図鑑データ
「川内、参上。夜戦なら任せておいて!」
概要、水雷戦隊、出撃します!
旧日本海軍の5500t級軽巡洋艦「川内型」の一番艦「川内」をモデルとした艦娘。そのあまりの夜戦への拘りっぷりから付いた通称が「夜戦バカ」。
ゲーム中では川内型軽巡(川内、那珂、神通)の3人を集める事が第3艦隊解禁の条件である。しかし、川内はネームシップ故か、妹2人よりもレアリティが高く設定されており、ドロップ率がやや低い為、他の2人は揃ったのに川内だけ一向に引かないという提督も少なくはない。中には第4艦隊解禁の条件である金剛型4人が先に揃ってしまった提督さえも存在する。後のアップデートで一部海域でのドロップ率は上がったものの、結局は運次第である為、今日も多くの提督にその身を狙われている。
ただし、そのアップデートで1-1でもドロップするようになったため、今では逆に神通や那珂のほうが手に入らないという提督もちらほら居る。
なお、PSVita用『艦これ改』(2017年1月販売終了)では、他の川内型姉妹と共に初期艦として選択できる。某攻略情報サイトのアンケートでは、トップクラスの選択率を誇る人気艦である(艦隊開放条件の“鍵艦”という点も人気の理由だろうが)
性能よーい!撃てー!
改の時点では他の軽巡洋艦と比べると耐久がわずかに高く、川内型の姉妹と比べた場合、対空と装甲のステータスがそれぞれ10ずつ高いが、いずれも防御に関わるステータスであり、攻撃力には直結しない為、特別夜戦における爆発力が高いわけではない。
どちらかと言えば夜戦に突入する為、昼戦をやり過ごすのに特化したと考えられる。ちなみに史実の川内は撃沈されるブーゲンビル島沖海戦まで殆ど被弾した事が無いという地味に回避能力に優れた艦だったりする。
ただ、川内は地味に格下の旧式駆逐や仮装巡洋艦艦相手の駆逐や軽巡との共同戦果とは言え姉妹艦唯一の撃沈戦果を有していたり対地砲撃に参加していたり、軽巡内でも珍しい搭載水偵による対潜アシストを行っていたり搭載水偵での航空戦で勝利した経験が有るなどの点がステータスに反映されていないと見る向きもある。
早く容姿~!
茶髪のセミロングをツーサイドアップにし、髪と同じ茶色い瞳が印象的。
服装は姉妹で共通で柿色のセーラー服に黒のミニスカート。両腕には黒い長手袋とその上に同色の手甲を着用し、黒のハイソックスと同じ色のローファーを履いている。
艤装は左腕に14cm単装砲を4基、右腕に3基手甲の上に装備し、右上腕の肘辺りに水上機を飛ばすためのカタパルトを装備。両腰には4連装魚雷発射管を付け、足首には元ネタ艦の特徴の一つである四本煙突を2つに縦割りにした様な主機を装備している。魚雷発射管は史実においては長良の様な二連装発射管四基だったのだが、艦娘としては妹達と同型の四連装発射管二基を装備している。
改二
2014年6月20日のアップデートにて綾波と共に改二が実装された。
川内型の長女でありながら改二の実装は妹達に後れを取ったが、LV60で改装可能。
詳しくは川内改二へ!
限定グラ
2017年10月18日のアップデートで秋の私服modeが実装された。
上の妹に遅れること2年強、下の妹に遅れること4年弱となる長女初の限定グラフィックである。
薄手のジャケットにオレンジのマフラーとサングラスを合わせるといういかにも秋なコーデ。サングラスのせいで妹顔負けの「お忍び」感があるという意見も。忍びだからだろうか……?
2021年1月1日のアップデートでは改二限定で晴れ着modeが実装。詳細はこちら。
絶対夜戦してよね、性格よ!
