図鑑データ
「駆逐艦、浜風です。これより貴艦隊所属となります。」
第十七駆逐隊浜風、全力で行きます
2014年3月28日のアップデートで実装された。レア度は銀レア。入手方法は現在ドロップのみ。
銀髪で右目を隠した、変則的なボブヘアーをしている。銀髪の駆逐艦娘としては最初期より響(ヴェールヌイ)がおり、さほど目新しいものではなかったが、彼女とは明確に差別化できる要素を持っている。
胸部装甲に優れた駆逐艦娘としても潮や長波の先例があったものの、中破しないと分かりにくい隠れ巨乳であった彼女らとは異なり、浜風のそれは服の上からでもはっきりと確認できるとこれまた差別化に成功しており、ロリ巨乳好きの提督達の心を鷲掴みにした。
実際、実装当初はドロップを狙って攻略しやすい5-4、任務ついでの2-2、道中A勝利でもドロップする2ー5への出撃を重ねる提督が後を絶たなかった。
あまりに出撃し過ぎて一周年イベント前だと言うのに資材を溶かしてしまったり、上位ランカーである「元帥」になったり、艦娘のレベルがカンストしたりと混沌とした様相を示していた程だった。
そして当時のpixivでは「描けば出る」祈願イラストが数多く投稿されていた。
上記の特徴にもかかわらず中破絵が多いのは、この手の艦娘の宿命か。
そんなこんなで彼らから送られた愛称はド直球に乳風。
もう提督に対しても全力で行っちゃっていいんじゃないかな・・・
んっ、なんですか、提督!何か、私の容姿に、何か?
前髪は左目の前を金色の髪留めで開け、左右非対称としている。
外せば両目ともが隠れた左右対称の形になるものと考えられる。
制服は先行する雪風に似たデザインの黄色いスカーフ付きの半袖セーラー服に、グレーのプリーツスカートを組み合わせ、手には白手袋を着用するというもの。これらは以降の第十七駆逐隊出身艦娘の標準形となった。
余談だが、雪風も史実では大戦後期に第十七駆逐隊に編入されており、制服の共通性は意図的なものである可能性も十分考えられる。
足回りは黒タイツに装甲板を張り合わせたような角ばった主機を履いている。
艤装は箱型のものを縦に背負うスタイルで、 煙突2本とマストが付属する。
右手と背中には12.7cm連装砲、左手に25mm連装機銃、腰に四連装魚雷発射管を装備。うち手に持った砲塔は拳銃のようにアレンジしている。これらも後の艦娘に継承された。
ゲーム上では初期装備として「12.7cm連装砲」と「九四式爆雷投射機」を有しており、Lv30での改装時に「25mm三連装機銃」に「22号対水上電探」を追加する。
初期状態で爆雷を装備する駆逐艦娘は稀有な存在であり、潜水艦によって多くの僚艦を目の前で沈められていった史実を意識しているようだ。
後述の「浜風乙改」実装前までは、総合的な能力としては改二が未実装という事もあり、他の多くの陽炎型姉妹と同じく平均的な駆逐艦に収まってしまっていたが、「浜風乙改」実装で改二改装を済ませた姉3隻には一歩及ばないまでも陽炎型の中では上位の性能を獲得するまでに強化されている。同様の強化は第十七駆逐隊を編成する姉妹達にも実装された。
(主に胸部装甲で)人気を博している艦娘という事情からか、浜風はイベントへの起用にも比較的恵まれている。
バレンタインver
「あの、提督…。これを…これを受け取っていただけますと、幸い…です…。」
2015年2月6日のアップデートに伴い、浜風のグラフィックもバレンタイン仕様に更新された。
スカーフ同じ黄色のエプロンと三角巾を着用し、オーブンから取り出したばかりであろうクッキーの載った天板を茶色いミトンで掴んだ姿となる。
普段の生真面目で堅いイメージから一転して家庭的でかわいらしい、そしてそのまま戦場に赴いてしまう姿に多くの提督が(色々な意味で)ギャップ萌えを感じた。
中破になると涙目でへたり込みながらも、必死にハート型のプレゼント箱を死守する健気な姿を見せる。エプロンによって覆われていた胸部装甲もここで拝む事ができるため、「乳風」提督達も一安心であろう。pixivではそれに飽き足らず、エプロンだけを修繕して渡す変態絵師提督までいたりするが……まあ、そうなr……憲兵さんこっちです!
