概要
坊ノ岬沖組とは、『艦隊これくしょん』におけるグループ分けのひとつである。
史実の太平洋戦争において天一号作戦に参加し、帝国海軍最後の海戦、坊ノ岬沖海戦に第一遊撃部隊として参加した帝国海軍最後の艦隊に所属していた艦娘が、このグループに分類される。
坊ノ岬組とも呼ばれ、この表記はライトノベル『鶴翼の絆』でも使われている。
旗艦であった戦艦大和を筆頭に、軽巡洋艦の矢矧と、数々の修羅場を乗り越えてきた歴戦の駆逐艦によって構成された水上打撃艦隊となる。
また、二水戦旗艦の矢矧、隷下21駆及び17駆の磯風は靴下が左右非対称で、左足がニーソックスになっているという共通点がある。これは、旗艦である大和のデザインに合わせた形となる。
改二で鉢巻が追加される共通点もある。
2019年1月22日のアップデートで大和を除く実装済みメンバー全員に「13号対空電探改」装備時に装備ボーナスが得られる様になった。メンバーによって装備ボーナスに若干の違いがある
ボーナスは以下の通り
対象艦 | 装備ボーナス | 累積の可否 |
初霜改二 | 火力+1、対空+2(注1)、回避+3、装甲+1 | 可 |
矢矧、霞、雪風、磯風、浜風、朝霜、涼月 | 対空+2(注1)、回避+3、装甲+1 | 可 |
注1:装備ボーナスによる対空値の上昇分は対空砲火・加重対空値・艦隊防空値のどれにも影響しない。
同アップデートでは他に「潮改二、時雨改二、榛名改二、長門改二、大淀、響、鹿島」も装備ボーナスの対象になっている為「坊ノ岬沖組」だけのボーナスではない。
なお、同アップデート後に実装された冬月に関しては、2022年4月時点では装備ボーナスの対象外である。
メンバー
2022年8月の時点で、15隻が実装済み。
第一遊撃部隊
2022年3月6日の「冬月」実装をもって10隻全艦が実装された。
片足ニーソックスの特徴がある艦娘には「●」を表記する。
**この先は「沈没」について触れるため、ショッキングな内容が含まれている可能性があります**
非理法権天の旗を掲げ、沖縄にて浮砲台となるべく特攻を仕掛け、雲霞のごとく殺到する米軍機との壮絶な戦いの末、坊ノ岬沖に沈む。
水上戦闘機の運用が可能、46cm三連装砲改・15.5cm三連装副砲改へのフィット補正、補強増設への高角副砲搭載による擬似的な5スロット化等の強化を繰り返しており、他の戦艦から取り残されたようにテコ入れが無かった期間が長かった為、坊ノ岬沖海戦をモチーフとしたイベントの実装を噂する声もある。後に隷下の駆逐艦に防空等の強化が入った為、戦々恐々とする提督も見られる。
後に2022年梅雨イベ(第2季期間限定イベント後段)として「異聞!坊ノ岬沖海戦」と称した作戦が展開されること、併せて梅雨イベ開始に先立つ同年6月8日に**大和改二**が実装されることが発表された。しかし武蔵改二の要求資材の重さに同等かそれ以上を要求されそうで恐れ戦いてるといったほうが近いが。無い大和嫁提督は設計図や戦闘詳報等を複数準備し何時でもこい状態で実装の日を待っている。2022年6月8日「大和改二」(高速戦艦)とコンバート改装の「大和改二重」(航空戦艦)実装。
◆第二水雷戦隊◆
第二水雷戦隊の旗艦として参戦。
雷撃を受けたため航行不能となり、二水戦司令部を磯風に移譲させようと試みた。軽巡洋艦としては破格の攻撃を受けながらもギリギリまで沈没を耐え、沈没したのは大和の総員退避命令が出る10分前だったという。
