図鑑データ
「陽炎型駆逐艦8番艦、雪風です!どうぞ、宜しくお願い致しますっ!」
概要、いつでも出撃できます!
日本軍艦史にその名を刻む伝説の駆逐艦「雪風」をモデルとした陽炎型の駆逐艦娘。
回避と運の数値が際立って高い幸運艦娘。
史実の駆逐艦・雪風が終戦までほぼ無傷だったエピソードを踏まえ、回避は(島風と並び)全艦船中トップ。
その他のパラメータも駆逐艦の域を逸して高く、特に運のパラメータは初期値ですら破格の50、改にすると脅威の60にまで達し、全艦娘中で最高だった。現在では宗谷(初期値55/改装後77)、ウォースパイト(初期値55/改装後70)に抜かされているものの、それでも3番目の高い数値である。
レアリティも通常建造可能な駆逐艦の中では島風とともにトップ。
とはいえ、陽炎型・夕雲型はそもそも建造で入手できる艦のほうが少ない(大部分がドロップやイベント報酬のみ)ので、艦型全体でいうとむしろ適切なレシピで建造を繰り返せば入手可能な雪風は入手容易な部類に入る。
長らく改二候補に名を連ねながらも改時点で改1.5とも言える性能と艦娘全体でも上位の幸運値から機会が巡ってこなかったが、艦これACへの夏のお嬢さんmode実装を告げる運営電文内の意味深な内容から改二の期待が高まり、コンプティーク2020年10月号で『丹陽』と思しきシルエットが解禁され、同年11月1日の【鎮守府鰻祭り in FSW】ウナフェス!にて『丹陽』そして『雪風改二』の実装が伝えられた。
そして2020年11月13日、雪風は新天地での姿を手に入れ、さらに史実ではなしえなかった形で還ってきたのだった……!
幸運の女神の容姿を感じちゃいます!
容姿は幼い少女であり、屈託のない笑顔に白い歯が眩しい。言動もそれに違わず基本的には無邪気でストレートだが、激戦を潜り抜けたがための矜持も見え隠れする。
この歯と、頭部両側の電探パーツが丸いつけ耳のように見えることから、ハムスターなどの小動物(げっ歯類)扱いされたりする事も。(→はむかぜ)
なお頭に乗っかっているのは「測距義(レンジファインダー)」と呼ばれる測量計。
身に着けているセーラー服はスカートのないワンピース型で、服が透けて白パンツが見えており、あざとさも島風に決して負けていない。
提督の呼び名は「司令」で、二次創作ではその幼いイメージからボイスも相まって「しれぇ」と舌足らずに表記される事もある。
陽炎型ではあるがキャラデザインは他の陽炎型とは異なっており、服装は他の初期実装の陽炎型に共通する半袖ワイシャツ・紐ネクタイ・ベスト・スカート・スパッツ・白い手袋は身に着けていない。
最近実装された浜風や谷風、浦風、磯風が同じ水兵服でスカートをはいている為、雪風に「第十七駆逐隊の制服にスカートはいてない」疑惑が浮上している。(絵師が異なるので断定はできないが)
2014年の夏イベントで実装された時津風が雪風と同じ服装なため、第十六駆逐隊第一小隊の制服と考えることも出来る。
地味に注目すべきところは手に持っているモノで、他の駆逐艦娘が魚雷やら単装砲やら連装砲ちゃんやらの武装を持っているのに対し、雪風だけはなぜか双眼鏡を手にしている。
雪風のデザインを担当したしずまよしのり氏いわく「史実では60隻くらいの友軍艦の最期を見てきたと思われます。これをもとに、見ることしかできないアイテムとして、雪風に双眼鏡を持たせてみました」との事。2014年夏には同じ船渠で建造され雪風が自ら介錯した妹が実装されており、四コマでは誰かさんよろしくトラウマとなっていた。
雪風の双眼鏡は涙に濡れているのである。
(史実を再整理された結果現在では四コマの解釈は雪風に対する侮蔑になってしまっている)
では非武装なのかというともちろんそんな事はなく、背中に魚雷発射管を背負っているほか、連装砲をカバンのように紐で提げている。
ちなみに雪風の容貌は、軍艦擬人化の先行作品『BattleshipGirl_鋼鉄少女』の主人公・雪風(丹陽)の風貌と似ており(衣装や艤装など細部のデザインは異なる)、これを意識してデザインされたのかもしれない。
しずまよしのり氏曰く、おぱんつに名前が書いてあるらしい。
ちなみにこの名前入りおぱんつは艦これアーケードでばっちり再現されている。
決戦mode
第一期の最後のイベントである捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)の開催期間中は、「決戦仕様」として鉢巻きを巻いた差分グラフィックに変更された。
水着mode/夏のお嬢さんmode
本編には2019年7月18日と8月8日のアップデートで段階的に実装された限定グラフィック。
標準のものより垢抜けたタッチで描かれているのが特徴。
詳細は「夏服雪風」および「夏のお嬢さんmode」の記事を参照。
呉の「雪風」mode
呉市の地域振興に艦これが起用され、縁の深い他の艦娘達と共に私服姿が描き下ろされた。
開催が10月下旬ということで普段よりはるかに厚着となっており、灰色のパーカーとデニムのショートパンツの組み合わせに黒タイツと灰色の靴下を重ね履きしている。靴はブーツのような縫製をした白色のウォーキングシューズ。
「呉鎮守府開庁130周年記念」の記事も参照。この姿はゲームには実装されていない。
不沈艦の性能は、伊達じゃないのです!
