図鑑データ
艦名 | 初風 |
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図鑑No | 118 |
艦級 | 陽炎型七番艦 |
艦種 | 駆逐艦 |
CV | ブリドカットセーラ恵美 |
イラスト | コニシ |
「初風です、よろしく。提督さんにとって私は何人目の私かしら?」
一般名詞は→「初風」。
モチーフになった実艦は→「初風(駆逐艦)」。
駆逐艦概要!出撃します!
2013年8月26日のメンテにおいて、50万登録突破記念として実装された。
加入時に記事冒頭の某ファーストチルドレンっぽいメタ視点な発言をする。
しかし、実際に初風を何人も手に入れる提督は数少ないと思われる。
その理由は、彼女のあまりにも高すぎる入手難易度である。
その入手難度は『艦これ』の中で最も入手困難な艦娘とまで呼ばれる程であり、当時、激レア艦として知られていた長門や瑞鶴よりも更にレアだとも言われる。
入手難易度
個性的かつ異常にレアリティの高い面子が揃う陽炎型だけに、初風は現状、建造で入手する事はできず、戦闘に勝利した時のドロップでしか入手できない。
彼女のレアリティは銀背景(川内や扶桑と同等)であり、決して高い訳ではない。
が、問題は彼女を入手可能な海域である。
海域名 | 北方海域全域(3-4) |
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ドロップ条件 | ボスエリアA以上で勝利 |
そう、初風は『艦これ』屈指の高難易度海域である3-4のボスまで辿り着き、その上でA勝利以上を取る事でしか出てこないのである。
ちなみに3-4は、みんなのトラウマこと「戦艦ル級flagship(通称フラ戦・フラル級)」がほぼ全てのエリアに単縦陣もしくは複縦陣で出現し、安定してクリアしたいならば艦隊の平均レベルが70あってやっと及第点という程の鬼畜難易度を誇るマップであり、5-5実装前は「『艦これ』最難関」との呼び声も高かった海域である。
「え?ボスに勝てばいいんでしょ?だったらレベルを上げて物理で殴ればいいじゃん。」と思うかもしれないが、問題はそこではない。
これが3-4を鬼畜たらしめている主たる理由かもしれないが、この海域、なんと羅針盤が完全にランダムなので、運が悪ければいつまでたってもボスに辿り着けない。勿論索敵値とか編成とかそういった羅針盤の制御方法なんざ一切ない。
一応潜水艦隊ならば比較的進軍しやすいが、やはり道中の軽巡flagshipや駆逐eliteのよる爆雷攻撃によりワンパン大破させられてしまう事も多い。
こういった幾多の難関を突破してボスに辿り着き、勝利をもぎ取ったとしても、初風がドロップするとは限らない。
「銀背景だ!やった!」と思ったら全然違う艦娘だったなんてのは良くある話である。
同じくレアな艦娘である雪風や長門、大鯨等もボスでドロップする事があるのが幸いか。
そのあまりの希少っぷりに、初風を追い求める提督からは『艦これ』界のツチノコ呼ばわりされる始末。
そんな彼女が(比較的)入手し易いのが、期間限定で開催されるイベント海域。
3-4に比べれば周回が容易な海域で出現することが多いためにゲージ削りと同時に狙うことが出来、ここで狙う提督も大変多い。
実は通常海域では他に「5-5」でもドロップするのだが、なんとボスマスでのS勝利限定である。ボスマスには潜水艦が1隻確定で出現するのだが、艦載機熟練度や弾着観測攻撃のおかげで以前よりは難易度が低下したとはいえ、対潜火力よりも水上艦への火力を優先すべきなのは変わりないため、A勝利狙いがセオリー。そのためにドロップ報告が少なく、以前ここに「信ぴょう性は低い」とまで書かれてしまっていたのも無理はない話である。
(※長門改二及びSaratoga Mk.Ⅱ関連で5-5でS勝利必須の任務が登場したが、2021年12月現在では先制対潜可能艦を編入する事でS勝利自体は可能である事が証明されている。又宗谷を艦隊に編入する事でボス前の戦艦レ級マスを回避できる中央下ルートでの攻略の難易度が低下した事も合わさりボスS勝利の難易度が以前よりは低下している。しかし初風のドロップの為に容易に周回出来る様なMAPでない事に変わりはない。)
