初期艦娘
しょきかんむす
初期艦娘とは、DMM.comの育成SLG『艦隊これくしょん』でゲーム開始時に選択できる艦娘である。
艦これ界隈では、まず、ファンによって作られた初期艦の呼び方が広がり『艦これ改』(2016年2月18日発売)ではゲーム内でも使用される公式な表現となった。
アーケード版(2016年4月26日正式稼働開始)では初期艦娘の表現が使われている。
艦これ攻略Wikiでは「用語集」でなく「俗称・スラング集」に「初期艦/初期艦娘(しょきかん/しょきかんむす)」で項目が設けられている。
pixivでは初期艦タグは他のゲームなどにも使用されているので初期艦娘タグの使用が望ましい(「艦娘」はDMMの登録商標)。
『艦これ』において、ゲーム開始時に選べる5人の駆逐艦娘のこと。後述のPS Vita版では軽巡洋艦娘である川内型3姉妹なども含め11人となる。
ちなみに、吹雪について『戦艦である扶桑・山城に憧れている』とか、電について『長身で素敵な女性になりたくて毎日牛乳を飲んでいる』とか、初期艦娘選択画面でしか見ることができない設定がいくつかある。
綾波型9番艦(史実での吹雪型19番艦)。可愛らしさとネットスラングのアンバランスさが際立つ個性派。
暁型4番艦(史実での吹雪型24番艦)。幼い見た目と引っ込み思案な性格で、提督の庇護欲を刺激するマスコット系。
選択する時の参考情報
どの艦娘も最初に挑戦する1-1からドロップが狙えるうえ、建造もオール30の最低値で狙え、ステータスもほぼ横並びなので、どの娘を選んでも特に差異は無い。
ただ、レアリティでいえば、吹雪はネームシップであるため他より入手し辛く、また漣はレアリティ詐欺で有名なので、コレクション目的ならばこの2人を優先するといいだろう。
装備でいえば、これも吹雪が序盤では揃えにくい魚雷(61cm三連装魚雷)を初期装備で持っている。これについては、ネームシップの特権といえる。
なお、現状では電の人気がぶっちぎり (なんと40%超。2017年末の有志検証でも39%といまだ衰え知らず!) であり、次点の叢雲(約25%超/先述の検証ではアニメ効果か吹雪が25%で逆転を許した)と倍近い比率で差を空けている。もともと電が属する第六駆逐隊自体がゲーム全体でも高い人気を誇るため目立ちやすく、プレイ開始前に初期艦娘を決めている可能性も高い。
しかし初期艦娘に選ばれる確率が高いということは、ゲームシステムを理解できないうちに轟沈させてしまうことも多いということも意味しており、そのため電の轟沈報告も多かったりする…
(タニタのtwitter公式アカウントでも、初期艦娘の電を轟沈させたツイートが流れていた)
五月雨以外の4人は、特型駆逐艦のメンバーでもある。
限定イラストやボイスについて
2014年12月から期間限定のボイスやイラストが実装されるようになったが、初期艦娘5人については以下の通り。時節ごとに再実装されるものがほとんど（2017年2月現在。括弧内は初実装年）。
期間限定ボイス
吹雪:クリスマスボイス（2014）正月ボイス、バレンタインボイス、2周年記念ボイス※1、
梅雨の季節ボイス、盛夏の季節ボイス、師走の季節ボイス（以上6点2015※2）
節分ボイス、ホワイトデーボイス、3周年記念ボイス※1、
秋の季節ボイス（以上4点2016）
叢雲:クリスマスボイス（2014）正月ボイス、バレンタインボイス、
○周年記念ボイス、梅雨の季節ボイス（以上4点2015）
漣:クリスマスボイス(2014）正月ボイス、バレンタインボイス、初夏の季節ボイス、
盛夏の季節ボイス※3、秋の季節ボイス、師走の季節ボイス（以上6点2015）
節分ボイス、ホワイトデーボイス、春本番ボイス、3周年記念ボイス、梅雨の季節ボイス
（以上5点2016）
電:秋の季節ボイス、秋刀魚ボイス（共に2015※4）バレンタインボイス、
ホワイトデーボイス、春本番ボイス、3周年記念ボイス、梅雨の季節ボイス、
盛夏の季節ボイス、秋の季節ボイス更新、クリスマスボイス（以上8点2016）
節分ボイス（2017）
五月雨:○周年記念ボイス、梅雨の季節ボイス、盛夏の季節ボイス、
クリスマスボイス（以上4点2015）
正月ボイス、節分ボイス、バレンタインボイス（以上3点2016）
※1:再実装無し
※2:この内正月ボイスは2016年1月、バレンタインボイスは同年2月に更新されている
※3:漣の盛夏ボイスは初夏ボイスを一部差し替える形で実装
※4:電の2015年秋の季節ボイスは季節感が感じられない内容であったため、（同時実装された雷の季節ボイス共々）以前に収録した未使用ボイスを流用したという説もある。
その後2016年8月31日のアップデートで新録ボイスに変更された（雷も同様）。
期間限定イラスト
吹雪:秋祭り法被mode、同改二版（共に2016※5）
叢雲:バレンタインmode（2015）
漣:水着mode（2015）、クリスマスmode（2014 複数回更新※6）、同改版（2016）、梅雨mode（2017※7）
