概要
ブロキーナが幻の攻撃呪文「マホイミ」をヒントに編み出した武神流最高奥義の1つ。
拳打が炸裂する瞬間にのみ拳に乗せたホイミ系の魔力を集中的に相手に注ぎ込むことで強制的に過剰回復を引き起し、標的の生体組織を破壊する必殺技。
要はホイミと武神流拳法を併用する事により、少ない魔力でマホイミと同様の効果を得られるという同呪文を疑似的に再現した応用技で、インパクトの瞬間に回復系呪文エネルギーが炸裂して強烈な光を発する様子からこの名が付けられた。
謂わば魔法剣ならぬ魔法拳と言ったところか。(呪文を唱え剣に呪文エネルギーを込めて放つ竜の騎士の魔法剣とは違い、閃華裂光拳は拳から直接ホイミの呪文エネルギーをぶつける為 ホイミが使え修練を積んだ者ならば人間種族でも使用可能という違いはある)
対生物に対して絶大な威力を誇り、技が命中した部分が崩れ落ちる。またはヒビ割れながら崩壊して行くという特徴を持ち、たとえ傷が直ぐに治癒してしまう超魔生物であろうとも、生物である以上、命中した部分は修復不可能な傷を負う事になる。掠っただけでもその効果が現れ、作中最強クラスの大魔王バーンにすらその効果は及んでいる。
そのあまりにも強力過ぎる技故に、編み出したブロキーナ自身も使用をためらう程であり、伝授しても良いと思ったのは「技の恐ろしさを理解し、使う資格がある」と認められたマァムただ一人であった(一緒に話を聞いていたチウもその恐ろしさに青ざめていたので、何時しか伝授される時が来るかもしれない。もっともその前に回復呪文の習得から始める必要があるが)。
尚、非常に強力な技である一方、拳以外の格闘技には魔力を乗せる事ができず、素手で相手に叩き込まなければならない点、手袋をつけた状態や粘液が付着した状態では発揮できない。そしてその特性上、呪法生命体やエネルギー生命体などの通常の肉体がある生命体ではない存在や、魔力を吸収して効果が発揮されないもの、そもそも生きていない生命活動が停止したアンデッド系統やその特性を持つ生命体には全く効果がないという数多くの弱点がある。
対処法はバーンやハドラーの様に「攻撃を受けた部分をすぐに抉り出す、周囲部位ごと斬り落とす」程度しか存在しない。ハドラーは発動前に若干の溜めがある事を見抜き、矢継ぎ早に攻めて閃華裂光拳を使う隙を与えないという方法で封じている。
余談
小説「それぞれの道」にて閃華裂光拳を習得するまでが描かれている。
この技が登場して間もなく金属生命体(ハドラー親衛騎団)との戦いがメインとなってしまい、終盤においてもマァムが戦う相手は通常生命体では無いものが殆どだった(通常生命体でもバーンのように力の差が圧倒的過ぎて技を当てる事自体が難しい相手ばかり)。このためザムザ戦以外、この技が活躍することは殆どなかった。
ゲーム『インフィニティストラッシュ』では関係なく使える上に、物理・魔法の値が威力に反映される。
この技のネーミングのアナグラムとして閃光烈火拳が存在し、そちらは主に『ドラゴンクエストⅣ』のアリーナが派生作品の中で必殺技として使用している。
漫画版クロスブレイドの5巻にてマァムがミルドラース第二形態に使用したが、怯みはしたものの原作のようなダメージ描写はなく、あまり聞いた様子がない。