吹雪型5番艦「叢雲」をモデルとした艦娘。モデルに関しては「叢雲」参照。
艦娘選択画面でのメッセージ
叢雲(むらくも)は、クールな一匹狼。
自分の容姿と実力にプライドを持つ艦娘。
常に上から目線だが、優しい一面もある。
図鑑データ
「あんたが司令官ね。
ま、せいぜい頑張りなさい!」
!…概要するわよ!
艦これを始めるにあたって最初に選ぶことのできる艦娘の内の一人。同じく最初に選べる艦娘の一人であり吹雪とは姉妹艦の関係にあり、吹雪から数えると四人目の妹に当たる。
ただ姉妹艦の絵師がしばふ氏で統一されている中で、彼女だけ彩樹氏が担当している。
彼女だけイラストレーターが違う理由については――
- ネーミング上、「吹雪」をはじめとした『-雪』という命名則のグループではなく、「東雲」「薄雲」「白雲」からなる『-雲』の命名則のグループ(通称『雲級』)に属するため(駆逐艦は四隻ごとに命名基準が変化する。もちろん例外もある)
- 叢雲以後は深雪までとは別の所属となったため(雲級の特Ⅰ型で組まれた第12駆逐隊に所属するも、1941年に解散して第11駆逐隊に編入された。なお解散まで第12駆逐隊に一貫して所属していたのは叢雲だけである)
……などが関わっていると考えられていた。
ちなみに1つ目の命名則に関しては、吹雪型(綾波型・暁型を含む)全体で見たときに、磯波から敷波までは、再び深雪までと同じイラストレーターに戻っている点も興味深い事実である。
なお同じ雲級である薄雲はしばふ氏の担当で服装も他の吹雪型と同じだが、髪の色は類似している。イラストレーターの違いについてはただの大人の事情だったとも取れる一方、上述の通り開戦まで一貫して第12駆逐隊に所属し雲級でない吹雪型とほとんど縁を持たなかった経緯を踏まえれば、筋は通ると言えよう。
初期艦娘唯一の最初から提督にあまり好意的でない娘で、一部のMな(或いは「こういう娘こそ指導しがいがある」なSの)提督は真っ先に選択したのではないだろうか。
容姿的にも、吹雪・電・漣・五月雨と比較して“垢抜けた美少女”としての印象が強く、全体的に目を引くデザインをしている。
能力値としては並の駆逐艦。さらに吹雪や漣のようにレアリティの問題がある訳でなく、五月雨のように改造後に「61cm四連装(酸素)魚雷」を持ってくる等の旨みがあるわけでもない。
そういう意味では、完全に提督の好みが出る艦娘でもある。ただし吹雪と共に、初期艦娘に未だ二人しかいない改二実装艦ではある。
2015年4月10日のメンテナンスにて、改二が実装されると同時に、【補給ボイス】【放置ボイス】が追加。改以降には、【時報ボイス】も実装された。
まぁ、当然な容姿よね。なに、不満なの?
腰まである毛先の切りそろえられたモイストシルバーの長髪に、赤の強いオレンジ色の瞳。前髪は一直線に揃えられ、もみあげは赤い紐で先を結ってある。
服装は、他の吹雪型駆逐艦の艦娘黒髪で一般的なセーラー服を着た純朴な容姿をしているのに対し、一人だけワンピース風にアレンジされたボディラインの出る紺と白のセーラー服を着用。胸元のスカーフは赤く長いネクタイになっており、腰くらいまでの長さがある。
また服装に隠れて見えにくいが、服の下に半袖の黒インナーを着用している。
下半身はミニスカの如きワンピースからすらっと伸びた黒タイツの太腿が魅力。
靴は黒のローファー(見方次第ではショートブーツ)を履いており、主機のようなものは見受けられない。
中破のときにくっきりと見える肋骨は一部提督の間で人気が高いポイントであり、やや縦線が入るくらい引き締まった腹筋にも定評がある。
少女特有のスレンダーな感じと健康美を両立させている艦娘は非常に珍しく、水着姿や紳士向けのイラストで強調されることも多い。この良さがわかる人は憲兵さんこっちです
なお、後述する改二では衣装の都合で隠れてしまうが腹筋は健在。
艤装は絵師が同じ天龍・龍田・初春・子日たちと同様に腰に艦橋を模した基部ユニットを装備。そこから一対のマジックアームが伸びており、それぞれの先に連装砲を装備している。この連装砲が初春のモノのように分離可能かは不明。
また頭部には一対の獣耳のような機械が浮遊しており、左腕の甲には三連装魚雷発射管を装備。右手にはマストをモチーフにしたような身の丈ほどもある長い得物(槍や杖とも、柄があるので剣とも解釈可能)をもっている。
足首の艤装に前方に向けてフィンが立っているが、用途は不明。主機がないことを考えると、これが水面移動での要となっている可能性が高い。
悪くないわ!わたしの性格が増すのね!