快活で表裏がなく、自由奔放。興味の有る事以外にはかなり無関心な子供っぽいところが目立つ。
その性格のために妹の神通にはよくお世話になっているようだが、たまに姉らしく振る舞う姿も散見される。アニメでは秘書艦を務める長門に向かってアイドル風に挨拶する那珂を軽く窘めるなど、姉らしい面が強調されていた。
自信家でもあるようで、MVPを取っても「当然の結果」と自分の戦力を嫌味なく誇る一面がある。
下記の夜戦バカのイメージが強過ぎるので印象に薄いが、本質的には小ざっぱりとした素直な性分らしい。
史実で経験した実戦4戦のうち3戦が夜戦だったせいか、やたらと夜戦を推してくる夜戦マニアと化しており(ちなみに陸軍の輸送・護衛を行ったマレー作戦のコタバル強襲も深夜の作戦)、彼女が書いた掛け軸(家具)にもそれがよく表れている。ちなみにかなりの達筆。更に、2014年7月に配布された家具「七夕飾りの窓」をよく見ると「夜戦主義」と書かれたオレンジ色の短冊が上の方にある。字体と内容から判断するに、十中八九彼女が書いたものと思われる。(余談だが、短冊は「烈風配備」と「改二祈願」位しかお願いと呼べるものがない)
台詞では事ある毎に「夜戦」を口にし、実際に夜戦が始まると上記の通り大喜びする。
この有様なので非戦闘時でも夜になると相当うるさいらしく、鬼怒、瑞鶴、初風からは名指しでうるさいと言われている。阿武隈や熊野の言う「夜戦バカ」、夕張の言う「(夜中に)うるさい5500t級」、翔鶴・大井の言う「騒いでいる軽巡」も大方彼女の事だろうと思われていたが……(後述)。あまりに常態化しているのか長波曰く「通常運転」との事。
なお、時報の内容は公式4コマ単行本1巻収蔵のオマケ四コマによると、元々は一人部屋で、神通と那珂が相部屋だったのだが、上記の様に夜になると所構わず騒ぐ為、夕張達からクレームが来て神通との相部屋になったとの事。
新しい艦娘が増えるにつれて彼女の事を話題に出す艦娘も増えていき、2017年7月現在、なんと総勢34名もの艦娘にその存在をネタにされている(内4人は上記の様に分かり易い言及はしていない)。おまけに史実では関わった事がないにもかかわらず、どういうわけか「夜戦バカ」の存在だけは知っている、という艦娘もいる。ただし2017年7月14日に実装された神通での時報で那珂も同じ時間帯に騒がしくなる(ボイトレ等)事が判明した為、川内と名指しないしは明確に川内と特定されていない「うるさい5,500t級」「騒いでいる軽巡」については、実は那珂の事である可能性も浮上している。
更に、公式4コマ15話では駆逐艦の洋上演習の際、夜戦と聞けば駆け付けるあまりのウザさに、行った先々で敵艦役の軽巡に鉄拳制裁されていた(演習にもかかわらず謎の大破扱い。なお、直接の描写は夕張のみ)。
なお、何故か初期の頃は夜戦で駆逐艦娘を露出させたがったり、雨に濡れた駆逐艦娘の下着の線を見るのが楽しみだったりと変態淑女の気があった。おかげで三水戦旗艦の頃配下だった駆逐艦達には尊敬されていないケースが多かった。
とは言え、初期回以降はその設定がなかった事になったようで、代わりに夜戦狂いな所以外は後輩思いの良いお姉さん的な一面を見せるようになり、三水戦の配下に当たる吹雪達は阿賀野と出撃する事になった際に川内の事を気にしていたり、進水式カッコカリにて「軽巡の指示に従って陣形を組め」という指示が出た際に(自分たちの進水式なのに)真っ先に川内の後ろに並んで川内に「主役はみんなだから前に出て」と苦笑いされる一幕もあったりするので実際には慕われている模様。
また、普段一緒に居るのが那珂という事もあって、彼女に振り回されるか、ツッコミを入れるかという場面も多く、苦労している様子も見せている。
基本的に付き合いも目下の駆逐艦か同僚の軽巡が多く、目上である重巡や戦艦、畑違いな空母や潜水艦、特務艦とはあまり絡む事はない。ちなみに史実での目上艦としては鳥海や妙高、羽黒辺りが挙げられる。