また、大和に間違えられたという史実を受けて、彼女のデザインは坊ノ岬沖組の中でも多分に大和に寄ったものになっている。(改二乙は部下の意匠を取り入れたものに変更され、第二水雷戦隊と記された腕章を身に着ける)
2018年4月6日のアップデートで瑞雲を初めとした「水上爆撃機」が搭載可能となり、大和と合わせて、坊ノ岬沖海戦時に無かった航空機での攻撃や制空争いがある程度可能となった。
ただし矢矧の場合は「鎮守府秋刀魚祭り四人衆」の一角の為「瑞雲面に堕ちた」とも解釈でき、イベント海域で「坊ノ岬沖海戦」が取り上げられる前振りとは判断がしにくい。
2019年4月20日より開始された第三回瑞雲祭り(通称ズイパラ)のステージでアニメ2期の新PV発表と合わせ「矢矧改二」が予告され、2021年3月30日に矢矧改二及びコンバート改装の矢矧改二乙が実装された。矢矧改二乙では坊ノ岬ソックスになる。
言わずもがな最強の幸運艦。坊ノ岬沖海戦でもその強運はいかんなく発揮され、「ロケット弾が命中するも不発だった」「魚雷が艦底を通り過ぎていった」といったエピソードが残る。
2020年11月13日に戦後海を渡った後の姿と日本へ帰還したIF改装の「雪風改二」が実装された。
- 駆逐艦 浜風
大和型との縁が多かったが、最期の時も大和と一緒であった。空襲による爆弾と魚雷を受け、航行不能となってからわずか3分で沈没してしまう。『鶴翼の絆』4巻では、坊ノ岬組である彼女の知識が反撃のきっかけを生むこととなった。
2018年3月23日のアップデートで防空仕様となる新たな改装形態「浜風乙改」が実装された。
- 駆逐艦 磯風 ●
開戦当初から末期までを戦い抜いた歴戦の駆逐艦。矢矧に接舷するも、攻撃を受け航行不能となり、雪風によって自沈処分された。他の駆逐艦娘とは違う、大和型や阿賀野型に似た艤装の形式は、坊ノ岬沖海戦に参加した故だと言われている。
浜風と同日に同じく防空仕様となる「磯風乙改」が実装された。浜風と比べる防空値で若干負けるが代わりに火力・索敵等の点で上回る。
数多くの輸送作戦を成功させてきた縁の下の力持ち。坊ノ岬沖海戦では、奇跡的にも無傷で帰還した。その後最後の二水戦旗艦となり、最後を見届けた。彼女の改二は戦争末期時をイメージしたものだと言われており、初霜改二に改装すると片足ニーソックスになる。
海軍最後の勝利となった礼号作戦の際、旗艦を務めた駆逐艦。敵の第二次攻撃の際に直撃弾を受け航行不能となり、冬月に雷撃処分された。坊ノ岬沖海戦の開戦直前、他の艦の食事はおにぎりと漬物といった戦闘食であったのに対し、何故か霞だけカレーが出されたという。コンバート改装である“艦隊防空直援仕様”の霞改二乙では、左右非対称の靴下を履いている。
当初は天一号作戦への参加予定は無かったが、急遽参加が決まったことで十分な修理ができず、結果、機関トラブルにより艦隊から落伍し、艦隊から離れたところに集中攻撃を受け、沈没。坊ノ岬沖海戦に参加した艦で唯一、総員戦死となった。未改造時は他の夕雲型と同じグレーのストッキングだが、朝霜改になると左右非対称のニーソックスとなる。改二になると鉢巻はなくなるが、編成時ボイスにおける所属駆逐隊が当第二一駆逐隊に変化する。また、上記「霞・初霜」を率いるものとなる。
- 駆逐艦 涼月
秋月型3番艦。第六一駆逐隊より第四一駆逐隊に編入。
3回大破してなお浮揚して終戦を迎えたという、某ソロモンの狼とタメを張れるほどの経歴を持つ駆逐艦。坊ノ岬沖海戦では前進すると沈んでしまうほど深刻なダメージを受けながら、自力で後進することで佐世保への帰還を果たしている。