電:秋祭り浴衣mode（2015）
五月雨:なし※8
※5:吹雪の秋祭り法被イラストは、法被の色が通常時は青、改二版は赤と差別化されている。
また改二版は電探が通常絵から変更されている（装備出来ない筈の21号対空電探の形状。もっとも改二で秋月型同様の対応マストに改装済みだが…）。
※6:漣のクリスマス限定イラストは後述する改版を含めると3回加工されている。
2015年版は2014年版と比べて装飾が増やされて差別化されている。運営ツイート曰く
「(前略）衣装とケーキが七駆の皆が手伝って、ほんの少しだけパワーアップしました。」
結果中破前につまみ食いをはじめている漣の姿が展開される事に。
2016年版は小改変で更に装飾が追加、改版は漣改の通常絵が2016年8月31日のアップデートで
（中破絵とセットで）更新された事を受けて、艤装が漣改の物に変更された差分。
上書きされているため図鑑で確認できるのは2016年版と改版のみ。
※7:傘も持っているとはいえ、進水日を祝うケーキを持っており、実質的には進水日mode
※8:絵師によると発注自体来てないとの事。絵師が同じ、涼風も同様に限定イラストは一切ない。
ブラウザ版を事前登録していた場合は、上記の5人よりも先に特典艦として大井が着任することになる。サービス開始時からプレイしている最古参提督(サービスイン当時は横須賀鎮守府しかなかったので、そこかもしくはトラック泊地へ転籍したごく一部の提督のみが該当。第二期以降は他のサーバーへの転籍も)にとっては、彼女もまた初期艦娘の一人といえるのかもしれない。
この事実は現在あまり知られていないせいか、「初期艦は大井」と発言すると失笑を買うことも・・・
「大井 事前登録」で画像検索をかけると、かなり上位の方で当時の告知バナーが出るので気になった人は確認してほしい。
その後、2016年には艦これアーケード稼動に先駆け、JAEPO2016のセガブースにて大井のカードが配布され、艦これアーケード着任準備キャンペーンにて抽選で500名に大井のカードの配布がされるなど、こちらでも先行配布の初期艦娘として扱われている。
艦これ改での新規追加艦娘
PSVitaである『艦これ改』では、川内型軽巡洋艦娘3隻から選択できる「スターターセレクト」と、ブラウザ版の5隻に加え、新たに朝潮型駆逐艦娘までの大型駆逐艦から3隻を加えた「クラシックスターターセレクト」からの、合計11隻から選択可能。
こちらでは、特典コードなどもなかった為大井は完全に初期艦の対象外となった。
アーケード版における所見
選択する時の参考情報
選択可能な艦娘はブラウザ版と同じメンバー。
選択する際の注意点は基本的にはブラウザ版と同じだが、アーケード版は1海域1周に付き艦娘のドロップが1回、建造は1プレイ5回(2017年11月現在。最初期は1回だった)になった上に、艦娘の入手にリアルマネーがかかる仕様なので相対的にブラウザ版よりは入手しづらい事は考慮すべきかもしれない。
また、艦娘に個別に船速が設定された関係上、吹雪が特に足が速く、叢雲・漣・電が横並びでそれに次ぎ、唯一人特型駆逐艦ではない五月雨が最下位になっているので、足の速い吹雪(なんと吹雪より足が速い艦娘は全体で見ても島風しかいない)の優位性が増した形になっている。
ただし初回プレイ時に必ず手に入るという仕様に加えてアイミーカード無しでプレイできるゲストプレイがあるため、やろうと思えば複数のアイミーカードを使わなくても初期艦娘全員を入手することができる。米帝じみてはいるが運に左右されないのでそういうやり方に抵抗がないなら初期艦娘全員を揃えた状態でプレイを開始することも可能。これからアーケード版を始めるのであれば初期投資として500円を使って初期艦娘全員をお迎えした状態でゲームを始める、というのも悪くはないだろう。
漣・電・五月雨を除く8人に改二が実装されている。
このうち大潮は、艦これ改にて初期艦に追加された艦娘の中でただ一人改二が未実装だったが、2016年4月1日のアップデートで実装された。
なお、アーケード版では現状改二は(初期艦勢は時雨、川内型(と大井)以外)未実装である。
ブラウザ版における初期艦娘に限ると、吹雪と叢雲に改二があるが、改二の到達レベルはいずれも70でゲーム開始時点から見れば遥か彼方であり、スタートダッシュ程度では差にもならないことに留意されたし。
第一期では、五月雨はブラウザ版からいる初期艦娘の中では最後に建造されたためか(誤差程度だが）ステータスが高く、改造で「五月雨改」になると、他の四人と違って序盤では希少な酸素魚雷(61cm四連装(酸素)魚雷)を初期装備で持ってくるため、そうした優位性はあった。
第二期移行で初期装備が変更された。
