艦隊これくしょんの雪風を初めとする、大日本帝国海軍所属の駆逐艦雪風の二次作品に付けられているタグの一種。
注意
下記の通り、帝国海軍において「奇跡の駆逐艦」と呼ばれた実在する艦艇や、擬人化された雪風という名のキャラクターとは一切無関係の「デマ」である。
デマの例
- 雪風は悪化していく戦況の中で沢山の艦船の最期を見届け、また「雪風の運は他の艦の運を食らって生きている」などの口さがない噂を立てられ、挙句死神呼ばわりされるなど、その幸運は決して幸福を齎したものではなかった。
- そのせいか、二次創作などでは自らの幸運を呪ったり、死神としての後ろ暗さを内包した雪風の姿が散見される。
・・・と、この時点で史実とは全く異なった内容である。
説明
このネタを扱う際、特に注意しなければならいのは「現実と妄想の区別はちゃんとつけようね!」である。
希に「雪風が他の艦の運を吸い取る死神と呼ばれた事実に由来するネタだ」とする意見があるが、実在した駆逐艦雪風は、他の艦の運を吸ったりしないし、自分だけ無傷だった事は一度もない。
(そもそも、金属の塊である艦艇がどのような方法で「運を吸う」のかきちんと説明したものは全く無い)
というか、雪風を死神と呼ぶのなら、空母や戦艦等の他の艦も相手から見れば『死神』とも呼べる事になる。
艦隊これくしょん以前から似た様なデマはあったが、戦時中の記録に残されている通り、雪風は一緒に出撃した部隊の被害も少ない幸運艦であり(参考)、信憑性のある記録資料や著書において、死神だと嫌われたとする証言も存在しない。
また、「死神」という文言が確認できるのは、戦後数十年経った2000年以降に出版された書籍物などであり、創作であると断言して良い。
実際、大戦中に雪風が参加した100回近い出撃において、幾度か数隻の被害はあったが殆どの参加艦は無事帰還している。
そして、雪風は強運艦であると同時に不沈艦、不死身の艦として味方の兵の間で有名であり、同じく不沈艦として有名だった時雨と共に 「呉の雪風 佐世保の時雨」と称えられていた 。
もし仮に雪風が死神ならば、坊ノ岬沖海戦から満身創痍ながらも涼月が帰還出来た事や、舞鶴において舞鶴工廠まで被弾した長鯨を先導した際、触雷したのに僚艦の中間地点で爆発して被害が出なかった事への説明がつかない。
雪風が戦場で救出し、あるいは戦後の復員船で本土に帰還させた日本兵は一万五千を軽く超える。彼らにとって雪風は幸運の女神以外の何ものでもなかったことを明記しておきたい。