解説
『ドラゴンクエストⅤ』で初登場した偉大の名を冠する最上級のドラゴンのモンスター。
全身を金色の鱗で覆われた巨大なドラゴンで、その体には炎や冷気が一切通用しない。その圧倒的な体躯と高貴な姿からドラクエのモンスターの中でもトップクラスの人気を誇る。
ナンバリングでは出番が少ないが、ドラゴンクエストモンスターズシリーズでは皆勤賞。
作品別の解説
ナンバリングタイトル
- ドラゴンクエストⅤ
暗黒の世界にて初登場。最強のドラゴンであり、ブラックドラゴンの上位種。ステータスが全体的に高く、攻撃力は終盤の敵の中でもトップクラス。
「わしづかみ」や、「はげしいほのお」による攻撃を繰り出し、時には同種の仲間を呼ぶこともある。防御面でも炎や冷気だけでなく、ギラ系、ヒャド系、バギ系も無効化しデイン系も高耐性、補助系魔法もルカニ系以外はほぼ無効と全体的に高い耐性を誇る。
このようにかなり手強いが倒せば多くの経験値が手に入り、時には仲間になってくれることもある。
仲間としての性能
防具こそほとんど装備できないが、全てのステータスが最初から高いので即戦力となってくれる。敵の時の高耐性も据え置きで、もはや防具なぞ飾りですと言わんばかり。
敵の時に使っていた「はげしいほのお」は「かえんのいき」にランクダウンしているが、少しレベルを上がればすぐに思い出す。
また育て上げれば息の最強特技「しゃくねつほのお」「かがやくいき」を両方覚える上、攻撃系特技だけでなく「やけつくいき」なども覚える。
力も非常に高く、攻撃力に優れる「オリハルコンのキバ」や武器効果の強力な「こおりのやいば」も装備出来、攻撃面ではブレス攻撃だけでなく打撃力も優秀と言える。
実力面でキラーマシン、ヘルバトラーと並び、彼らよりは仲間にし易い事もあり最強の仲間モンスターの一角としてとしてもっぱらの評判。
小説版ではドラゴンキッズのコドランが魔界に堕ちて転生した姿となって再登場している。
『ドラゴンクエストⅤ』以降、ナンバリングでは長い間登場していなかったが、Ver.3.5で嵐の領界に登場。
1万を超えるHPに高い攻撃力、防御力を持つ強豪モンスター。通常攻撃が2回攻撃になっている為まともにくらえば後衛は即死し、前衛でも瀕死になりかねない。更に「ひかりのブレス」「いてつくはどう」も使ってくる。
ラストダンジョンである天空魔城で登場。
その場所で登場するどのザコモンスターよりも強力な攻撃力と高いHPを持ち、「しゃくねつ」や「テールスイング」などの強力な攻撃も使用する強敵。
下手するとこの後戦う中ボスよりも強い。
その後のネルセンの迷宮では強バージョンも登場。
ただでさえ高かったステータスがより強化され、かがやくいきも吐いてくる。
外伝作品での登場
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ
上記の通りシリーズでは皆勤。
- テリーのワンダーランド(1)・マルタのふしぎな鍵(2)/星降りの勇者と牧場の仲間たち(1&2)
配合で簡単に生み出せる割には高い能力を持つ、中堅のドラゴン。ドラゴンクエストモンスターズシリーズでは全体的に冷気系の特技を得意とし、攻撃力と素早さに優れる。
ドラゴン系とユニコーン、+が4以上のドラゴン同士かドラゴンキッズ同士、などの配合で作り出せる。
何故か、ドラゴン系とバトルレックスでも作れるのでGB版では仲間になったバトルレックスが育ちきったら配合してこのモンスターを生み出すと良い。
防御面では炎、即死系に高い耐性を持つ。設定特技は冷気系なのに実は特別冷気に強くなく、「ヒャド」や「かがやくいき」でダメージを受ける。
当時は『ドラゴンクエストⅥ』や『ドラゴンクエストⅢ』のモンスターが強くプッシュされていた時期なので、あまり強い扱いは受けていない。
基本的にはりゅうおうなどを誕生させる親として重宝されるが、『1&2』では+8以上のグレイトドラゴンに、さらにグレイトドラゴンを配合することでまさかのしんりゅうが誕生する。
- ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート
ランクA(星4つ)の上級モンスターとして登場。+8以上のドラゴン×ドラゴンの心+ドラゴンの心などの転身で生み出せる。
基本的に『1&2』と同じく、つめたいいきを覚え、炎系と即死系に耐性を持つ。
しかし、この作品ではかなり不遇で残念ながら能力があまり伸びない。歴代でも最も不遇だと思われる。
ランクAの強力なモンスターとして登場。一般パターンの配合で生み出せるドラゴンでは最上級で、なかなか強力な1体。
炎&吹雪ブレスとザキ系に耐性を持ち、HPや攻撃力と守備力は抜群に高い。本作では上位種のブラックドラゴンを生み出すためにも必要になる。