元々頭部にペンネントを巻いていた関係で鉢巻と競合するためか、改では白色のペンネントを巻いている。また、その表記も「第四十一駆逐隊」となっている。
- 駆逐艦 冬月
秋月型8番艦。涼月と同じく第四一駆逐隊所属。秋月型の中では割と幸運な方で、坊ノ岬沖海戦でも犠牲者は出たものの深刻なダメージを負わず、霞等の乗員を救出後無事に帰還している。終戦直後に港に敷設された機雷に触れたため損傷した結果賠償艦を免れ、涼月と冬月は防波堤の基礎として埋め立てられた。
色使いは涼月とよく似ているが、ロングヘアと高射装置の配置(おでこ)、長10センチ砲ちゃんの目、スカートの色(照月と同じ)などの違いがある。
アメリカ軍艦艇
以下は、坊ノ岬沖海戦に参加したアメリカ海軍艦――すなわち、第一遊撃部隊を壊滅させた部隊の艦艇である。実装艦は6隻。
◆第58任務部隊◆
▼第58.1任務群
- 戦艦 マサチューセッツ
【以下未実装】
他軽巡洋艦4隻など
▼第58.3任務群
- 戦艦 サウスダコタ
【以下未実装艦】
他軽巡洋艦4隻など
▼第58.4任務群
【以下未実装艦】
他巡洋艦3隻など
◆第54任務部隊◆
本隊から抽出。戦闘には参加せず。
【以下未実装艦】
他巡洋艦7隻
番外1
以下は、坊ノ岬沖組とともに出撃したが坊ノ岬沖海戦の戦闘前に離脱した艦である。そのためこれらの艦は坊ノ岬組に計上されない。
尚、以下は全て未実装艦である。
◆第三十一戦隊◆
- 駆逐艦 花月
※画像はイメージです。
秋月型12番艦
▼第四三駆逐隊
※画像はイメージです。
それぞれ、松型8番艦、及び同11番艦。
艦隊出撃時には坊ノ岬沖組とともに出撃して前路対潜掃討任務に当たるが、瀬戸内海を抜け豊後水道に入ったところで命令により分離し引き返している。
番外2
以下は第一遊撃部隊の出撃に伴い、呉鎮守府からの命令を受け露払いとして前路の掃蕩を行った部隊での艦艇である。これらの艦艇も海戦に参加していないので坊ノ岬組に計上されない。全て未実装艦である。
◆呉防備戦隊◆
▼第三特別掃蕩隊
- 海防艦 志賀
- 海防艦 第百九十四号海防艦
※画像はイメージです。
それぞれ鵜来型19番艦及び第二号型62番艦。
第一遊撃部隊とは行動を共にしてはいない(このためWikipediaでも参加戦力に加えらえていない)ものの、慣熟訓練の一環として予定航路上の対潜哨戒を行っている。もともとは「対潜訓練隊」に所属して呂500を相手に訓練に励んでいた艦である。
▼第三十四掃海隊
- 特設掃海艇 やちよ丸
- 特設掃海艇 甲山丸
- 特設掃海艇 第十徳豊丸
民間船を徴用した特設艦艇から成る部隊。4隻編成だが一隻(葵丸)は出撃していない。東経132度以東の掃蕩を担当したが、第三特別掃蕩隊とは異なり、戦記なとでは記述されることが非常に少ない。
このほか
- 海防艦 男鹿
- 海防艦 第五十九号海防艦
の二隻も前路掃蕩の命令が出されたが、取り消しとなった。
番外3
こちらは、坊ノ岬沖海戦とは全くの無関係である。
- 霧の大戦艦 ヒュウガ
『蒼き鋼のアルペジオ』とのコラボイベント『迎撃!霧の艦隊』のナビゲーターとして登場した彼女だが、物語開始以前にイ401と坊ノ岬沖にて交戦し撃沈され、ユニオンコアを鹵獲されている。ヒュウガの艦体の残骸は坊ノ岬沖の海底にまだ残っており、後にヒュウガと千早群像は再び坊ノ岬沖を訪れる事となる。
番外4
以下はアニメ「いつかあの海で」で坊ノ岬沖組に参戦した面々である。
白露型2番艦。
最上型1番艦。