ちなみに多くの艦娘にうるさいと言われている彼女だが、その夜戦活動時間は20時~23時と意外と短く限定されていることが江風の時報でわかってきた。またそれ以前でも0時を過ぎた深夜では静かである事を強調する時報も多く、深夜は川内も活動していない、と思われていたが…
そして2017年6月23日のアップデートで遂に時報ボイスが追加され、彼女の生活リズムが判明。
大方の予想通りに夜型で、朝に寝て、昼前に起こされ、夜中に向かってテンションが上がっていき、夕方1700を境にアクセルを踏み込み、2200にボルテージは最高潮に達する。
知ってた。
深夜は活動していないと思われていたが、特にそんな事もなくテンションの赴くままに0400頃までは「夜っ!!」と叫んでいる。
ちなみに有志が検証した結果、提督LOVE勢の艦娘が時報およびそれ以外のボイスで「提督」と名前を呼んだ回数よりも川内が時報で「夜」「夜戦」など「夜」の文字が入った単語を発する回数の方が多いとか。
ただ提督の命令には意外に従順で、2200のテンションMAX時に呼び戻されると渋々ながらも了承し、2300にはすんなり母港へと帰投してくる。そして呼び戻されたのが「母港に居て欲しいから」だと聞いて、デレる。
なお、何かと提督を夜戦に誘う。というか0000~0300で提督と夜戦してる。0300で提督が寝てしまっても叩き起こしている。
また普段は神通に起こされているらしい。寝ている間も時報はぼやく辺り、妙に律義というか。そして無理に起こされそうになると、言葉遣いが乱暴になる(相手が神通だからかもしれないが)。こちらでは深夜の意趣返しか、1000に提督が川内を叩き起こしている。
その他日中の演習では、わざわざ目隠し着用で疑似夜戦訓練を敢行しようとする。
意外にも時報で川内に名指しで呼ばれているのは神通のみ。他は三水戦(の隷下駆逐艦)が一括りで呼ばれる程度だったりする。これは川内が本格的にソロモン海域に参戦を始めてから、二水戦や四水戦隷下の駆逐艦も所属や種別問わず臨時に指揮していた事も有り、川内にとって駆逐艦は「皆等しく自分の配下であり、何れか一人を特別視する様な事はしない」という姿勢の表れかもしれない。
余談
以上のように夜戦バカというキャラで強烈な印象のある彼女だが、実は川内役の佐倉綾音は、公式ファンブック『艦娘型録』のインタビューで「一番正統派だと思って演じた子」であると述べている。曰く、他に担当した艦娘が語尾が特徴的だったり艦隊のアイドルだったりあざとさ全開だったりと、強烈すぎる面々ばかりだったので、むしろ逆に個性が弱いんじゃないかと心配だったとのこと。
また二次創作などで夜戦といえばあの夜戦を連想する者も多いが、提督の夜戦における需要は、愛宕や金剛、加賀に比べると低めか…?(供給不足の可能性も)
そのほか、史実で海軍料理コンペで上位に入賞した経験を持つ程の烹炊班を抱えていたことから、川内提督の中では“料理上手”というイメージも存在する。ちなみに腕の程は「レストラン並の味とレパートリー」と評される金剛・伊勢・扶桑・赤城という大型艦でもメシウマと評判の艦と比肩された程。
なお入賞時のメニューは、骨ごと食えて栄養価もバッチリな「イワシの揚げ団子」だった。
また夜戦主義の掛け軸や短冊の件から分かる様に、書道の腕前も良い。
……あれ、夜戦バカを除けば地味に女子力高くない?(汗)
そしてついに、春風が鰯料理を教わったことが時報から判明。嫁力高くないですか。
時報ボイスの実装によって、提督に昼と夜の二食を用意して公式から女子力の高さが肯定された。ただ自覚があってそれを自慢してくるあたり、自信家な彼女らしい言行というべきか。ついでに女子力を自慢した流れで「じゃあ今夜は夜戦しよう?」と続ける辺りが川内である。
『艦これRPG』では、固有アビリティで夜戦中は無条件で火力が2点も上昇するようになり、名実共に夜戦が得意なキャラクターとなっている。なお、固有アビリティ名はそのものズバリ「夜戦バカ」である。