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概要編集

文字通り、同じ作品内で主人公が入れ替わる現象


主な理由として、

  1. 長期連載
  2. 主人公の不人気
  3. ストーリー展開の都合
  4. 作者贔屓
  5. 路線変更
  6. 世代交代
  7. スポンサーの意向

等が挙げられる。


本来脇役だった人物があまりにも主役を喰う活躍をしてしまった時にもネタとして「主人公交代か!?」と視聴者に言われることもある。(メイン画像の人物とか)


なお、共通の世界観で複数の作品が展開されるシリーズものでは、主人公が作品ごとに異なっても主人公交代とはあまり言われない。


主な該当作品編集

  • ジョナサン・ジョースタージョセフ・ジョースター空条承太郎東方仗助ジョルノ・ジョバァーナ空条徐倫ジョニィ・ジョースター東方定助ジョディオ・ジョースタージョジョの奇妙な冒険
    • 部が変わるたびに、主人公どころか周囲のキャラクター・舞台・時代・ストーリーなどがほぼ一新される。主人公交代はもはや恒例行事と化しており、ひとつの部が終わるごとに新しい部と主人公が喜びをもって迎えられるという特例中の特例
  • 矢崎和也→トリトン青いトリトン海のトリトン
    • 当初は和也が主人公だったが、途中でトリトンへ交替と同時に、題名も「海のトリトン」へ改題された。
  • バカボンバカボンのパパ天才バカボン
    • 連載開始の構想では、愚かな兄(バカボン)と賢い弟(ハジメちゃん)を中心にストーリーが志向され、公認サイトにおいても明言されている。しかし、突き抜けた馬鹿ぶりを発揮したバカボンのパパに人気が集まり、自然とそちら主体となっていく格好となった。こうした傾向は同じ原作者別作品などにも見られる。
  • J(南郷兵衛)→鏡大吾【バランサー
    • 編集部との軋轢など、連載開始以前からの様々な大人の事情により、改題を経て当初の主人公であったJが殉職。結果、その弟分の鏡大吾が「兄者」ことJの仇を取るべく奮戦するという展開へ移行するもわずか1年で打ち切りとされ、以降の新谷とサンデーとの関係にも一時亀裂を生じさせることとなる。
  • 則巻千兵衛則巻アラレDr.スランプ
    • 当初、千兵衛の発明とそれによる失敗をメインとし、タイトルもあくまで千兵衛のニックネームに由来した同作であったが、本来チョイ役に過ぎなかったアラレを気に入った担当編集者の鳥嶋和彦からの強い主張で、アラレをメインとした日常系のギャグ漫画へと路線変更した経緯を持つ。
  • 孫悟空孫悟飯ドラゴンボール
  • 立花みかんあたしンち
    • 連載開始時にはみかんを主人公と位置付けていたものの、いつの間にか母視点で描くようになっていった旨を、原作者が連載終了時のコメントにて言明している。
  • 飯塚和人七瀬成恵成恵の世界
  • シン・アスカキラ・ヤマト機動戦士ガンダムSEED DESTINY
    • この手のカテゴリーとしては最も有名。その理由については情報が錯綜しているものの(ただしシンの人気が低かったのも事実である)、「前作の主人公がまたしても返り咲く」という展開は、多くの視聴者を驚かせた。
  • 玄野計加藤勝GANTZ
    • 同作最長のエピソード「大阪編」では、玄野はミッション前にまさかの死亡退場。幼馴染である加藤にスポットライトが当たり、同編終了まで主人公的な描かれ方をした。
  • 前原圭一古手梨花ひぐらしのなく頃に
    • 『解』と『礼』では圭一に取って代わり、梨花がメイン扱いされている。
  • 八神和麻神凪綾乃風の聖痕
    • 序盤こそ和麻視点でストーリーが進んでいたものの、中盤以降は綾乃視点となっていく。和麻もまた狂言回し的なポジションに切り替わり、綾乃の成長を促していく役割となる。
  • 谷口タカオ丸井イガラシ近藤茂一キャプテン
    • 当初の主人公は谷口であったものの、その谷口の中学卒業に伴い丸井を主人公に据えて連載を継続したことで、以降も主人公の座が歴代のキャプテンへと引き継がれていく格好となった。このうち4代目となる近藤については作品自体が未完となったため、中途でストーリーが終了したものの、後に作者が遺した原案を元に、連載終了時点からの続編がスタートした。
  • ゴリ&ラースペクトルマン【スペクトルマン】
    • ヒーローと敵対する悪役を主役に据え、当初のタイトルも『宇宙猿人ゴリ』とするなど、当時としては意欲的な切り口でスタートした作品であったが、公害問題をテーマに掲げたストーリーへの、スポンサーサイドからのクレームなどにより、度重なる路線変更の末にヒーローであるスペクトルマンの孤独な闘いが主軸となっていった。
  • 仮面ライダー1号本郷猛)→仮面ライダー2号一文字隼人)【仮面ライダー
    • 撮影中に主演の藤岡弘が負傷したことによるもので、この交代劇によって主人公のみならず、作風そのものまでもが一新される結果となった。同作は後に本郷の復帰という再度の主人公交代を経て、後年にも繋がる「ダブルライダー」体制を確立、長期シリーズへの道筋を付けることとなる。
