曖昧さ回避
リムパックにロシア極東、ソマリア沖と多忙な半生
「さみだれ」は、中期防衛力整備計画に基づく平成7年度計画4,400トン型護衛艦2235号艦として、石川島播磨重工東京工場で1997年9月11日に起工し、1998年9月24日に進水、2000年3月21日に就役した、新むらさめ型護衛艦の6番艦。
艦名は日本海軍の白露型駆逐艦に由来し、当代が2代目で、かつての「五月雨」も白露型の6番艦である。
就役当初は第4護衛隊群第4護衛隊に配属され、呉に配備された。
2002年と2004年にはテロ対策特別措置法に基づきインド洋に派遣。2002年のインド洋派遣では「ひえい」が随伴している。
2003年9月には「しらね」とともにロシア・ウラジヴォストクを訪問、8日にはウラジヴォストク沖で日露共同訓練に参加した。このウラジヴォストク沖は日本海軍の吹雪型駆逐艦「響」を前身とする旧ソ連海軍の「ヴェールヌイ」が1970年代に役目を終え自沈した場所としても知られている。
2006年には「きりしま」とともに環太平洋合同演習リムパックに参加している。
2008年に第4護衛隊群第8護衛隊に転属したが、2011年8月からは現在の第4護衛隊群第4護衛隊に戻っている。
また「さみだれ」はソマリア沖の海賊対策として、海賊対処行動水上部隊に3度展開している。このうち2009年の第1次派遣と、2013~14年の第17次派遣においては「さざなみ」が随伴した(残る2011年の第9次派遣での僚艦は「あさぎり」型汎用護衛艦の「うみぎり」)。
2015年9月現在も定係港は呉のまま変わらない。
関連タグ
五月雨
むらさめ型護衛艦 むらさめ-はるさめ-ゆうだち-きりさめ-いなづま いかづち-あけぼの-ありあけ:これらのうち「むらさめ」「あけぼの」は本艦と同じ石播東京生まれ。
あさぎり型護衛艦(前級):それぞれ1・4・8番艦の「あさぎり」「あまぎり」「うみぎり」が本艦と同じ石播東京で建造された。
ちょうかい:石播東京で建造された、こんごう型護衛艦の最終4番艦。いまのところ海自のイージス艦で唯一、三菱重工長崎造船所以外で建造された艦でもある。前述の「きりしま」は同型2番艦。