基本性能は島風に多少劣る(雷装マイナス10。それでも改二艦並の高水準)が、彼女の最大の特徴である「運」は夜戦時のカットイン攻撃発動率に大きく影響を与える事が判明しており、運60となる彼女の場合、なんと八割方の確率で発動するとの報告が寄せられている。
この為、夜戦においては第一・第二スロットに魚雷装備でのカットイン攻撃で非常に高いダメージを叩き出すことができ、夜戦でのダメージ期待値は本作でもトップクラスとされる。回避も当然のように高く生存性ではダントツに優れる。
素の雷装値も島風・夕立改二に次ぎヴェールヌイとの3位タイであり、その他の能力も前述した通り非常に高い。
ちなみに、島風とは異なり燃費的は他の陽炎型と同じため、費用対効果的には雪風が優っているともいえる(とはいえ駆逐艦の燃費など誤差のようなものだが)。
なお、陸軍潜航艇まるゆや海防艦を使った運改修によって、ただでさえ高い雪風の運を最大99まで高められ、カットインの鬼とすることも可能。しかし運改修の効果は運が高くなるにつれ減衰してしまう。よって鎮守府の戦略を優先するのであれば、元々幸運な雪風よりも、凶悪な夜戦火力を誇りながら運がいまいちな夕立や長波、微妙に足りない北上辺りに施したほうが効果は大きい。
なお、改修後の運最大値が99以上になるのは、雪風の他に、長門、初霜、ウォースパイト、ジャーヴィス、フレッチャー、イントレピッド、グレカーレなどがいる。(グレカーレに至ってはMAX120にまで達する)
また近年の期間限定海域では艦娘に付与される海域特効の影響が大きくなっているが、雪風は様々な戦場に参加し生き延びた為に、太平洋戦域での海域特効獲得率が非常に高いという目に見えるパラメータとは別の幸運も発揮している。このため甲難度に挑むよう提督であれば、雪風の複数保持も検討価値がある。
今では雪風を超える性能に達する駆逐艦は多くなったものの、サービス開始から現在まで、改二未実装でありながら駆逐艦屈指のエースアタッカーという、不動の地位を築いている。
2018年4月23日に同型艦の長女に改二が実装されたことで、遠からず更なる改装が実装される可能性が出てきた。(2020年9月に同年度中の「更なる改装」が実施されることが公表された。)
余談だが初霜改二の実装予告が「坊ノ岬からの帰還艦」であったために雪風も候補に挙がることとなったが、「初霜以上に幸運エピソードが多い」「現状でも改二相当だからコモン艦が優先される可能性が高い」といった状況から候補が却って絞られることとなった、という他艦では有り得ない状況が起こった。
余談「yaggy」
ちなみに雪風は陽炎型駆逐艦の八番艦であり、そのため建造時間も他の陽炎型(陽炎・不知火・黒潮【後に秋雲も追加された】)と同じ24分となっている。
そのため雪風狙いで初期に駆逐艦最低値レシピ(30/30/30/30)を回して雪風以外の陽炎型が出てくるという悲劇が発生。彼女達はその台詞の頭文字をとって「yaggy」などと呼ばれていた。もっともレア駆逐艦レシピ(250/130/200/30)でこの状況が起こる確率は非常に低いことが判明している。
2014年3月には海外艦であるZ1、Z3が実装されたが、こちらも建造時間が24分であるため、雪風すらハズレ扱いされる(YNB(雪風になるビーム))こととなってしまった。
ちなみに改修素材とした場合、「雷装+1/対空+1/装甲+1」が付加され、無改造の駆逐艦では珍しく対空値を改修出来る。他に無改造で対空改修ができるのは島風・天津風・秋月型と、雪風を含めて全員ホロレアの艦娘である。
新しい仲間との組み合わせが進水しました!