攻撃力の限界値はこちらのほうが高く、ブラックドラゴンよりも使いやすさが目立つ。特殊配合にならないパターンで位階135以上の配合で作り出せる。
こちらでも一般パターンの配合で生み出せるドラゴンでは最上級で、ステータスや炎&吹雪ブレスとザキ系に耐性を持っている点は同じ。
「メラ系のコツ」と「炎ブレスブレイク」の特性を持っている。
ドラゴン系位階配合最上位であるアンドレアルに、ギリメカラ、デンタザウルス、ずしおうまる、キマイラロードを特殊配合すると作れる。「ときどきぎゃくふう」という特性を新たに取得している。
最強種族に進化すると、斬撃封じと息封じを無効化できるようになり特性「くじけぬ心」を取得することができる。
その他の外伝作品
Sランクのモンスターとして登場。初期特技はやけつくいき。HPと攻撃力がめきめき伸びていくアタッカーむけのモンスターで、もちろん炎&吹雪ブレスとザキ系の耐性は健在。
特に攻撃力の伸びはかなりのもの。行動封じ系にも耐性があり、マヒも弱点ではなく扱いやすい。
本作ではブラックドラゴンとほぼ同格だが、こちらのほうが若干ステータスが上回る。
グレイトドラゴン系統のモンスター
- ブラックドラゴン
グレイトドラゴンの下位種。同じく『ドラゴンクエストⅤ』で初登場。全身を黒い鱗に包んだグレイトドラゴンと同じく上級のドラゴン。
グレイトドラゴンに比べると出番は少ないが、ジョーカー以降のモンスターズシリーズでは上位種扱いのこともある。
『ドラゴンクエストⅤ』では、ボブルの塔や大神殿内部などに出現。「わしづかみ」と「かえんのいき」を使用する。やはり炎系や熱系の耐性は高い。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』ではランクSの強力なモンスターとして登場。上記のとおり、グレイトドラゴンより上級扱いで登場するが、Sランクにしては少々力不足感は否めない。
グレイトドラゴンに比べ、攻撃力の限界値はわずかに劣るが、MPやかしこさは大きく上昇する。また剣が装備可能。
ドルマ系とザキ系に耐性を持つが、ブレス系への耐性は持たない。また、設定スキルの「VSじゅもん」はあまり相性が良くないので、他のスキルを受け継がせたい。
グレイトドラゴンとしにがみきぞくの特殊配合でのみ生み出せる。夜のモルボンバ島のラフレシアの上で主人公の特技「くちぶえ」を使えばエンカウントできるフラワーゾンビと適当なドラゴン系を配合してグレイトドラゴンを生み出し、それをさらにお見合いセンターのしにがみきぞく(♀固定)とお見合いさせれば簡単に作成できる。
『ドラゴンクエスト モンスターパレード』にもグレイトドラゴンと共に登場する。こちらでは同格のSランクとなっている。
『ドラゴンクエストⅪ』ではなんとデルカダール地下水道初侵入時という序盤も序盤から登場。その巨体で主人公達を追い回し、初見プレイヤーに凄まじいインパクトを残した。なお、この追跡についてはブラックドラゴンからするとただ遊んでいたような感じらしい。
当然、初見の段階ではまず勝てないが、レベルを20代後半程度まで上げることで強引に突破可能。その際特別な台詞とムービーがあるので、根性のある人はやってみるのも一興。
こんな凶悪な魔物を野放しにしているあたり、現在のデルカダール王国の闇が感じられる一幕である。
邪神ニズゼルファが復活してからは「ブラックドラゴン・邪」が出現し始め、地下水路の個体もそちらに強化される他、戦闘に入るとなぜか2~3体に分裂していることがある。どうしてこうなった。
- グランシーザー
青白い光を纏った神聖なドラゴン。光の力に目覚めた竜で、選ばれし者だけ偉大なる竜の名を継ぐことを許されるという。
『ドラゴンクエストモンスターズ スーパーライト』で初登場。
その名前の「シーザー」とは『ドラゴンクエストⅤ』で仲間になったグレイトドラゴンの名前であり、グランシーザーという名前はつまるところグレイトドラゴンのことである。
『ドラゴンクエストⅪ』ではネルセンの迷宮で登場。
グレイトドラゴン・強とほぼ同等のステータスを持ち、同時に出現することもある。
『ドラゴンクエストⅩ』のナドラガントでのバトルコンテンツ「常闇の聖戦」で登場。
神話の時代から存在するいにしえの竜の一匹で、ブラックドラゴンの先祖にあたる。
強さのランクが5つまであり、実装時点では最弱のものでもかなりの強さだった。
- りゅうおうもどき
3DS版『ドラゴンクエストⅪ』で登場した「追憶の神殿」の番人の一体。
りゅうおうの力を得た邪悪なドラゴン。名前の通り竜王とよく似た色をしている。
「つうこんのいちげき」を放ったり、「なぎ払い」や「しゃくねつのほのお」や「やみのブレス」で全体攻撃をしたり、「おたけび」を上げて行動不能にしてくる。
オリジナル同様「世界の半分」を勧誘の道具として使おうとしたが自分にはその権利がないとして諦めている。