図鑑データ
「陽炎型駆逐艦、野分。参上しました。さあ、司令。いきましょう。」
概要、出撃します!
かねてより図鑑内での舞風の台詞で存在が示唆されていながら長らく実装はされていなかったが、2014年11月14日から開始された期間限定イベント『発動!渾作戦』の最深部クリア報酬として先行実装された。
2013年7月10日から実に1年4ヶ月と、舞風と彼女の登場を期待していた提督達にとってはとても長いお預けだった事だろう。
その後は2015年6月12日のアップデートにて本実装。同日実装された4-5のボスドロップとなっている。
イベント最深部の報酬という意味では磯風と同じ扱いだが、『発動!渾作戦』の難易度は同年の夏季イベント『AL作戦/MI作戦』と比較するとさほど難しくはない為、早期に入手したという提督も多い。ただし、それでも駆逐艦全体から見ての入手難易度は高めである。
なお、史実の渾作戦においては、第三次渾作戦に参加し、青葉率いる輸送部隊の一員として出撃している。
ちなみに、野分とは「秋に襲来する台風」もしくは「秋の嵐による強風」という意味。
史実では、南方作戦でその名に違わぬ“暴れん坊”っぷりを発揮した武闘派でもある。
あの…性能かしら?
他の陽炎型との大きな違いはなく、時津風に近いスペックを持つ。ただし、野分の方が対潜が4ほど高い“68”まで育つ(が、現状では半は死にステータスも同然なので、やはり差は殆どない)。…であったが2016年6月30日のアップデートで実装された対潜先制爆雷攻撃の仕様によって四式水中聴音機2個+三式爆雷投射機1個を装備する事で、ケッコンカッコカリなしでシナジー付きの対潜先制爆雷攻撃が可能になった。(なお第四駆逐隊の面々は全員ケッコンカッコカリなしに対潜先制爆雷攻撃が可能である。)
改装可能レベルが35と、昨今のレア駆逐艦と同様にそこそこ高めではあるが、改造すると「12.7cm連装高角砲(後期型)」(通称『浦風砲』)と「九三式水中聴音機」(聴音ソナー)を初期装備に持ってくる。特に浦風砲は、砲撃・対空・対潜の三面で活躍できる便利な装備で、ソナーとの相乗効果により的確な対潜攻撃を繰り出せる。もっとも、本格的な対潜攻撃は「爆雷+ソナー」の相乗効果が一番有効なので、空母と潜水艦に遭遇するマップでの周回で、対空とある程度の対潜攻撃力が欲しい場合に有効になる。潜水カ級eliteぐらいなら、練渡次第だがこれで落とす事も可能。
容姿!全艦、突撃―っ!
「男装の麗人」といった印象。初風・舞風といった早期実装された陽炎型の姉妹と同じブレザーベストを身に着けているが、黄色いネクタイを締めているのが特徴。又、ブレザーのボタンをかけずに前を開けており、中・大破状態になるとベストの裏地が赤である事が判る。
髪は舞風を意識したものか、前髪の分け目が対、色も対となる銀髪である。
ダンスの得意な舞風と組ませると素晴らしいものが見られるかも。
【野分】ハロウィンmode
2020年10月16日のアップデートでブラウザ版では初となる期間限定グラフィックが実装。
昨年の夕立に続き狼(?)のコスプレ姿で何時もの制服にケモ耳カチューシャに肉球グローブと尻尾を装備。
限定ボイスも追加され「いい、感じですね 野分、これは嫌いじゃないです」と気にってる様子。
同時期に艦これACに朝潮改二のハロウィングラも登場したが、改二丁で尻尾がスカートの中から出ている事が確認された。野分の尻尾もまさか・・・
詳細は野分の大冒険を参照。
いいですねぇ…性格ならいける気がします
着崩してキリっとした目付き、野分という台風の古い名が由来のわりに暴れ回る感じがなく、真面目。那珂の事を「那珂さん」と呼ぶなど、非常に堅物の印象を受ける。普段はキリっとした声をしているが、舞風の前では柔らかい女の子らしい声になったり、クリスマスの際に実装されたボイスでケーキの甘さに頬を緩ませて喜ぶ等、年相応な女の子らしい一面を見せるところもある。
一人称は自分の名前である「野分」(姉妹艦である不知火と同じである)。