他の艦と並べて描かれる場合、とにかく史実ネタが豊富なため、カップリング相手が多いのが特徴である。
タグのある組み合わせだけでもはまゆき(浜風)、ゆきしも(初霜)、ゆきひえ(比叡)、呉の雪風佐世保の時雨(時雨)などが挙げられる。
その他には島風とのカップリングのゆきしまがあるが、これは絵師とゲーム中で規格外の性能を持つ両艦というゲームでのつながりから派生したカップリングであり、史実でのつながりはほぼ皆無である。(唯一、1944年4月にリンガ泊地へ向かう大和や摩耶を共に護衛している。)
各カップリングの詳細は各タグ記事を参照。
史実
詳細は→雪風(駆逐艦)を参照
史実においては、多数の艦が失われるような主要海戦にことごとく参加しているにもかかわらず、その殆どを無傷ないしは小破程度で乗り切るという幸運伝説を持つことで有名である。その幸運たるや、自らに直撃した魚雷や機雷、ロケット弾の不発にまで及んでおり、もはやオカルトじみている。異能生存体ならぬ異能生存艦とでも言いたくなるレベルである。
事実、沈まずに生き延び続けた事で搭乗員の練度は極めて高い水準にあったようで、「雪風なら確実にデータを取って持ち帰ってくる」との信頼から最新鋭の技術が次々投入されている。
ゲーム中の図鑑内でのコメントで「奇跡じゃないですっ!」と主張しているのは、この辺りのエピソードが由来しているのかもしれない。
他の艦隊を遠征に送り出す時は「絶対、大丈夫!」と激励してくれる。
余談だがこの台詞、魔法少女ネタとして考えると、ある意味睦月や村雨よりもはるかに期待できる台詞と言えるかも・・・
同じく艦隊全滅レベルの戦闘から生き延び続けた幸運の駆逐艦時雨とは、「呉の雪風、佐世保の時雨」と並び称されたが、残念ながら時雨は終戦を目前にして撃沈されてしまった。
2021年に実装された秋ボイスで「呉のゆきかじぇ!佐世保の時雨!時雨ぇ!がんばろっ!」とありゲーム内で初めて時雨に言及した。又艦としての生まれは時雨が先だが幸運艦同士対等な関係という事なのか呼び捨てにしている事も分かった。
終戦後は復員輸送艦として、多くの人々を母国へと復員させた。
また、一説には雪風の除籍日は11月30日とされる
それ故か水木先生の追悼イラストの中には、雪風があの世へ送り届ける役を担ったイラストも見受けられる。
1947年7月3日、中華民国(現在の台湾)に賠償艦として引き渡され、丹陽(タンヤン)と名を改められ、中華民国軍旗艦として最後の最後までその任を全うし、解体処分となった。
風評
艦隊が壊滅的損害を受けようとも雪風だけは無傷で帰ってくる事から、他の艦の運を吸い取る死神と呼ばれ、他艦から同行を嫌がられる事さえあった...などと言われるが、こういった噂は戦時中(リアルタイム)には特になかったし、史実的な根拠もない。
戦時中の記録資料や研究家の調査結果から、雪風だけが無傷で帰ってきた戦いは一度もなく、むしろ雪風とともに行動した場合、仲間の被害は少なかった事が判っている。
概要はwikipediaの雪風の記事でも確認できるが、艦これ提督有志によって、太平洋戦争中の雪風の行動記録を時間刻みで纏めた雪風任務表なるものまで作成されており、雪風の本来の歴史に触れることができる。
雪風と言えば「太平洋戦争中の主要な十数回の戦闘に参加し…」と言う紹介が定番だが、十数回というのは雪風が参加した中で特に有名な海戦に限った数である。太平洋戦争中の駆逐艦は車引き、奴隷船と船員が自嘲するほどこき使われ、雪風も80回以上、100回前後の作戦任務で出撃したが、その中で同伴した仲間に被害が出たのは1割程度に過ぎなかった。戦後、それも遥かに後年になって幸運の代償と言うネタのため、死神と呼ぶための理由をでっち上げたのが本当のところだろう。