なお、今回のグラフィックにて箱形艤装の天辺が、艦橋を模していることがよりはっきりと確認できる。
秋季限定ver
「提督、鎮守府の秋祭り…ですか?…は、はい、浴衣で!?…分かりました。少しお待ちください。」
「提督、秋祭りというものは…ん、はむっ、んっ、はむ、はむっ、大変美味しいものですね。浜風、堪能しました。」
バレンタインから半年強経った9月7日のアップデートにて、今度は浴衣姿に全面更新 された。
これを受けて提督達の間でもとある動画サイトを中心に「祭り(ネット的な意味で)」に発展。従来に輪をかけたカオスが繰り広げられた。
pixivでも「秋服浜風」として単独ページが作られている程である。
いずれのグラフィックも、期間終了後のアップデート時に旧態に復される。
性格は大切ですね
かなり真面目でひたむきな努力家。不知火や磯風程ではないが、気が強く軍人気質なところがある。
また史実で金剛や信濃を守れなかったことを引きずっており、今度こそは護るという意気込みと共に、そのせいで少し無理をしている感がある。
かつての仲間である第十七駆逐隊のことを大事に想っており、特に史実でずっと一緒だった磯風とは大の仲良しである。出撃時には雪風に対する発言もあり、所属艦全てが仲間という意識であるようだ。
提督とは気安い上司部下の関係。一定の信頼は寄せているようだが、お触りでは提督の行動を問いただしてくる。ただ、あくまで艤装に対しての興味だという前提でいる様子で、上記した提督達の意識との温度差には中々危ういものを感じなくもない・・・
磯風の時報では彼女に料理の手ほどきをしている事が分かり、また後述のバレンタインデーには彼女が直接腕をふるっているなど、烹炊面ではなかなかに有能なようだ。
また、 2014年のクリスマス限定ボイスでは、かなり緊張した面持ちで提督にプレゼントを手渡すということがあった。第十七駆逐隊を代表しているだけだと言っているが、普段の雰囲気とはかけ離れた動揺っぷりであったため、「実は浜風個人からのプレゼントなのでは」と推測する提督も少なくなかった。また3周年記念ボイスでも「今年も提督と一緒に」と言いかけて直後に無かったことにしてしまうなど、何かと思わせぶりな仕草も多い。
そうですね……まだ拡張の余地はあるかと。って、は……?
2018年3月23日の更新で“乙”改という特殊な改造が可能になった。
運営アイコンでの形で事前に告知された。その前に「乙改」の予告をされていたのが磯風だった為、多くの提督に衝撃をあたえた
必要練度はLv67で、磯風よりも1低い。「改装設計図」や「戦闘詳報」は不要だが「高速建造材x10+開発資材x40」を消費するのは同じ。
火力・対空に重点を置いた改装で同じ「磯風乙改」と比較すると「耐久-1、装甲+1、回避-1、火力-2、雷装+1、対空+3、対潜+2、索敵-8、運-4」。
また「素対空7以下の高角砲」と「対空電探」の組み合わせによる専用対空カットインが発動可能となっている点も同様である。
2019年1月22日のアップデートで「13号対空電探改」・「三式水中探信儀」装備時に装備ボーナスが得られる様になった。これは磯風も同様である。
ボーナスは以下の通り
装備名 | 装備ボーナス | 累積の可否 |
13号対空電探改 | 対空+2(注1)、回避+2、装甲+1 | 可 |
三式水中探信儀 | 回避+2、対潜+2(注2) | 可 |
注1:装備ボーナスによる対空値の上昇分は対空砲火・加重対空値・艦隊防空値のどれにも影響しない。
注2:装備した場合「対潜値+12」のアクティブソナーという扱いになるが、先制対潜の条件には影響するものの対潜火力は上昇せず、対潜火力の計算上装備ボーナス分は素の対潜火力にも、装備の対潜火力にも加算されない。
無印&改までより頭身が伸び成長したのを窺える。更に豊かだった胸部装甲は更に強化されているが、ポーズが改までのやや前傾姿勢だったものから背筋を伸ばしたものに変わったため余り胸は強調されていない。しかし確りと「パイスラ」は維持されている。
