図鑑データ
※㋴の「ユ」がひらがなになったもの。
「初めまして…まるゆ着任しました。え?聞いてないって…そんなあ!」
概要、がんばりま~す!
- スク水を着た小学生中学年程度に見えるショートカットの艦娘。
- これまでの潜水艦娘とは異なる白いスク水を着用。お腹のまるゆのマークが目を引く。「隊長からもらった大事な水着」って、こっちもかよ。
- 最弱の艦娘にふさわしく、気の弱そうなセリフも特徴的。
- 輸送艇である(さらに陸軍の軍船は艦という字を使わない)ので厳密には艦娘ではなく艇娘と言える。
- 同型でも一隻に対し一人が存在する他の艦娘と違い、まるゆは一人で約40隻の姉妹全ての艦娘である。
容姿もご一緒します。
まるゆが手にしている「運貨筒」とは、海軍が開発した、潜水艦が曳航して使用する無動力の水中輸送コンテナ。大、中、小の3種類がある。もとより曳航能力の無いまるゆでの運用記録はない(4コマでは本来の装備ではなく拾い物とされた)。なお、2016年夏に実装された伊26は運貨筒輸送の実績がある様子。
公式4コマでは球体として描写されているが、史実の運貨筒は文字通り筒状であり、以下のとおり尖った魚雷のようなデザインである。ゲーム中のイラストでもよく見ると球体ではないことがわかる。なお、公式4コマは伊19の髪型を間違えたりと、本来のデザインとは必ずしも一致していないことに注意。
イラストレーターのくーろくろ氏曰く、上のイラスト(上から3番目)のように前面が丸まった円筒として作画したとのこと。ただし「設定は私一人で作るものではない」「球体の運貨筒も可愛い」とも発言しているため、どのように描くかは自由であるようだ。
Xmas mode
2016年のクリスマス期間に真っ白なサンタコスを纏った限定グラフィックが実装された。
帽子から衣装に至るまで全て真っ白、胸元のリボンの緑と当人の黒髪と黒い瞳がアクセントとなっており、背中に背負った大きなプレゼント袋との対比もあって、まるで妖精か小人を思わせる愛くるしさがある。
中破以上でも帽子が焦げている以外はほとんど損傷なし。
プレゼントを護り切ったからなのか、満面の笑みで提督にプレゼントの入った箱を渡してくる。
この姿に多くの提督諸氏から「天使か」「浄化される……」と、称賛の声が上がっている。
「隊長、この鶏肉、美味しいです!カレーにしても美味しそうです。…あ、流石にクリスマスにカレーはダメですよね?………えっ!いい?じゃあまるゆカレー作ってきます!」
母港ボイスでは、クリスマスディナーに登場したチキンを堪能しつつ、チキンをカレーに入れたら美味しいか尋ねてくる。提督もまるゆの提案に同意しており、まるゆはそのままカレーを作りに台所へと向かっている。
かわいい。
モグラじゃないもん。性能だもん!
すごく弱い。
改装前は全ステータスがほぼ最低(回避以外が一桁)で、なんと装備スロットが一ヶ所も開いていない。大げさな話でなく、公式公認の最弱の艦娘。
初期状態では魚雷すら持てないのである。
史実では機関砲こそ積んでたものの、魚雷は搭載してなかったし…
そのため、敵駆逐艦にすらカスダメージが精一杯なんていうのはザラな話。
- しかし、近代化改修の素材にすることで運ステータスを上げることができるという特殊性がある。改にすると効果倍増((艦これアーケードでは複数所持ができないために編成した艦娘の運を上げる効果に変更。まるゆ自身の練度を上げることで効果を上昇できる)
- また運用コストは全艦娘中ぶっちぎりの低燃費なので、遠征部隊のお供には良いかもしれない。史実での用途的にも。
- 最弱の潜水艦=修理時間最短の潜水艦でもあるので、3-2-1の被害担当艦にはわりと最適だったりする。
- 改造によって、晴れて装備スロットが1つ解放されるものの、肝心の戦闘力はお察しなままなので運用するには月月火水木金金くらいの努力は必要かもしれない。
- さらに言うと改装前はダメコンすら装備できないので育成には細心の注意が必要。
- 艦載機(晴嵐)を欲しがっているような言動をするが、もちろん艦載機搭載数は0。
- 低耐久・低装甲・低回避な為当てられれば当然ワンパンなのだが、所謂「轟沈ストッパー」仕様により意外と大破しない。この為、デコイとしては結構優秀な働きを見せる(一方ストッパーが発動しない演習相手として出てきた場合は、数値通りの紙である)。
一応、Lv10を超えると潜水艦共通の能力として甲標的なしでの先制雷撃も可能になるが、威力はお察しいただきたい。
