概要
フロム・ソフトウェアがXbox参入第1弾として放ったロボットアクションゲーム。
柳瀬敬之によってデザインされたバイクや車をイメージしたロボットが特徴。
本作ではこれらのロボットメカ群の総称としてA.R.K.(アーク)という呼称が採用されている。
叢という名称ではあるものの、アーマード・コアシリーズに登場したムラクモミレニアムとの関連性はない。
ストーリー
20XX年。理想実験型都市「オリヴァーポート」がかつてないエネルギー革命を果たし、隆盛を極めていた時代。世界各地でルグナル社の開発した自立型サポート機能メカ「A.R.K.」による原因不明の暴走事件が急激に増加していた。それは繁栄を極めるオリヴァーポートでも例外ではなかった。
A.R.K.はその革命的な特性と性能により世界市場を瞬く間に席巻していた。
A.R.K.に対抗できるものはA.R.K.だけであると判断され、急遽、対暴走鎮圧特務チーム「叢-MURAKUMO-」が設立された。
高い信頼性を誇るはずのA.R.K.が暴走した原因とは?
なぜオリヴァーポートでの事件発生からこれほどまでに短い時間で「叢」が設立されたのか?
この事件の背景にはある秘密が隠されていた。
メカニック
LX-55 クラウドブレイカー
対A.R.K犯罪用に開発された次世代高速機動型A.R.K。
基礎フレームは全機共通の物を採用しており外装品によるカスタマイズで個々人の要求にあった
個性の機体に変わる。
LX-55 クラウドブレイカー01
性能バランスを重視した赤色の機体。
実体弾ガトリングガン「N213P HYPERION」とマルチマイクロミサイルランチャー「LAAM-22」の実弾兵器二種類を装備し実弾の速射性を重視、クラウドブレイカーの中で唯一光学兵器を搭載していない。ブースターユニットは全対応型の「SEPARETED LMPE」を搭載する。
LX-55 クラウドブレイカー02
旋回性に特化した白い機体。
A.R.K.の利点である無線電源供給を活用し、相手の弱点を衝ける光学プラズマスナイパーライフル「T-1000SR」と多方位ホーミングレーザー発射機「T-200HD」を装備。ブースターユニットは収束噴射と補助翼によって旋回性を高める「CONVERGENT LMPE」を搭載する。
LX-55 クラウドブレイカー03
重火力に特化した青い機体。
射程が長く爆風でもダメージが与えられるバズーカ「M20A2F PROMETEUS」と高威力高反動の荷電粒子レーザーキャノン「T-780E3」を装備。
ブースターユニットは高速時の効率を重視し補助推進を強化した「ENHANCED LMPE」を搭載。
LX-55 クラウドブレイカー04
装甲と最高速度に特化した緑色の機体。
射撃兵装はショットガンのみだがその硬さを利用した体当たり突撃(シールドを張ると属性が物理からENに変わる)も攻撃手段の一つ。
右手に速射実体弾ショットガン「M63PS TITAN」とENシールドユニット「U3RCR-SATELLITE」を両腕に装備。
ブースターユニットは安定性より高速時の伸び性能や積載量を重視した「HEAVY-MOUNTING LMPE」を搭載。
LX-55 クラウドブレイカー05
加速とブーストに優れた近接白兵戦仕様の黄色い機体。
ブレード光波(直斬りも有り)を用いる大型振動波実体ブレード「U9E-CLAIR DE LUNE」と命中した相手の動きを鈍らせる単発小型スタンミサイル「LAAM-S7」を装備。
ブースターユニットは旋回と加減速性能を強化し運動性を重視した「REACTIVE LMPE」を搭載する。
LX-30 Geo Sweeper(ジオスイーパー)
クラウドブレイカーに酷似した大型の黒(紫)色の機体。
AI制御を前提とし、人間には扱えないスペックを誇る都市制圧用の強襲汎用型となっている。
右腕に大型プラズマ荷電粒子砲「エレクトリック・パイル」、左腕にマイクロウェーブ送電網からエネルギー供給を受ける為の「レクテナシールド」、さらにゲーム内では言及され無いが左右脚上部、人間では本来下半身に繋がっている部分にミサイルランチャーを左右一基ずつ装備している。