先ず死神と呼ぶ目的ありきで理由は後からこじつけた形跡は、しずまよしのり氏の発言にもある、「史実では60隻くらいの友軍艦の最期を見てきた」と言う一節からも窺える。
この60隻という数の根拠として確認できるのは2ちゃんねる由来のこの情報である(リンク先、下部の一覧参照)。
太平洋戦争について真面目に調べた事がある人なら、ミッドウェー海戦で沈んだ赤城たち4空母やマリアナ沖海戦で沈んだ大鳳たち3空母の名前が含まれているのを見て頭を抱えるだろう。「同じ作戦に参加していた」という理由で、雪風が参加した戦いで沈んだ船であれば、艦隊編制が違かろうと、作戦海域が遠く離れていようと、一切合切お構いなしに雪風の幸運不運の関係者にしている。長生きした船であるため仲間を彼方に見送ったのは確かだが、かなり誇張しているのだ。龍驤、霧島、綾波、初風、谷風、清霜と言った、雪風が参加していない海戦で沈んだ艦まで加えて水増ししているのは、最早何をか言わんやである。
損傷が少ない故に休むことなく出撃した雪風は、戦争の終わりまでに多くの仲間の最期に立ち会ったが、それより遥かに多くの作戦を仲間たちと成し遂げた功労艦である。
メディアミックス
瑞鶴主役のノベライズ「鶴翼の絆」において冒頭の深海棲艦軍との交戦に参加。
雪風と同じく終戦まで生き延びた第六駆逐隊の響との絡みが多く、事実上の先輩である彼女を「響さん」と呼んでいる。
他のメンバーは正規空母の赤城・加賀と、高速戦艦の金剛・霧島と正に艦隊の主力メンバーであり、途中撤退こそしたもののそうした面子の中に混ぜられる雪風(と響)の存在感の大きさが分かるだろう。
四コマ「吹雪、がんばります!」では駆逐艦随一の史実ネタの豊富さから登場頻度が高い。ルームメイトは初風→天津風の着任に伴い島風→時津風の着任で時津風と変遷している。
ネタも多いが同時に凄惨な史実の積み重ねでもあるため、吹雪曰く「雪風ちゃんはその手の思い出が多い」。
同室だった初風が夜ごと雪風の寝言(「雪風は沈みません」)を聞かされてうなされるため、同室を嫌がられていた(隣室になった後もうなされていたが)。その後同室となった島風のみ寝つきが良いおかげでうなされずに済んだ模様。
(ただし史実と照らし合わせると可也ありえない設定で現在ではこの設定自体が無かった事にされている)
メディアミックス作品水平線の文月では第十七駆逐隊の一員として登場するが文月と磯風がライバルと描かれている関係上余り前には出てこない。又雪風が第十七駆逐隊に参加しているのも雪風・磯風・浜風が以前に前線で護衛する対象だった大和から逆に守られた事から再び大和の護衛につく為で他の第十六駆逐隊である初風や天津風・時津風、本来の第十七駆逐隊のメンバーである谷風は全員健在で轟沈している等のネガティブは設定はない。
アニメ
アニメ第1期及び劇場版では、ブラウザ版で高いファン人気がありながらも登場することはなかった。
2020年にリアイベで公開された新作アニメ『「艦これ」いつかあの海で』の第2弾PV内では、2019年にリアイベで公開された第1弾PVからメインキャラと目されていた時雨の他に雪風もメインキャラとして並び立っていた。
そのため、時雨と雪風によるダブル主人公となる可能性も有力視されている。
余談…「新たな姿」と「来世」
武功艦としてその名を轟かせた彼女には、戦後の「新たな姿」と、その名を受け継いだ「来世」というべき艦が存在する。
終戦まで無事に生き残った彼女は復員船として従事したのち、戦時賠償艦として中国へ引き渡され、中華民国海軍旗艦「丹陽(タンヤン)」と改名される事となった。
連合国側へと引き渡された際には乗組員達は最後の最後まで入念に整備を行い、連合国側から「敗戦国の軍艦でもかくも見事に整備された艦を見た事が無い。まさに驚異である」と感嘆されたという。
