曖昧さ回避
概要
CV:中友子(『CDシアター ドラゴンクエストⅢ』)
『ドラゴンクエストⅢ』にて、ジパング国で主人公一行と対峙するボスモンスター。
日本神話に登場するヤマタノオロチがモデルだが、伝承と異なり首は5本しかない。
ジパングを統治する女王・ヒミコを殺害してその姿に化け(リメイク版では井戸のすごろく場に幽閉…と言う設定に変更)、若い女性を生贄に差し出すよう強要してジパングの住民を苦しめていた。
ゲーム中では2回対峙し、「ほのお」(「ひのいき」)を吐いたり複数回攻撃で主人公一行を苦しめる(1回戦目では「ひのいき」を頻出する半面2回攻撃の頻度が少なく、対して2回戦目では完全2回攻撃になった反面「ひのいき」の使用頻度が落ちている。恐らく1回戦での傷が残っていると言う演出だと思われる)。
「あやしいかげ」の正体のひとつとして出現することもある。
ゲームボーイカラー版では隠しダンジョンで雑魚モンスターとして出現。1戦目仕様のものも2戦目仕様のものも登場し、それぞれ別々のメダルを落とす。
なお、倒した際に「くさなぎのけん」を落とすがこれは倒した初回にしか入手できない(二回目以降は残した宝箱の中身はお金になる)。
ここは有志の(狂気じみた)研究により法則が決まっており、
- 初戦で倒して「くさなぎのけん」を獲得した後捨てると再戦しても二度と手に入らない
- FC版は「あやしいかげ」で選出された場合「くさなぎのけん」が未入手の場合は入手できる、入手しているとお金になる
- SFC版は「あやしいかげ」で選出された場合「くさなぎのけん」を確定で落とす、SFC版をベースとした移植作品も同様
- GBC版は一度「くさなぎのけん」を捨てると隠しダンジョンの氷の洞窟で出現した際に落とす、一度に一つしか持てない。なおGBC版の「あやしいかげ」は「たびびとのふく」しか落とさないので除外
色違いにヒドラ、キングヒドラ、グランドラゴーンが存在。知名度は低いが、『ドラゴンクエストⅩ』では更に黒蛇鬼アクラガレナ、ラーヴァドラゴンというのもいる。
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ
いずれの作品でもランクの高いドラゴン系モンスターとして扱われている。
テリーのワンダーランド・マルタの不思議な鍵・キャラバンハート
高位のドラゴン系モンスターとして登場。『テリーのワンダーランド』では旅の扉の主としても登場する。アンドレアル、またはグレイトドラゴンとメドーサボールとの配合で作成可能。
また、牧舎の奥の部屋に「魔物大臣」なる個体が登場。旅の扉に生息するモンスターについて教えてくれる。
ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー2
ドラゴン系のSSランクで、3枠の巨大モンスターとして登場。タイラントワーム×ウイングタイガー×ブオーン×レティスの配合で作ることができる。配合素材として結構要求されるので、何かと作る機会が多い。
ジョーカー2 プロフェッショナル
配合パターンがトライワインダー×トライワインダー×セルゲイナス×セルゲイナスと変更され、作成がやや面倒になった。
テリーのワンダーランド3D
Sランクのドラゴン系として登場。「さいはての扉」のボスである。ボスは倒せば何回でも仲間にできるため、わざわざ配合する必要がない。
ドラゴンクエスト列伝 ロトの紋章
漫画『ロトの紋章』ではカタカナの「ヤマタノオロチ」表記で登場。
100年前に勇者アレル一行に倒されたやまたのおろちと同一の個体という設定で、異魔神の魔王軍とは異なる勢力であるジパングのモンスターから神として崇められている。
仮死状態のまま封印されていたが鬼面道士オモカネの策略で封印の要であるオリハルコンで出来た聖なる龍の像を外されて復活、さらに像を取り込む事でパワーアップした。その反面、長すぎた仮死状態で知能が退化したのか、狡猾な策略を弄したゲーム本編での面影は無くただの怪獣と化している。
一度はアルス達に倒されるがオリハルコンのエネルギーで再生。翼を生やして空を飛び炎を吐きながら暴れ回る。オモカネ達すら焼き払う程に暴走し、最終的には全身から大小さまざまな龍の頭を生やした異形の怪物に変貌。
最期は鉱物に命を与える「タイターンの針」で体内のオリハルコンを本物の龍に変えられて再生能力を失いドロドロに融解した。
炎を吐く時に背ビレが発光、ドラゴラム×2で双頭のドラゴンとなったポロンと肉弾戦を繰り広げ、コミックスのカバー裏には解剖図が載っているなど、往年の特撮怪獣を思わせるネタが随所に仕込まれている。
小ネタ
こいつが出現するマップ「ジパング」のモデルはもちろん日本であり、北海道から九州までの日本列島が地形のモデル(街があるのは本州あたり)。
女王が卑弥呼をモデルにしていたり、男性NPCが角子を結っている辺り、時代的には弥生時代の時代背景が投影されているようにも見えるが、宣教師が訪れていたり、タンスが家具であったり、鳥居が建造されていたりとカオスな事になっている。でも侍や忍者はいない。
なお、マイラの村にいる刀鍛冶の生まれはこの国である。
『DQウォーク』ではイベントシナリオ「ジパング外伝」にて再びピックアップ。
かつて剣士と共に悪しき魔物と戦った守護獣「てんどうしし」を封じた鏡の伝承が語られていたり(やまたのおろちはこの伝承を隠蔽していたが)、フジの山という霊峰が存在する事も明かされた。
さらに装備アイテムとして「くさなぎ」シリーズと「ジパングの巫女」シリーズが限定ガチャに追加された事で和風ファンタジーには欠かせない「侍」と「巫女」の要素が補完された。
関連タグ
ドラゴンクエスト DQモンスター・ドラゴン系
ヒドラ(DQ)
ヤマタノオロチ 日本神話 五頭龍