  • ジャンボーグAジャンボーグ9【ジャンボーグA】
    • 後年のロボット物作品の定番の一つである「主役機交代」の元祖とも言えるケースである。ただし、9はパワーがある代わりに空を飛べないという欠点が与えられていたため、後にAが復帰して9と使い分ける形で活躍しており、完全な交代ではない。同様のケースはタイムボカンシリーズぐらいだろう(機動戦士ガンダムΖΖΖΖΖは微妙)。
  • 斎藤道三織田信長国盗り物語
    • 編集部からの要請により、当初の道三のみを扱う構想から、道三の死後も信長を主人公に据えて物語を継続するという、リレー形式でのストーリーが展開された。同作はNHK大河ドラマとして映像化もなされているが、同じ大河ドラマではこれ以外にも『炎立つ』や『いだてん〜東京オリムピック噺〜』などが、同様に複数人の主人公によるリレー形式でのストーリーを採用している。
  • 岡倉節子→小島五月【渡る世間は鬼ばかり
    • 当初の3シリーズ分は、岡倉家の夫婦やその娘達を中心とした物語であり、節子が母親として、独り立ちして結婚した娘達を見守る視点で描かれていた。しかし第4シリーズの初回にて、節子が「海外旅行先で急死した」ことが語られたのを最後に物語より退場、それに伴って同シリーズからは次女の五月を主人公に据えるとともに、その嫁ぎ先である小島家や「幸楽」を中心に夫婦生活や子育て、義家族や嫁姑問題等が物語の主軸に置かれるようになった。
    • 節子が物語より姿を消したのは、節子役の山岡久乃が降板を表明したことによるものだが、その理由として自身の病気による体調不良(これが元で降板から半年足らず後に逝去)と、同作のプロデューサーの石井ふく子の脱税問題が発覚し、その件で自分の名前が利用されたことへの不信感があったことが、山岡の死後に明らかにされている。当初は山岡の降板をもってドラマの打ち切りも考えられたが、高視聴率だったこともあり内容を路線変更し、泉ピン子演じる小島五月を主人公にしてシリーズ続行となった。
  • エルクコワラピュールアーク・エダ・リコルヌアークザラッド2
    • 物語の開始当初の前半はエルクが前半の主人公であったが、アークが仲間になって以降の後半ではエンディングでアークがククル・リル・ワイトと共に死んでしまい亡霊となっていながら飛び去る為にこの理由で後半ではアークが後半の主人公を務める。
  • 雨宮吾郎星野アクア推しの子
    • 第一章の冒頭シーンで雨宮が殺害され、担当患者だった星野アイの息子として転生する。
  • ハム・グレイヴィポパイ【シンブル・シアター→ポパイ】
    • 脇役でポパイが登場してからは、その不死身ぶりが読者に大ウケしたことで、ポパイに主人公の座と一緒に彼女も奪われたばかりか、作品名すらも変更して、彼女の家族(両親と兄)共々物語から退場する事になってしまった……
  • 初代バルイーグル2代目バルイーグル太陽戦隊サンバルカン
  • ミチル→ピエール【魔法キッズないしょのクルミラ!】
    • 当初は人間と魔女のハーフのミチルが主人公であったが、直ぐいとこのピエールに交代した。これによりミチルはピエールへのツッコミ役に降格することになった。
  • 小栗都城田司片翼のラビリンス
    • 単行本2巻以降からメインヒーローである司目線で動き、主人公である都が完全に助けられる側になったため。
  • スペシャルウィーク(ウマ娘)トウカイテイオー(ウマ娘)キタサンブラック(ウマ娘)サトノダイヤモンド(ウマ娘)ウマ娘プリティーダービー(アニメ)
  • ナリタトップロード(ウマ娘)ジャングルポケット(ウマ娘)【ウマ娘アニメRTTTシリーズ
    • アニメ版のシナリオは特定の競走馬のキャリアをベースにしているため、シーズンごとに主人公が交代している。
  • エール/ヴァングレイ/アッシュロックマンゼクスロックマンゼクスアドベント
    • 当初はヴァンとエールの前作の選択式主人公が引き続き主人公を務める予定だったが、とあるスタッフの鶴の一声によって急遽新しい選択式の主人公が設定されることになった。グレイ編はエール編から繋がり、アッシュ編はヴァン編から繋がっているためグレイ編はエール編同様核心に迫り、アッシュ編はヴァン編同様の王道路線のストーリーとなっている。

番外編集

劇中劇にて編集

  • 「カーミラの肖像」:『ガラスの仮面』の劇中劇。主人公北島マヤを捏造したスキャンダルによって追い落とした乙部のりえ。しかし彼女の悪行により心から認めているライバルを貶められた事を知った姫川亜弓は激怒し、生まれて初めて親のコネを使い、乙部のりえ主演の舞台「カーミラの肖像」に脇役として自らをねじ込ませた。脇役、しかも悪役である吸血鬼役カーミラだが姫川亜弓の圧巻の演技により乙部のりえの演じる本来の主役マリアは完全に影に隠れてしまう「舞台の上では才能と実力だけがものを言う。」姫川亜弓のプライドと気高さ、そして恐ろしさが際立つエピソードである。

関連タグ編集

主役機交代

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