勝ち気で高飛車な性格をしており、提督への態度もかなり高圧的。
三隈や熊野ほどではないが、育ちの良さを窺わせるセリフも幾つかある。
一応ツンデレとされているようだが、ほとんどツンツンであり(その比率は10の内9~10と言われる)、一部のMな提督に人気が高い……ように思えるが、実はpixiv鎮守府ではツッコミ要員などのいじられ役や、調教シチュエイションなどといったドレットノート級サディストへの需要の方が高かったりする。
性格の善し悪しはともかく、ツンデレお嬢様にありがちな女性語を常時使いこなし、今時な中性口調を全く使わないほど彼女の女子力は群を抜いて大変高い。
何にせよ秘書艦にしておさわりすると照れ隠しなのか素なのか、酸素魚雷を発射してくるので注意。
戦闘においても非常に好戦的で、「戦場」を「いくさば」と発音する護国の防人でもある。
つまり、強気的な艦娘だが、弱い一面も持って、たとえば、中破の時は涙溢れている、入渠の時はさらに泣いている。本質的には、その他の初期艦と同様な少女だそうだ。
一応デレ部分でいうと――
「これでもっと戦えるわね…! な、何? 感謝なんかしていないし!」
「落ち着きがないのねえ…大丈夫?」
「ま、当然な結果よね。なに、不満なのかしら?」
…と、このぐらいなもの。
ちなみに公式4コマ15話では、史実で姉妹たちと艦隊出撃出来なかった深雪のために、編成に空きを作ってあげた時などは「べ、べつに深雪に気を使ったわけじゃないんだからね!」とツンデレのテンプレを言ってくれる。
更に37話では制服や艤装が吹雪達と違うことを指して北上に「よその子」と言われると怒り、初雪に対して(史実で乗員救助と雷撃処分を任せたため)「私に何かあったら来てくれるでしょ?」と大分デレている。単行本3巻のおまけではダラける初雪の世話を焼く等、面倒見の良い(?)所も見せている。
ちなみに図鑑などで自称名艦としているが、戦史資料では特に目立った活躍もなく(白雲と共同でオランダ駆逐艦を自爆に追い込んだくらい)、艦これの強烈なキャラクターに反して史実での影は薄い(ガチの武勲艦は逆に穏健派のほうが多い)。
2014年12月12日から期間限定で実装されたクリスマス仕様のボイスでは、ケーキを頬張り、その美味しさに思わずはしゃぐ無邪気さを見せている。なおクリスマス自体初耳であるらしい。
2015年正月の限定ボイスでは、いつも通りのツンツンした言い方ではあるものの、今年も提督と共に戦う意志を伝えてくれる。
「これっ、そこに落ちていたわよっ!あ"っ、わたしが買ってきたもんじゃないからっ!