かの蒋介石が乗艦し、また更に幾つもの実戦を乗り越えるなど異国の地でも平穏な日常とは言い難い日々を沈むことなく過ごすも、機関部の老朽化によって訓練艦へと変更され、最終的には暴風雨に巻き込まれた事で艦底を破損。
日本の旧雪風乗員が中心となった「雪風永久保存期成会」によって日本への返還交渉が実現一歩手前まで進んだと言われるが、艦底の破損が致命傷となり、返還輸送に耐えられないと判断された為か、故国に戻ることなく解体処分となった事が1970年に日本側へと伝えられる。
解体されたのち操舵輪など船体の一部は返還され、それらを受け取った旧雪風乗員達は「あの雪風がこれだけになってしまった」と男泣きしたという。
「奇跡の駆逐艦」は最後まで戦闘で沈む事なく、天寿を全うして逝ったのであった。
ちなみに、丹陽時代、いきなり敵の艦と遭遇してしまったのだが、それまで出力が低下していた機関がいきなり息を吹き返し、往時に匹敵する出力を引き出し、逃走することに成功するなど、幸運は尋常ではない。
台湾においては現在でも、丹陽は日本でいうところの戦艦三笠、長門、大和といったようなポジションの、象徴的な艦として人気が高いそうである。
そしてもう一つ。
1956年、一隻の「護衛艦」が横須賀の海へと配属されている。
終戦から十数年が経過し、敗戦時から復興を果たしつつある日本に再び軍艦の建造が認められる事となる。
それが新たに発足した海上自衛隊にとって極めて重要な意味を持つ戦後日本最初の国産護衛艦、はるかぜ型護衛艦だった。
一番艦「はるかぜ」より僅かに1か月早く進水をした二番艦、排水量1700トン、全長110mと戦中の駆逐艦達と比べても小さな船体を持つ彼女こそ――はるかぜ型二番艦「ゆきかぜ」である。
1961年には第2代自衛隊旗艦を務め、1963年にはそのものズバリな映画「駆逐艦雪風」に先代の駆逐艦「雪風」役で出演するなどという出来事も。
その後も実用試験のために数度の改装を受け、1985年に除籍している。
なお、はるかぜ型護衛艦の設計ベースとなったのは白露型駆逐艦であり、朝潮型駆逐艦の設計も反映されている。
解釈によっては、戦後に生まれた彼女たちの妹とも言えるだろう。
護衛艦「ゆきかぜ」の名が発表された際、旧海軍の関係者や復員船となった雪風のおかげで祖国に帰る事ができた人達は、皆、同じ言葉をもって迎え入れたそうである。
―――「おかえり」と。
関連イラストは沈みませんっ!
司令!関連タグが入っています!
雪風⇒丹陽(艦隊これくしょん)⇒雪風改二
対馬(艦隊これくしょん)・・・2017年秋イベント『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)』で実装された択捉型海防艦7番艦。雪風と共の戦後中華民国に渡り「臨安」となった。彼女には「臨安」として台湾の過ごした記憶が引き継がれている。
屋代(艦隊これくしょん)・・・2020年梅雨&夏イベント『侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦』で実装された御蔵型海防艦6番艦。雪風・対馬と共へ中華民国へ渡ったり「威臺」へ改名されたが主機関が不調で青島で放置されていたが台湾へ共に脱出し大改装され「正安」(PF-76)へ改名された。
坊ノ岬沖組・・・坊ノ岬沖海戦に臨んだ艦娘達のグループタグ。2017年「艦これ」カレンダーの4月を大和(艦隊これくしょん)と共に勤めた。秋月型8番艦「冬月」からは夕飯と年末大掃除の際声をかけられているが、坊ノ岬沖海戦における撤退時、臨時指揮艦となった冬月座乗の41駆司令と雪風艦長がその後の対応をめぐり口論になった史実がある。担当絵師と「8番艦」同士という繋がりもある。