曖昧さ回避
1.の概要
過去に2度の使用例があるが、いずれも現存しない。
関西～九州間特急「いそかぜ」
1965年10月のダイヤ改正で新設された、大阪駅～宮崎駅間を山陽本線・日豊本線経由で結ぶ特急。使用車両はキハ80系気動車。
1967年10月、「みどり」の電車化に伴い分離された同列車の佐世保行編成を「いそかぜ」に編入。小倉駅以東で併結するようになる。
1968年10月（ヨンサントオ）、宮崎行が「日向」に、佐世保行が「かもめ」に、それぞれ改称されたため消滅した。
山陰本線特急「いそかぜ」
1985年3月のダイヤ改正で大阪駅～博多駅間の特急「まつかぜ」が途中の米子駅で分割され、西側の米子駅～博多駅間の列車が「いそかぜ」に改称された。使用車両はキハ181系気動車。
1993年3月、米子駅～小倉駅間に短縮。なお小倉駅の一つ前の停車駅は下関駅だったので、九州内だけの利用はできなくなった。
2001年7月、益田駅以東を更に分割（→「スーパーくにびき」）し、益田駅～小倉駅間の運行となる。
当初から利用者の少ない区間に長大編成を走らせる無駄を無くすための分割という意味合いが強く、グリーン車なども外されたモノクラス4両編成での再出発であった。
翌1986年からは更に減車され、キハ181系の最短である3両編成になっていた。
分割・民営化に際しては九州内がJR九州となったが、このような状況からか同社は最低限の関与しかせず、JR西日本からの片乗り入れという形が取られた。小倉駅までの短縮も、同社の特急（にちりん）に線路を明け渡すためという側面があった。
結果的に「まつかぜ→いそかぜ」がキハ181系が九州を走行した最初で最後の例となっている。
なお、これも厳しい収支状況のためか、JR西日本が同系の「はまかぜ」用車両に実施したような塗装変更も無く、最後まで原色を保っていた。
廃止の理由が理由なので代替となる列車も特に無く、これ以降益田以西の山陰本線から優等列車が消えている。
最末期の停車駅
益田駅-東萩駅-長門市駅-滝部駅-川棚温泉駅-下関駅-小倉駅
2.の概要
『亡国のイージス』の護衛艦「いそかぜ」
小説版では海上自衛隊がはたかぜ型護衛艦3番艦にFCS-3をベースにしたイージスシステムを搭載改修したものとなっている。
映画版では当初からいそかぜ型護衛艦1番艦として登場し、撮影にはこんごう型護衛艦「みょうこう」が使用された。
また、プレイステーション2用ゲームソフト『亡国のイージス2035』にも主人公・宮津直基の乗艦として登場している。
こちらは映画版の「いそかぜ」がサルベージされて最新鋭技術「ブイ・ウェッブ」の実験艦として修復されたとされている。
艦内は高度に自動化されており乗員の総数は従来艦よりも少ないが、副長の浅生浩司は「物好きをかき集めたらこの程度しかいなかった」と語っている。
正式に海上自衛隊に就役したわけではないため、独断で自衛隊の指揮系統を離れて敵対勢力「千里馬艦隊」を追う。
『空母いぶき』の護衛艦「いそかぜ」
映画版に護衛艦「いそかぜ(DDG-161)」が登場する。こちらもこんごう型護衛艦に似た外観をしている。
原作におけるこんごう型護衛艦「ちょうかい」の役割を担い、東亜連邦の駆逐艦2隻と交戦、無力化に成功している。
関連項目
列車愛称
スーパーおき：山口線経由で米子駅～益田駅～新山口駅を結ぶ特急。こちらは編集時点でも現役で、新型のキハ187系が投入されている。