アンタのじゃないのっ?…はやく、持って行ってよ!」
また同年のバレンタインの限定ボイスでは、彼女曰く偶然落ちていたチョコレートを何故か猛烈にドギマギしながら手渡してくる。この際グラフィックも、ピンク色のマフラーを巻き何故か顔を真っ赤にしながらハート型のチョコレートを差し出すものとなっている。
…ところで叢雲、何で艤装の光が緑じゃなくてピンク色になっているのかな~?(ニヤニヤ)
ちなみ戦闘中も海域ドロップでもこの姿で登場したため、セリフと相まって狙った訳でもないのに提督諸氏の腹筋に酸素魚雷がぶち込まれる事態に……。
また2015年1月23日に実装された家具「鎮守府カウンターバー」の機能で、駆逐艦娘にしては珍しく飲酒していることが明らかとなった。特に言動から酒とは縁がなさそうなのだが、これは史実の最後で艦長たちとの永遠の別離となった最期の宴の思い出が残っているため、なのかもしれない。
ちなみに2月23日の更新でワイン派であることも判明しており、深夜1時と遅い時間までお付き合いしてくれる模様。
2015年4月10日追加の時報ボイスの実装により、より彼女の人と成りを知ることが出来るようになった。
高飛車なツンツンは健在。相変わらず上から目線で指示を飛ばし、さらに食事の用意を提督にさせ、用意が出来ていないと怒るなど、お嬢様な態度に拍車がかかっている。
一方、怒ったあとに文句を言いながらも簡単な昼食を用意したり、朝方に起きてきた提督を気遣ったり、提督とともにきびきびと艦隊運営をこなしたりと、さり気なく気を使う“デレの小出し”が多くなり、秘書艦としての仕事ぶりが板に付いている様子。ただし依然としてツン成分は多めである。
古鷹と白雪が時報に登場しており、なかなか見つからない古鷹を心配するところに、彼女の優しさを垣間見ることができる。古鷹とは「第一次ソロモン海戦」で、吹雪とともに沈んだ古鷹の捜索と船員救助に当たった史実で縁がある。
また白雪とは第十一駆逐隊の僚艦であるとともに、撃沈された叢雲の船員救助と雷撃処分を請け負った史実でより強い縁を持っている。なお資料によっては、救助と処分に当たったのが初雪や白雲とされる場合があり、公式四コマでは初雪説、2200の時報では白雲の存在をにおわせる発言でフォローされている。
クリスマスケーキ、今回の白雪のカレーでわかる様に美味しいものに目がない模様。
夢中で食べる可愛らしい様子に堕ちた提督も少なくない。でも、ちゃんとものを飲みこんでから喋ろうね……(汗)。最近彼女と同じもごもご仲間が増えた。
味噌汁を出した提督に薄味を要求したことも考えると、艦娘になる前は質素な食事が中心だったのかもしれない。
このときの台詞で、白雪が主計学校で修学していたという事実も判明する。
なおこうした美味しいものに弱い性格から「食べ物ですぐ堕ちる女」という風評が……(汗)
2022年8月に実装された朝潮型駆逐艦7番艦「夏雲」がロストボイスで叢雲に言及している。サボ島沖海戦で共に戦没した縁による。また、海上自衛隊みねぐも型護衛艦の2番艦に「なつぐも」、3番艦に「むらくも」の艦名が与えられていた。それぞれ任務を全うして引退しており、現役当時の艦番号DD-118は2022年現在、艦娘としては同じ中の人が演じる秋月型駆逐艦の名を継いだ「ふゆづき」が継承している。
改二
2015年4月10日のメンテナンスにて、初期艦娘としては長姉に次ぐ二番手の改二が実装された。改装Lvは70で、改二駆逐艦の現時点での上限まで練度を上げる必要がある。
母港・ケッコン後母港・出撃・戦闘・補給などのボイスが変更され、それによると以前より提督のことは受け入れており(諦めたと取れる部分も?)、改二になるまでに折り合いや信頼関係がある程度築けたと見受けられる。
詳しくは→叢雲改二
二次創作コラボネタ
アカツキとの混ぜるな自然ネタを増やしつつある暁とともに、アカツキ電光戦記のラスボスであるムラクモとコラボする二次創作ネタが存在する。使用されるタグはアカツキ水雷戦記。ただし、暁に比べると数は少なめ。
他にもハイスピードメカアクションのアーマード・コアVに登場する斬撃兵器MURAKUMOを装備した叢雲の絵もある。高速艦から放たれる一撃は深海棲艦の装甲を真っ二つにできるのだろうか。
それどころかそのMURAKUMOの元ネタと化してしまっているパターンも。ナニカサレテシマッタヨウダ……。
またアカツキ電光戦記と同じく名前ネタとして、CE世界最強の傭兵に扮したイラストも数点ある。
ふふっ。いよいよ関連イラストね。
その他
ねんどろいど等で有名なグッドスマイルカンパニーより、2018年4月にねんどろいど版が、それに少し先んじてワンホビセレクション版が発売される事が決定した。
ねんどろいど版は通常の姿、ワンホビ版は改二とそれぞれ分かれている。