また都市やA.R.K.の制御管制システムにハッキングを仕掛け、己の制御下に置く「SR兵器」も装備されている。
A.R.K.の搭載武装には国際条約で出力上限が設けられていたが、SR兵器でハッキングした敵都市のマイクロウェーブ送電網から電力供給を受ける事で回避しており、都市区画を吹き飛ばす規格外の大出力ビームを発射可能となった。
しかし、高機動戦闘と電子戦を両立する為に本来は医療用として開発された高性能AIを軍事用へ改造して搭載しており、仕様外の運用でストレスが蓄積された末実機試験中に暴走。崩壊した自身のAIプログラムをSR兵器で無差別に上書きしていたのがA.R.K.暴走事件の真相だった。
後半で強襲殲滅・高出力のL型仕様に換装される。
クリア後は、有人型のR型仕様が使用可能となる。
装備はエレクトリックパイルのみとなり、三連射と高出力の二つのモードでの射撃が可能。
元々LX-55シリーズはこの機体の随伴機として作られていた。
クラウドブレイカー量産型
Another Century's Episodeオリジナル機体。
A.R.K.の最新鋭機として登場している。
本来は宇宙開発における極地作業サポート用に開発されていた物を戦闘用に改造した機体である。(ちなみにこの文章は本家でA.R.Kそのものの説明に使われている文章を少しだけ改変した物)
右腕に6砲身ガトリング、肩部にミサイルランチャー×2(左右1つずつ)、左腕に電子スナイパーライフル、ショットガン、エネルギーブレードを配した複合ユニットを装備。スナイパーライフルは使用時にユニットからエネルギー供給用のコードが肩部コネクタに繋がり収納されている砲身が延び、エネルギーブレードは使用時にユニット下部からやや大き目のエネルギー刃が発生する仕組みになっている。
「量産型」と冠されているためによく勘違いされるが、本家『叢-MURAKUMO-』の直接の派生機体ではなく、機体デザインに柳瀬敬之氏が関わっていない。
本家の機体が全高7~8m、4桁kg表記の軽量小型機体に対し、こちらは19m、21.9tの大型機であり、完全な動力の自律が行われている(本家は一部動力が外部に依存する為その適用範囲外では行動不可)ことからも覗える。
よって、当機の「量産型」はあくまで『A.C.E.世界での正規生産が為されている機体』を示すアイコン的な称号に過ぎない。
クラウドブレイカー アナザーカラー
ゲーム未登場。01を元にしたPLUMオリジナルキット。
05の武装である「U9E-CLAIR DE LUNE」を両手に持つ黒いクラウドブレイカー01。
クラウドブレイカー Ver.Weiß
ゲーム未登場。01を元にしたPLUMオリジナルキット。
02の装備であるプラズマスナイパーライフルに多方位ホーミングレーザーユニット、背部に「CONVERGENT LMPE」装着した白いクラウドブレイカー01。
関連タイトル
メタルウルフカオス
- 時代設定が近い(20XX年代)
- 叢-MURAKUMO-のメインテーマ曲「RedRide」を基にした「RedRide2」がメタルウルフカオスのメインテーマ曲として使われた。
Another Century's Episode
- フロムソフトウェアオリジナルとして、本作の機体群をモチーフにして創作されたクラウドブレイカー量産型が参戦した。(前述の通り本家世界に直接連なる訳ではなく、『叢-MURAKUMO-』名義で参戦していない。)
エンチャントアーム
- メタルウルフカオスと共にゲスト参戦。
アーマード・コア4
- アリーヤのデザインの基になっている。叢-MURAKUMO-のバイク装甲に対する概念・遺伝子を深化させたデザインになっており、初期のラフではLX-30のような巨大なスタビライザーとブースターが描かれている。
アーマード・コアV
- 戦闘画面のインターフェイスが酷似している。
- 漢字ピースの一覧に「叢」の文字が採用された。
- KE属性ブレードの名称が「MURAKUMO」。展開ギミックがクラウドブレイカー05のU9Eに酷似。