込んだ個体を倒し、なおかつ上記の隕石・火球でダークゼツボッチが怯んでいる状態で少し経つとルイージセンスを発動でき、次のフェーズに移行となる。


三戦目編集

一戦目と同じシューティング戦でダークゼツボッチの幹を駆け登る。

障害の防ぎ方も大体同じだが、表面の枝など何かに激突すると墜落し、また二戦目からやり直しとなる(ダークフラワーも全快してしまう)。

ただし、やり直しになるたびシューティングパートの難易度は少し下がっていく(具体的には最後のボムを当てる回数が減るなど)


四戦目編集

口内からダークゼツボッチの内部に侵入され、一つ目を持つ不気味な殻「ゼツボッチコア」を纏った姿。

トゲがあるのでジャンプ攻撃は不向きな他、一度受けた攻撃を分析し、二〜三回目以降の被ダメージを大きく減らしてしまう。


  • トゲ回転

電気を纏った四本のトゲを伸ばして回転。ランダムで回転する方向が変わり、喰らうとたまに転ぶ。

ジャンプで回避すべし。


  • 転がり攻撃

マリオとルイージに一直線に突っ込んでくるので交代しながらハンマーでカウンター。少しずつ速度が上がってくるので注意。

最後まで防ぎ切ると大きく飛んでからの押し潰し攻撃をしてくるため、Xボタン連打でカウンター。


  • 攻撃解析

一度受けた攻撃を「⚪︎⚪︎(攻撃の内容) 解析開始…」という台詞と共に解析し、同じ攻撃を行うと「⚪︎⚪︎(攻撃の内容) 解析完了!」という台詞と共にその攻撃へ耐性をつけダメージを大きく減らす。

確率で一度の攻撃で即座に解析を完了させることがある。


五戦目編集

遂に殻を壊されたボッチアーニ本体との全面対決。

HPを半分以下にすると怒り出し、行動パターンが変化する。


  • 連続攻撃

兄弟のうち片方を動けなくし、光弾とファイアとアイスを浴びた腕で連続攻撃。それぞれ転び、火傷、凍りの追加効果がある。

ジャンプで交わしつつ、最後は大きな球を放つのでハンマーで打ち返す。

怒り状態だと攻撃回数が増えるほか、「もえちまえ!」と発言した時には最後の球を火球にして放ってくる。また、「きえちまえ!」というセリフの時は最後の球が途中で透明に「あきらめろよ!」というセリフの時は最後の球が縮小していくという初見殺しも仕込んでくる。

速度が遅いためタイミングが掴みづらい上、最後の球は非常にダメージが大きい全体攻撃なのでタイミングに注意。

また、この攻撃中はジャンプやハンマーでの回避の始動が遅くなるため、ボッチアーニの攻撃自体が微妙にタイミングを掴みづらいことも合わさりダメージを稼がれやすい。


  • 分身攻撃

複数に分身して光弾を放ってくる。

顔にMかLの字が点灯した方に球を撃つのでハンマーで打ち返し、ダメージを減らそう。


  • ボコボコにしてやる!

怒り状態で使用。顔にMかLの字が点灯した方に怒りに任せて爆破しまくる。最後に放つ球は衝撃波が発生する。ジャンプで回避。





余談編集

マリオ&ルイージRPGシリーズ初のクッパ要素を一切含まないラスボス

また、マリオのRPG全体から見ても既存のキャラの要素を含まないラスボスは『スーパーマリオRPG』のカジオー以来実に28年ぶりである。


名前の由来は「ひとりぼっち」及び「ANI(Artificial Narrow Intelligence、特化型人工知能)」と思われる。


関連タグ編集

ラスボス 孤独 分断 絶縁 一人遊び 純粋悪


:見た目が似ていると言われる事がある。違う作品のネタバレ注意。

?その2:同じ時期に発売されたゲームのラスボス。「孤独」と言う点で同じ。やはりネタバレ注意。ただ、行動に悪意があるか否かが決定的に異なる(あちらは「孤独」の概念である)。