艤装は大きな変化は見受けられないが、改まで背負っていた背部艤装がかなり大型化しており、見かたによっては「棺桶」を背負っているような印象を受ける(縁起でもない)。
右手に持っていた主砲は改までの「12.7cm連装砲」から「10cm連装高角砲」へ更新されている。こちらも書き込みが確りとしてる為「長10cm砲ちゃん」の頭部を持ってる様にしか見えない。
事前の「磯風乙改」発表事は特になかったのだが「浜風乙改」の実装予告が開始なれるなり、「え?乙π??」「(゚∀゚)o彡゜おっかい!おっかい!」とやっぱり「おっぱいネタ」で弄られてしまいさっそく「浜風乙π」などと呼ばれ始めている。
余談
信濃を守り切れなかったと後悔する浜風。海上自衛隊に名前が継承されたわけでもなく、その史実さえ次第に艦船界から風化しようとしているのが現状である。
だが、戦後意外な形で両者の縁を結んだ業界があった。国鉄の特急列車である。
1968年、国鉄は電化が遅れ連続勾配も存在する中央西線向けに、新型気動車特急「キハ181系」を開発。「しなの」の新愛称と共に投入した。由来はもちろん、空母と同じ旧信濃国である。
詳細は当該ページを参照いただきたいが、このキハ181系、「気動車界のドレッドノート」とも言うべき破格の性能を有しており、電車並の高速で信濃路を快走する……はずだった。
しかし、現実にはトラブルが続出し、酷い時には試作車を引っ張り出してきてまで運休の穴埋めをさせるという綱渡り。結局数年で電化・置き換えがなされる事となり、以後同様のパターンで各地を「転進」し続ける事となる。(電化後は381系で運用された。)
一方の「はまかぜ」は、1972年3月に運行を始めた播但線経由の陰陽連絡特急。こちらも由来は駆逐艦と同一である。当初は旧型車が使用されていたが、1982年7月にキハ181系が流れ着いてくる。
ここでキハ181系は覚醒した。これも列車のページに詳しいが、整備ノウハウの確立もあって「はまかぜ」の厳しい運用条件に見事合致。国鉄がJR西日本に変わっても、「あさしお」「いそかぜ」といった懐かしい列車名が消えても、仕舞いに周囲の車両が軒並み平成生まれとなっても、変わらず孤軍奮闘を続けた。
この時期になると、JR在来線特急全体が“新幹線の付属物”でしかなくなり、蛇のような長大編成を組んで長距離を走破するなど、過去の栄光になっていた。その中で6連が通年化し(本来の定数は4連)、さらに全室グリーン車キロ180形を連結して、架線下のJR神戸線~播但南線を飛ばす「はまかぜ」の姿は誇らしげですらあった。キハ181系どころか「国鉄特急形の意地」すらその双肩にかかっていたのだ。
キハ181系は2010年11月、直系の後継車キハ189系にバトンを繋いで引退。結果的に「しなの」の技術が「はまかぜ」で花開き、次代に継承される形となったのである。
更に言えば、「しなの」側もJR東海の下で現在も383系による電車特急として運用中。つまり、列車としては共に生存組となっていたりもする。
関連イラスト、不足なしです!
・乙改
軍令部より関連タグが来ていますね
第十七駆逐隊:谷風(艦隊これくしょん)/浦風(艦隊これくしょん)/磯風(艦隊これくしょん)/雪風(艦隊これくしょん)
乳風:このタグは浦風らにもつけられる。
坊ノ岬沖海戦:坊ノ岬沖組の一員で「浜風乙改」の仕様から次なる戦いを予感させている。
松風(艦隊これくしょん):「はまかぜ」と同じ陰陽連絡特急にはかつて「まつかぜ」も存在した。「はまかぜ」の播但線経由に対し福知山線を経由するという違いがあり、同線の電化にともない一度は消滅したが、のちに鳥取~益田の特急に「スーパーまつかぜ」の名がつけられ、こちらは現在も運行中である(詳細は当該記事を参照のこと)。
一般名詞としては→浜風へ。
モチーフとなった実艦は→浜風(駆逐艦)へ。