運用するなら頑張ってLv20で改造し、近代化改修でステータスをカンストさせることで、ようやく何とかなるレベルになってくれる。
改造でようやく装備スロットが一枠開放されるので、ここに高威力の魚雷を装備させれば、少なくともザコぐらいはどうにかできるようになる。
ただ極稀にだが、オリョクル中に低レベルで重巡リ級を撃沈させたり、地獄と名高い5-3に単艦突撃でボスまで到達した例が報告されたりと、「最弱とは何だったのか」と首を傾げたくなる奇跡を起こすことも……。
潜水艦という特性上大和型やアイオワ級に囲まれたガチ艦隊に勝利するまるゆという、相手した側からすれば屈辱以外の何物でもない光景を見る事もできる。
なお、実際の出撃においては敵に駆逐・軽巡級がいない方が少ない為、残念ながら見る事は難しい。
また、オリョールクルージングを好んだ提督の中には、数合わせ的、さらに恒常的に彼女を攻略編成に組み込んだ者も存在し、ついには嫁艦にまで育て上げた提督もいる。
さらに、改でも装備スロットが1つしか空いていないため長らく夜戦カットインができない状態であったが、2020年6月27日のメンテナンスで潜水艦搭載電探が増設スロットに積めるようになったため「後期型艦首魚雷+潜水艦搭載電探」のカットイン攻撃がとうとう可能になった。
さらに2021月11月に増設スロットに装備可能な「潜水艦後部魚雷発射管」系が実装され、さらに同日実施された期間限定イベント「海上護衛!本土近海航路の防衛」にて入手可能な同系列装備で魚雷カットイン攻撃を繰り出せるようにもなった。
まるゆはどこまで強くなれるか……?
入手法
- 艦隊これくしょんの2013年12月24日大規模アップデートで実装された「大型艦建造」機能で入手可能。
大型艦建造は膨大な資材を使ってレア艦を入手可能な機能であるが、このまるゆは全レシピで出現する可能性がある、いわゆる「ハズレ」扱いをされているといえる。
……はずなのだが、全艦娘中唯一近代化改修で運を上げられることと、3-2-1レベリングなどで囮役として重宝すること、大型艦建造では重巡洋艦や軽空母も出ること、そして大型艦建造以外でまるゆを入手する方法が無かったことから、一部提督にはむしろ「当たり」と言われる。(また、その用途からおそらく唯一「いくらダブっても歓迎される」艦娘である)
2014年春・夏イベントのドロップを経て、2014年9月12日に実装された3-5海域にて通常海域でのドロップも解禁された。
2014年9月26日に実装された中部海域(6-1、6-2)でもボス戦でのドロップが確認されている。
エピソード
史実の詳しい情報は、三式潜航輸送艇を参照
注意・本記事を含めてネット上の「まるゆ」に関する情報の多くは、ネタ・面白さ重視で書かれているため、誤認・誇張が含まれている場合があります。参考記事:陸軍潜水艇「まるゆ」をめぐるデマと真実
沈没するまるゆ
潜航試験を披露した際、トリムの調整が難しく、やっと潜航したものの、その潜航は招待されていた海軍の将校からしたら明らかに沈没にしか見えなかったのであった。
なお、無事に浮上できた。
この「浮沈制御がうまくいかない」という潜水艦としての本質的問題点は、入渠した際のセリフにも反映されている。
「お風呂に入ろ…あ、あれ?おかしいな、体が浮いちゃうよ!?」(小破入渠)
「ふぅ、疲れた…ゆっくりお風呂に…あれ?や、やだ!どんどん沈んじゃう!」(大破入渠)
木曾とまるゆ
1944年7月18日のフィリピンのマニラ港にて、まるゆそのあまりにもへっぽこな操艦と航走する様を見かねた木曾らしき船から、「お前誰だ? 潜れんのか?(意訳)」と、まともに潜水艦扱いされていない打電を受けていた。
この時「まるゆ」は予定より23日も遅れ、51日かけて愛媛県三島からやっとの思いでマニラ港に辿り着いたばかりで、出航する木曾らしき船は出航する所という出会い頭の出来事であった。ヒドイキソー。
ちなみにこのときまるゆの返答は「こっちは帝国陸軍の潜水艇ですなんか文句ありますか、潜れるかどうかなんて聞くんじゃねーです(意訳)」というものだった。いろいろおかしいだろお前ら。
ところが海軍の記録によれば、この時木曾は横須賀で入渠中とされていた。
一部の本でもまるゆと遭遇した軍艦を「日本海軍軍艦」としており、木曾と明言していない。
実際にこの日マニラ湾から出航したのは、シンガポールへと向かう予定であった木曾と同型の球磨型軽巡の大井だったのである。