オリー王:自分一己の憤懣を押し付けて世界を滅ぼそうとしたマリオシリーズのラスボスつながり。こちらは一応だが妹に対する情がある。

第六天波旬:孤独を必死に求め全世界に押し付けたラスボスつながり。

モンキー・D・ルフィ絶縁体の名を持つ能力を持った、海を舞台に活躍する国民的アニメの主人公。

「俺は助けてもらわねえと生きていけねえ自信がある!」


マリオ&ルイージRPGシリーズラスボスリンク編集





























最後のネタバレ編集


「うぐぐ…これがキズナのチカラ…」


「キズナって…こんなに…強いのか…」


「くやしいけど…ボクチンの負けだよ…」


「ああ…ボクチンがめざした理想の世界はまちがっていたのか…」


「たくさんのひとを…巻き込んで…ほんとうに…すまなかった…な…」



























「とか…いうわけないだろぉおおお!」


倒されてもまだ諦めずに二人を騙し討ちしようとするが(全くの余談だが、これもマリオとは関係ないが20世紀の時代に任天堂関連のキャラが使って来た手である)、兄弟のキズナのチカラを込めたハンマーを連続で喰らい、遂に液晶の頭を叩き割られる致命傷を負う。


「キ…ズナ…キズナ…キズナキズナキズナ……もう…うんざりだ……誰かと…つながってないと…何かと結ばれて…ないと……オマエらなにもできないのか…!そんなのちっとも理解できない!誰かを気にしなきゃいけないなんてめんどくさいだけだ!」


コネッタ「そんなことない!誰かとつながることでひとりじゃできないことができる。チカラを合わせれば大きな困難だって乗り越えられる。人と人のつながりはいろんな可能性を広げるのよ!」


コネッタ「マリオさん ルイージさんが島やみんなをつなげてくれたおかげで…わたしたちはキズナの大切さを思い出すことができたわ……ひとりだってできることはたくさんあるし…ひとりだから良いこともある。でも…孤独をおしつけるのはワガママすぎなのよ!」


「うるさいうるさいうるさいうるさい!…くそ…くそぉ…こんなはずじゃ…こんな…はずじゃ…ない……ボクチン……は……まだ……」


コネッタ「いいえ、…アナタは負けたのよ。みんなのキズナに負けたの。…さあ、もう消えてしまいなさい!ここにあなたの居場所は無いのよ!」


「マ…ダ……ボク…チン……ハ………」


敗北してコネッタに説教されてもなお絆の力を認めようとしなかったが、遂に電源が落ち事切れる。その遺体は全ての創造物共々コネクタルエネルギーに分解され、跡形もなく消えていった。こうして、誰かと繋がることを拒み続けながらも他者を弄び続けた孤独な魔神はその思想を体現したかの様に一人寂しく消えていったのだった。


孤独も偶には必要と否定した訳ではないコネッタと、絆を全面否定するボッチアーニでは決定的な差があったと言えよう。

だからこそ、マリオ達との関わりを経た温厚な彼女ですらボッチアーニに「居場所は無い」と切り捨てるのは当然の答えであった。


最後のネタバレ関連タグ編集

クローズ:もし彼に生き残る道があったとすればこれしかなかっただろう(自分の理念を貫きながら相手の存在を否定しきれず、しかし自分の理念もその相手に否定させなかった)可能性。ただ元から主人には忠実でありまたその相手と幾度もやり合った彼と違いボッチアーニにはそんな存在はなく、そんな境地になどたどり着きようがなかったと言えるが。

中村千鶴:同じく過去に1人孤独に生きてきたが、後にとある救世主新たな仲間との関わりを経て絆に目覚めた人物。終盤で主人公とガッチガチな殺し合いをしたという面ではボッチアーニ寄りで、それ以外はむしろコネッタに近い。また『大嫌い』と称していた主人公を殴って気絶させた際には、我に返ってその身を誰よりも真っ先に案じるなど主人公との絆を捨て切れていない面もあったが、ボッチアーニはその微かな絆すらも完全否定していた。

草加雅人:こちらも孤独を恐れずただ一人戦っていた人物。彼自身は当初は仲間との交流もあったが、、持っていたとある姿勢(こちらはとある種族の完全否定)を崩さなかったために次第に周囲との間に溝が生じ距離を置かれ、皮肉にも何度も仲間の輪から追い払おうとしていた人物ではなく自分自身が一人孤立していく形となった。

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