提督は親しみを込めてか「のわっち」と呼ぶ事もあるようだ。ちょっと嫌がってるけど。言いやすいせいか、最近は舞風や嵐にもこの呼び方が広まってきている。
時報ボイスでもたびたび舞風について触れており、舞風にちょっかいを出されては叱咤したり呆れながら付き合ったりと、何だかんだで仲が良い様子。
料理も堪能で、朝食に和食・夕食になんとビフテキを用意してくれる。また、昼食時には偶然来訪した赤城の分も用意するそつがない振る舞いを見せる。
ある大事な局面に達した時の台詞では「那珂さんに報告しないと」と口にする辺り、那珂ちゃんにも懐いている模様。二次創作では那珂ちゃんのファンになっている事も多い。
香取の時報でも、舞風と共に登場している。
2019年夏イベント終了後に【秋ボイス】及び秋刀魚祭り開始に合わせて【秋刀魚ボイス】新たに追加。
その中ではこれまで以上に優しい声で舞風と話しておりまさにパートナーといっても過言ではない。また秋刀魚祭りの漁場保護では「四駆も全力で行こう。大丈夫、みんなとなら……出来る!」と、第四駆逐隊への強い信頼を表している。
何、史実!?や、やだ……
激動の遍歴をもつ武勲艦であり、多くの戦いと僚艦達の最期を看取ってきた。
初戦から華々しい戦果を飾り、南方作戦・チラチャップ沖海戦で商船4隻を拿捕、商船3隻・油槽船4隻・駆逐艦1隻・砲艦1隻・護衛艦1隻を撃沈、とこの海戦だけで相当数の船舶を僚艦である嵐や愛宕らと共に撃破・拿捕している。
ミッドウェー海戦では赤城の護衛を務めるが、日本軍は同海戦にて敗北を喫し、最終的に舞風らと共に赤城の雷撃処分を担当する事になった。
南雲機動部隊の解体によって、第四駆逐隊は第三艦隊から第十戦隊へと異動。
激戦区であるガダルカナルへと向かわされるが、ここでの戦いで甲板に大穴を開けられてしまい大破。長波の護衛の下、嵐によって曳航されトラック島に送還された。
2ヵ月の応急処置が済んで内地に帰還するはずだったが、同じく損傷で応急処置を施して同行していた白露が浸水を起こし、やむなく白露をサイパン島に寄港させて単艦で内地を目指す羽目となった。五ヶ月後に修繕を終えると、白露と合流しトラック島とへと戻った。
このトラック島で香取麾下の4125船団に加わるが不運にも空襲に遭い、香取と舞風があの悲劇の轟沈に見舞われる事になった。この惨事は野分の乗員達にとって最も苦い記憶として刻まれ、戦後も元乗員の回想で「今でも大きな後悔として残っている」と語られた。
その後「東松2号船団」に編入され、ベラ湾夜戦での萩風と嵐の戦没を受けて第四駆逐隊には山雲が転属してくる。
しかし、ここでも嵐の中で旗艦の龍田と輸送艦が潜水艦に沈められ、野分は龍田の乗員と司令部を引き継いで任務を遂行した。元が寄せ集めの烏合の衆だった事もあって統制は取れておらず、嵐で隊伍が崩れて状況が混乱し、その隙を突かれての出来事だったという。
舞風の穴を埋めるために朝雲が編入された後、野分はレイテ沖海戦へ、朝雲と山雲は西村艦隊に参列してスリガオ海峡海戦へと参戦。
サマール沖で落伍した筑摩の乗員100名を乗せての退却中、ウィリアム・ハルゼー・ジュニア提督率いる水上艦隊に目を付けられてしまい、壮絶な集中砲火の末に魚雷に被弾し、爆沈して果てた。
その火柱は3万m先からも克明に観測できたと言われるほど激しいものだった。
野分乗員、及び筑摩乗員生存者、全員が死亡となった……
なお、この事件は空母機動部隊の指揮で知られるハルゼー提督が唯一経験した海上戦でもある。
また、レイモンド・スプルーアンス(トラック島空襲)・ウィリアム・ハルゼー・ジュニア(サマール沖海戦)という米海軍の二大英雄と戦火を交えた日本海軍の駆逐艦は、後にも先にも野分だけである。
実をいうとトラックの際に戦艦二隻は野分を追撃し、舞風と香取には残りで対処した。
つまりアイオワにおびえたりするのは実は野分の方だったりする…
ちなみに4コマでは砲におびえている様子はなかった。
(まあ、艦娘の性格で言えば舞風のほうがおびえるのは仕方ないのだが…)
関連イラスト、突撃する!続けーっ!
名前ネタ
あだ名の「のわっち」から響きが似ているMSの「ドワッジ」と提督から呼ばれる事も(ガンこれ)