そのため、以前はイベント限定艦娘といっても過言ではない状態だった。
ただでさえレア艦揃いの陽炎型、特に第十六駆逐隊のコンプリート難易度を跳ね上げているのは間違いない(天津風、時津風と、4艦で唯一建造可能な雪風。いずれも屈指のレア艦・イベント報酬艦である)。
最近は負けず劣らずのレア度を持つ妹も登場したが、一度だけでも確実に入手手段が存在した妹とは違ってこちらはその機会すら与えられたことがない、という意味ではやはりレア度は揺るがない。(しかし、その後に登場した姉や妹はドロップ限定&イベント限定とその上を行く入手難易度で、初風はイベント毎にドロップポイントが設けられる事が多い為、最近は相対的にレア度は下がった。)
しかし2018年8月17日より稼動開始した「艦これ2期」にて「3-4、北方海域全域」が大きくリニューアルされた。難しい事には変わりないが、比較的軽い編成でかつルート固定が可能となりある程度周回がし易くなり、ボスS勝利も難しくなくなった。
さらに2018年秋刀魚祭り期間中ボスマスで「秋刀魚」と択捉型海防艦福江がドロップした為3-4を周回する提督も多数見られ、その結果初風を複数ドロップした報告が多数寄せられ、1期のころのような「高難易度MAP」「レア艦」という印象が薄くなった。
更に3-4を用いた戦果稼ぎの為の周回編成が確立。熾烈なランカー争いに置いて短時間で高い戦果が稼げるとあり3-4を周回場所に選ぶ提督も現れだし、その提督から「また初風がドロップした」といった報告も寄せられ登場初期の頃の様なレア度ではなくなってきている。
初風目的なら3-4周回が現実的である
ちなみに2015年のクリスマス期間限定には、彼女に出会える可能性が普段よりも増していた(詳しくは後述)。
運よく初風を手に入れられた提督は、どうか彼女を大事にしてあげて欲しい。
容姿、これでいけるわね。
髪は水色のような蒼色のセミロングで、先を切りそろえたいわゆるぱっつんな髪型。瞳の色は翡翠色である。
一部では同じ艦船擬人化物の登場人物に似てるとも言われている。
服装は長姉たちと同様、白のカッターシャツの上から黒を基調としたブレザーベストを羽織り、首元には黄色いリボンを着用。両手には白い手袋を着けている。
下もブレザーと同じ黒色のミニスカートにベルトを二重に巻き、白のハイソックス、赤茶色のローファーを履いている。
艤装も同様で、腰にジョイントした箱状の基部ユニットの右側にマジックアームで保持された連装高角砲、左側にもマジックアームで保持された4連装魚雷発射管が装備され、左腰には肩掛け紐で両側面にグリップの付いた手持ちタイプの連装高角砲がポーチのように吊るされている。
またその両太腿には対空機銃座が一機づつ装備されている。
第十六駆逐隊の中では唯一キャラデザと制服が違うが、これは実装時期が舞風と近かった事がある(舞風は2013年7月、初風は同年8月の夏イベント終了と同時に実装)。
メリー…クリスマス。何よ、その顔?クリスマスよ。ふっ、楽しいわね。
やれツチノコだの言われている彼女であるが、2015年12月8日のアップデートで何とクリスマス限定グラフィックが実装された。
実は彼女のみならず、コニシ艦としても初の期間限定グラフィックとなった。
衣装はモスグリーンの襟色をしたセーラー服の上から赤のサンタ風セーターを着、頭にはミニサンタ帽を乗せたなんとも可愛らしい姿である。
デザインや艤装の形状などは以前の陽炎と同タイプの服装とは異なる印象で、スカートを履いていない所や大型の魚雷発射管を背負っている所、舵型のヒールや右脇にあるプレゼント袋を乗せた艦首ユニットなど、同僚である第十六駆逐隊の衣装を統合したような服装になっている。全体的なシルエットでいえば天津風に近いか。今まで彼女一人だけ服装デザインが違ったため、ある意味同僚とお揃いとなった今回の服装には感じ入るものがある。
ちなみに本人は不本意なのか、顔を赤らめつつ一生懸命セーターの裾を引っ張って腰下を隠そうとしている。
なお、これに合わせて期間限定で2-5や3-5のボスマスでもドロップするようになった。
性能、まだなの?
