概要
『ドラゴンクエストⅢ』終盤も終盤の「ラダトーム北の洞窟」や「ゾーマの城」に出現する、青緑色で5つの頭を持つドラゴン系のモンスター。
終盤にふさわしいグラフィックサイズが大きく(最大2体出現)いかにも強そうな姿で、同系統のモンスターは後述するが全てボスモンスターである。
戦闘になると必ず2回行動をし、通常攻撃および「ほのお(かえんのいき)」で攻撃してくる。実は、データ上はドラゴン系では無いため、ドラゴンキラーには弱くない。
元ネタはギリシャ神話で、英雄ヘラクレスが退治した多頭蛇・ヒュドラである。
神話では切られるほど増える9本の首を持つとされるが、鳥山明氏のバランス感覚によるものか5本の首のドラゴンにアレンジされた。
他作品には殆ど顔を出さない上にナンバリング作品への出演も3のみと何かと不遇だが、一方で漫画・アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』では魔王軍の六大軍団の一つ『超竜軍団』に所属するモンスターとしてベンガーナ王国を強襲し倒されるものの街に被害を出した。
また、『モンスターストライク』に於けるダイの大冒険コラボでもモンスターソウルで引き換えが出来るモンスターの1体として登場している。
ⅢのHD-2D版ではキングヒドラとオルテガが戦う間、主人公達に向かってくるイベント戦闘の敵の中に紛れている。
…が、このヒドラが真に恐ろしいのはゾーマの城の個体ではなく、魔王の爪痕と呼ばれる洞窟に出現する個体。
というのもこの洞窟では呪文の類が敵味方どちらも一切使えず、同じく出現するサタンパピーやトロルキングなどが呪文を無駄撃ちするせいで可哀想な程に弱体化されている中、ヒドラは呪文を使うわけでは無い為本人の強さに特に影響が出ない。
それどころかおたけびに加え複数回行動で火炎の息や通常攻撃を用い、自動回復である程度粘りながらこちらを的確に消耗させてくるのだが、何より恐ろしい点として同じ洞窟に出現するサラマンダーとの相性が良過ぎる。
ヒドラ同様呪文を使わないため無駄行動が無いサラマンダーのやけつくいきで動きを止められ、残った仲間もヒドラのおたけびで足止めされ、そしてヒドラは攻撃しつつ自動回復でHPを回復させサラマンダーがはげしいほのおで畳み掛ける、という一度ハメられるとそうそう抜け出せない地獄のようなループを味わわされるハメになる。
まものつかいの魔物呼びで対処しようにも、この状態の場合敵が複数、少なくとも2体以上である事がほとんどなので決定打になりづらく、全体攻撃で対処しようにもこちらは呪文が封じられている。
だからといってギガスラッシュ1発で落ちてくれるほどヒドラも脆くはないため、ヒドラを集中攻撃して倒してしまうのが一番早いだろう。
ヒドラ系のモンスター
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やまたのおろち
ジパング国で戦うボス。
キングヒドラ
ラストダンジョンに登場する勇者とは因縁のあるボス。