概要
ハム・グレイヴィ(Ham Gravy)とは、1919年の12月19日にアメリカ新聞にて掲載されていた漫画『シンブル・シアター』の主人公。
フルネームはハロルド・ハムグレイビー(Harold Hamgravy)で、連載開始当初は主人公のハムとその恋人オリーブ・オイル、そしてオリーブの兄であるカスター・オイルの三人が主役のコメディ漫画だった。
連載開始から約10年後の1929年1月17日、ハムに雇われた船員として「ポパイ」が登場。
何をやっても死なない不死身ぶりが読者達に大ウケして一躍人気キャラクターとなった。
ハムの恋人だったオリーブは1930年3月にハムと別れてポパイの恋人となり、その数週間後には主人公であるはずのハムがレギュラーキャラから陥落。
1931年には作品名が『Thimble Theatre Starring Popeye(ポパイ主演のシンブル・シアター)』となり、最終的に『Popeye(ポパイ)』となった。
その後もハムは脇役としてたびたび登場していたが、主役に返り咲くことはなかった。
このため、一般的に広く知られているアニメ版ポパイにも彼は当然ながら一切登場しない。
以上の出来事から、ハム・グレイヴィは主人公の座と恋人と作品を奪われた悲劇のキャラクターとして語られることが多いが、少なくとも彼が主役の作品が10年続いたのは事実である。
1980年に『ポパイ』が実写映画化された際、ハム・グレイヴィも脇役として登場。
演じたのは俳優のビル・アーウィンで、映画初出演であった。
人物関係
説明不要の有名キャラクター。その不死身ぶりで人気になってからは、ハムから主人公の座とオリーブを奪ってしまう。
ハムの元カノで、ポパイが登場してからは『主人公の座』と共に彼に奪われてしまった。
オリーブの兄で、ハムの恋路が順調に行っていればハムの義兄になるはずだったのだが、ハムがポパイに主役の座とオリーブを奪われてからは共に作品から退場することになってしまった。
それぞれオリーブの実母と実父で、こちらもカスター同様ハムの恋路が上手くいっていれば義理の両親となるはずだったのだが、ポパイにオリーブを奪われたため、ハムやカスター共々物語から退場するすることとなった。
関連項目
NTR 寝取られ 主人公(笑) 悲劇のヒーロー 理不尽 大人の事情
主人公交代:まさしくこれに該当する。
ヒロイン交代:類似事例。
関連する他作品のキャラ
ほうれんそうマン:人気作品『かいけつゾロリ』の元ネタ(厳密には前作?)及び、ポパイのパロディである主人公の少年〈ポイポイ〉が変身するヒーローだが、作中(厳密にはシリーズ)での扱いは、ハムのポジションそのものである。