舞風や秋雲と同様、対潜の最終値が若干高い程度で、残念ながらレアリティが高い割に他の陽炎型と比べてそこまで大きな差は無い普通の駆逐艦娘。
ちなみに秋雲は(任務の都合上とはいえ)すでに2015年9月のアップデートで建造落ちしているため、舞風ともども初風の建造落ちが待たれる。
この性格が艦隊を勝利に導いたってこと、忘れちゃダメよ。
装備変更時にも「へー、まあまあね。」や「ま、いいんじゃないかしら?」と、素直に感謝の意を示す事は無い。また、提督にかける労いの言葉(のはず)である「お疲れ様」もどことなく冷淡な言い方である。
ただ、全く提督に興味が無いかというとそうでもなく、退屈に耐えかねて提督に構ってもらおうとしたり、何となく提督をじーっと見つめたり、時報でも素っ気ない中に甘えてくるような仕草をチラ見せるなど、どこか意識しているように取れる行動をすることもある。冷めているように見えて、根は駆逐艦娘らしく(?)子供っぽい性格なのかもしれない。またその素っ気なさと甘えを切り替えるような態度から、猫っぽいとも評価されている。かわいい。
なお、初風が何故提督に対して不遜とも言える態度を取っているのかは、一応ゲーム中のある時に知る事が出来る。
しかし、彼女の真意を知ったその時には…
ちなみに、史実で妙高と衝突した事が沈没の直接的ないし間接的な原因となった事からか、妙高姉さんには強い恐怖を感じている。
一方、お触りでは「妙高姉さんに言いつける」と言っているように、結構頼りにはしているようす。
4コマでも雪風の寝言でトラウマがフラッシュバックした際には、妙高にしがみついて「くっついていれば激突しない」と言っているあたり、畏怖しているのか敬愛しているのかわからない行動を取っている。
もしかしたら轟沈時のトラウマによってそのあたりの気持ちの整理がまだできていないのかもしれない。まあ、自分の5倍もの排水量を誇る重巡に踏み潰されれば、誰でもトラウマになりそうなものではある。
妙高以外では、時報で川内を川内姉さんと呼んでいる事が確認できる為、目上に当たる重巡洋艦娘や軽巡洋艦娘は姉さん呼びなのかもしれない。
姉妹艦への言及は殆どないが、夏季ボイスでは姉の不知火を呼び捨てにしていた。しかし、2017年の春ボイスで雪風を「雪」と愛称で呼んでいる事が判明し同じ第十六駆逐隊の仲間へは特別な感情があることが窺える。
4コマ漫画吹雪、がんばります!での初風
- 4コマ等では他の第十六駆逐隊に比べて常識人としての扱いが強く、ツッコミ役やまとめ役を引き受けることも多い。だが何だかんだではっちゃけている一面もあったりする。そして何よりも引き際を心得ており、辛くも神通の鬼訓練を回避したこともあった。
- 同101話では、高波と妙高が親しい様子を見せたためか、高波に「妙高姉さんとは、どういう関係?」と問い詰めている。
- 同じく138話では、妙高や他の妙高型と縁がある神風の登場に物陰から覗いて「ライバル・・・!!」と発言し、妙高と神風(と羽黒)が一緒にぴょんぴょんと手を繋いで飛び跳ねる姿にショックを受けていた。
他メディアにおける初風
前述してきた通り、本編ゲームの初風は超レア艦娘であるが、ヴァイスシュヴァルツでは環境トップの常連カード、大会では嫌でも目にする艦娘として君臨している。
それもそのはず、彼女のカード「陽炎型駆逐艦7番艦初風」に与えられた能力は「攻撃時にサルベージした際に相手は此方にほとんどダメージを与えられなくなる」というかなり凶悪な物であり、艦これが環境を支配するヒャッハーシュヴァルツであったことも相まって、コンセプトが合うならば彼女が採用されない理由はほとんどなかったのである。
その後は猛威をふるったことから規制され、デッキタイプによっては採用されないことも多くなっていた。艦これ以上に凶悪なタイトルが登場したこともあり、かつてほどの存在感は発揮できなくなった。トドメを刺す能力の高い赤城、回復行動を阻害した上でアドバンテージを稼ぐ響との使いわけが重要となる。
さらに時が経った現在では、攻撃時のサルベージ効果を使うデッキが減り、また単純なカードパワーも新カード群に劣ることから採用しないことが主流。規制こそ受けてはいるが、解除されたとしても採用するデッキは多くないと言えるだろう。
作戦から関連イラストが帰投したわ。
これ、司令官宛の関連タグ?ふーん…
雪風(艦隊これくしょん)/天津風(艦隊これくしょん)/時津風(艦隊これくしょん):姉妹艦であり第十六駆逐隊の同僚。ちなみにこの中で一番入手難易度が低いのは雪風であるのだから推して知るべし。
陽炎(艦隊これくしょん)/不知火(艦隊これくしょん)/黒潮(艦隊これくしょん)/親潮(艦隊これくしょん)/早潮(艦隊これくしょん)/浦風(艦隊これくしょん)/磯風(艦隊これくしょん)/浜風(艦隊これくしょん)/谷風(艦隊これくしょん)/野分(艦隊これくしょん)/嵐(艦隊これくしょん)/萩風(艦隊これくしょん)/舞風(艦隊これくしょん)/秋雲(艦隊これくしょん)
初風雪風/初舞:それぞれ上記の雪風、舞風とのカップリングタグ。
川内(艦隊これくしょん):時報ボイスで(そっけなくだが)言及されている。また、初風とは史実で同じ海戦(ブーゲンビル沖海戦)で沈んでいるという共通点がある。
妙高(艦隊これくしょん):カップリングタグとして「みょはつかぜ」が存在する。
T-34(練習機):米国製プロペラ機で、航空自衛隊にも練習機「はつかぜ」の名で導入された。154機が活躍していたが現在は全機引退。本記事冒頭の「私は何人目の私かしら?」というメタ発言は、154機が採用されたこの練習機「はつかぜ」に由来しているといううわさも・・・?