上記の縁があってか、時報ボイスにて海軍の必修料理であるカレーのレシピを木曾から習っていた。
さらにひどい扱い
さらに、海軍から徴用されていた日本郵船の「伊豆丸」からも敵と間違われて体当たり攻撃を受けている。双方とも大した損傷はなかったものの(といっても凹んでヒビという潜水艦にとっての致命傷だったが)、相手の船員はこっぴどく叱られたそうな。しかし門司海軍武官府からは「((誤認とはいえ)敵潜水艦に対する見上げた敢闘精神である」と褒められている。ちなみにこの戦術は対潜水艦攻撃としては有効であり、第一次世界大戦ではタイタニックの姉妹船オリンピックが潜水艦を一隻撃沈する戦果をあげている。(艦これWikiより)
また、海軍の輸送艦からも同じく敵と間違われたが、特に何もしてこなかったから同士討はなんとかスルーされたことも。まともに味方として見られてなかったまるゆかわいそう。
更に余談だが、海軍側もドイツからやって来た潜水艦が味方であるはずの海軍から敵と誤解されて攻撃を受けたことが有る。詳細は当該記事にて。
挙句の果てには、まるゆがマニラへ向けての出撃中、台湾沖で米潜水艦に発見されてしまう…のだが、白昼堂々日の丸を掲げて浮上航行という潜水艦としても有り得ない行動を行っていた為、さしもの米潜水艦も理解に苦しみ、監視するのみでスルーしたという冗談みたいな逸話がある。
大和との出会い
一方で、こんな逸話もある。まるゆが訓練を終えて帰還する途中、巨大な艦艇と遭遇した。世界史上最大の戦艦大和である。
これを見たまるゆの乗員たちは登舷礼(乗員が艦上で行う挨拶の一種)を大和に対して行った(艇長曰く「一度やってみたかった」とのこと)。この登舷礼は陸軍式の無骨なものであったが、これに対し大和の乗員は百人単位で整列してラッパ演奏付きの登舷礼を返した。
世界に冠たる大戦艦がちっぽけな陸軍の潜水艇に最大級の礼を尽くしたのである。1945年4月。大和、最後の出撃時のことであった。
……と、ここまでなら単なるいい話で終わるのだが、この時にまるゆの乗員たちは大和航行時の大波を被ってずぶ濡れになってしまう。ある意味まるゆらしいオチではある。
後にまるゆの隊長は大和の乗員達に心打たれ、(陸軍所属ながらも)海軍贔屓となったのだが、陸軍高官の前で思わず海軍式敬礼をしてしまった結果、大目玉を食らい罵倒の末、本来ならば昭和20年8月6日に広島へ栄転となるはずであったが、久留米へ左遷となってしまった・・・
・・・・・・のだが、実はこの左遷によって直後に広島で起こった悲劇から逃れることができたのであった。まさに「塞翁がまるゆ」である。ここでも彼女が運を運んでくれたのだろうか…。
意外な縁
まるゆのスクリューを設計した技官は戦後ソーラーカー研究に携わり、TV番組『ザ!鉄腕!DASH!!』においてあの改造ソーラーカー「だん吉」製作を指導している。こちらも紆余曲折がありながらも無事に日本列島一周を実現した。
小ネタ・余談
例によって「狙って建造してるのに出てこない……」という提督も少なからずいるようである。
- 5隻目に正式実装された潜水艦娘。同時先行配属の伊401を入手することによって、潜水艦で6枠を埋める艦隊を組めるようになった。スク水万歳。(霧の潜水艦は別だぞ?期間限定だし)
- 2ちゃんねるなどでは「まるゆは『あたり』」とまで言われている(大型艦建造でしか出てこないことに加え、運を上昇できる唯一の改修素材であるため)。
- 疲労抜きにちょうどいい時間で済む入渠、同行させて改造レベルに達すれば貴重な運上昇の素材になる、潜水艦なので軽巡洋艦や駆逐艦の攻撃を全て引き受ける、という3-2-1レベリングに最適すぎる性能から、複数人を所持して、いわゆる牧場を経営している提督も多い。
- あまりのネタの多さに4コマ27話はまるゆの史実ネタでほとんど終わってしまった。
- その後33話で潜水艦トラウマ組の龍田に潜水艦と認識されず、「てっきり木曾がどこかで小舟でも拾ってきたのかと思ってた」と犬や猫みたいに言われてしまった。
- 呂500の時報では話しかけようとして逃げられている。もっとも建造の目的自体が輸送艦とそれを標的にするUボートなので、まるゆにとっては天敵にも近いから仕方ないのだが。
関連イラストの調整、お願いしますね。
隊長、関連タグですね。
あきつ丸(艦隊これくしょん)・神州丸(艦隊これくしょん)(まるゆと同じく陸軍所属の艦艇陸軍艦娘)
二次創作キャラ
まるゆさん(潜水艦を超越したなにか)