もしかして→キングギドラ
概要
『ドラゴンクエストⅢ』にて初登場。
5つの頭を持つ多頭竜で、色違いにやまたのおろち、ヒドラ、グランドラゴーンなどがいる。
ゾーマの城で最初に戦うボスであり、主人公にとっては父である勇者オルテガの仇ともなる相手。
父親の仇となる中ボスはバルザックやゲマも有名だが、物語開始前にすでに故人となっていたエドガン、息子を人質に取られて抵抗できずなぶり殺しにされたパパスに対し、オルテガはそれなりに善戦していた模様(こちらもイベント戦闘が挿入される)。
だが力及ばず敗北し、目もやられたようで、駆けつけたのがまさに我が子であることに気づけないまま後を託して死亡した。
この「オルテガを倒した」という点はキングヒドラにとっての大きなセールスポイントとなっているのか、後発ナンバリングやモンスターズ等に登場する際はそのことに言及されることが多い。
戦闘では常に2回行動で「ほのお(かえんのいき)」を吐き、メラ系・ギラ系・イオ系に完全耐性、ヒャド系にも耐性を持つが、勇者が得意とするバギ系・デイン系には弱く「ラリホー」も効く。
ファミリーコンピュータ版では理論上はオルテガがキングヒドラに勝利することもありうる。
…だが無情なことに、実際にはファミコンのあらゆる乱数テーブルを駆使してもオルテガが勝てる乱数は存在しないらしい。
なお、その場合は「勝つには勝ったが最後の力を使い果たした」旨のメッセージが現れ、相打ちという形となってしまう。
しかしその場合でもゾーマ戦前の三連戦にはちゃんと出現する。二体目だろうか?
また、主人公のレベルが高いと闘技場にも登場することも。
リメイク版では隠しダンジョンに一般のモンスターとして登場。他のモンスターと現れることもあり、逃げることも可能。
小説版『ドラゴンクエストⅢ』では「ゾーマ八魔将」と呼ばれる大幹部。しかし既にオルテガによって倒されているため登場しない。
その代わり、チコという名前のオリジナルの女性幹部がこのキングヒドラを彷彿とさせる形態に変身し、オルテガを殺したのも彼女ということになっている。
悲しいことにソーシャルゲーム『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』では「実は大魔王の手下ではなく、ただのペット」という可能性が示唆されている。
ちなみに『Ⅲ』のドラマCD版ではゾーマではなくバラモスの下僕という設定になっている。
外伝作品での登場
ドラゴンクエストモンスターズシリーズにも登場し、さらにリメイク版以降グランドラゴーンなどの上位種が登場している。
ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D
やまたのおろちと共演。
ドラゴン系のSSランクとしてコイツの上位種的なポジションになり、魔壺インへーラーとおろちの配合で作れる。しかしインへーラーの作成難易度がやたらと高いため入手は容易ではない。
その分能力・耐性・特性はどれを取ってもおろちをはるかに凌駕し、高い攻撃力にメラ系のコツ+炎ブレスブレイクが乗るれんごく斬りは強烈。しかも通常攻撃の1.2倍となるため、コツ(1.15倍)+ブレイク(耐性が激減以下なら2段階下げて1.5倍ダメージ)=1.85倍という凄まじい威力を生むみ、3枠モンスターのダメージ補正と「れんぞく」4回で「単発はそこまででもないが、トータルでは一発殴るより大ダメージ」となる。
入手難易度以外の唯一の欠点は行動回数が1~2回と安定しないこと。しかしこれを逆手に取り、「アンカーナックル」で殴る作戦も見られた。
アンカーナックルは確実に後攻になる上、元が2回行動だろうがなかろうがこの技1回で手番が終わってしまう。その代わりダメージが1.3倍かつ必中なので、手数の少ないコイツは2回行動の可能性よりアンカを撃つ方が強かったりしたのだ(ただしこの技は無属性で、どんな相手にも効くがコツやブレイクが乗らないのが欠点)。
ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議なふしぎな鍵
ステータスがやや下がったが、インへーラーの代わりにグリフィンクスで作れるようになった他、ふしぎなカギを作ってクリア報酬にする形でも入手できるようになった。
関連タグ
ドラゴンクエスト DQモンスター・ドラゴン系 勇者オルテガ 仇
サザンドラ…コンセプトが同じ、青紫の多頭ドラゴン