上記のうち漣・電・五月雨・川内・神通の名称は2017年3月24日現在、海上自衛隊の汎用護衛艦であるたかなみ型4番艦の3代目「さざなみ(DD113)」、新むらさめ型5番艦の4代目「いなづま(DD105)」と同型6番艦の2代目「さみだれ(DD106)」、沿岸護衛艦あぶくま型2番艦の2代目「じんつう(DE230)」と同型4番艦の2代目「せんだい(DE232)」に受け継がれ、5隻のうち「じんつう」が佐世保、「せんだい」が舞鶴、残りが呉を定係港とし、その「さざなみ」「いなづま」「さみだれ」は第4護衛隊群旗艦を務めるヘリ母艦「かが」(艦これのサービス開始当時は「いせ」)の同僚であるという共通点がある。またこの3隻は、ソマリア沖の海賊対処行動としてアデン湾に複数回、展開した実績も持つ。初期艦おそるべし。
また電は以前にも「いかづち」型沿岸護衛艦の名前になっている(3代目「いなづま(DE203)」)。
叢雲もかつて「みねぐも」型護衛艦「むらくも（DD118）」として1970年に就役後、呉に配備され、しかも当代「いなづま」「さみだれ」が配備された頃にも練習艦となって残存、2000年まで在籍していた。大潮の艦名も過去に「おおしお（SS561）」の名で潜水艦に1回使われている。
残る吹雪、睦月、時雨、那珂は海自艦の名称に一度も使用されたことがない。もっとも、海自では現在開発中のDEXあるいは、(米軍でいう強襲揚陸艦にあたる)多機能艦の建造を計画しており、何かしらに命名される可能性はある。
なお番数外になるが、大井の艦名もかつて「いすず」型沿岸護衛艦「おおい(DE214)」として受け継がれたことがある。
意外にも、ブラウザ版からの5人をセットで描いた投稿作品は多くない。
やはり初期に選んだという点で、提督たちの視点から全員と接点があるように見せるのは難しいからだろうか?
ただ、艦これ2周年に際しては、5人が集結したイラストがこぞって投稿されている。やはり初期艦娘は、艦これ提督たちの導き手として特別な感情が持たれるようだ。
また、「提督と初代秘書艦」の関係を描いた作品にこのタグがつけられることも多い。
蛇足だが、大井やvita版で追加された6人を含めた11(12)人セットによる投稿作品はほとんどない。
※深刻な認識齟齬が発生しています。直ちに現実に目を向けてください。
2018年初秋イベントのドロップ艦として瑞国軽巡洋艦「Gotland」が実装された。
……のだが、清楚でおっとりとした外見に反し、性格はフレンドリーかつ大変に距離感が近いことから、「彼女面」といわれるようになり、更にはGotlandを初期艦娘と“誤認する”提督が続出する怪現象ネタが発生している。
彼女の投稿イラストに「名誉初期艦」なるタグが付けられてることが多々あるが、二次創作ネタが思わぬ風評被害を生んだケースもあるので、濫用は厳禁である。
当然のことだが、時系列として実装されたことはないし、現在も初期艦娘には抜擢されていない。
※雷よ！電じゃないわ！そこのところもよろしく頼むわね！
時折、雷を初期艦娘として記載する資料が見られ、そのような扱いをしてプレイする記事も存在するが、
実際に初期艦選択画面で雷が出てきたことは艦これ改、艦これアーケードを含め一切確認されておらず、電の誤植と思われる。また姿も酷似しておりチェック漏れしやすい。
そして艦これ黎明期の雑誌特集でも、某ゲーム誌が電の紹介に雷のスチールを載せるという大誤植をやらかしたことがあり、ゲームに慣れていない側からは判別しづらい模様。おそらく名前の漢字も「雷」と「電」で似通っており(少数だろうが【いかずち】と【いなずま】の訓みを誤って覚えた人もいる可能性もある)、特に編成画面や工廠画面のフォントサイズだと、パッと見で判断を誤ることも稀にある。
史実でも姉妹艦ということもあって名前のみならず容姿も似ており、度々間違われている。
大井も含めたヴァージョン
12人勢ぞろい
5周年集合イラスト
6周年集合イラスト
艦隊これくしょん(艦これ) 艦これ改 駆逐艦娘 軽巡洋艦娘 初期艦
加賀(艦隊これくしょん)、伊勢(艦隊これくしょん)：現在「いせ」は佐世保基地に転属している。
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漣の話です。 先月に曙でレースクイーンな話を欠き上げた後、なんとなしに漣の話を書きたくなって書きはじめたのがこの話でした。 どういう話なのか自分でも分からないまま、具体的には落着点もきちんとわかっていない状態から書き進めた感がありましたが、終わってみると「初期艦」漣のおはなしだったのかなぁという気がしています。どんなもんでしょうね？ なお話の途中でいきなり降ってわいた手編みのマフラーが云々みたいは話ですが、拙作「初夏に毛糸の防寒具の話。から波及したいくつかのこと（https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8334706）」から引っ張ってきたネタです。 これ書いたの、もう五年も前なんですね…12,427文字pixiv小説作品
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