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概要編集

DDG-175「みょうこう」は、海上自衛隊が運用するミサイル護衛艦こんごう型護衛艦の3番艦として建造されたイージス艦である。三菱重工長崎造船所で建造され、1994年に進水、1996年に就役した。

艦名は新潟県の妙高山に由来し、妙高型重巡洋艦に次いで本艦で2代目。

就役当初は第3護衛隊群第63護衛隊に配属され、その後護衛艦隊の改変により第3護衛隊群第7護衛隊を経て、2016年11月より第3護衛隊群第3護衛隊の所属になっている。


定係港は就役から一貫して舞鶴である。


1番艦「こんごう」や2番艦「きりしま」とは異なり、艦尾にデコイランチャーが装備されている。これは4番艦の「ちょうかい」を経て次級・あたご型護衛艦の2隻にも受け継がれた。

また「あたご」など、ほかの舞鶴配属の護衛艦もそうだが、前甲板には戦闘通路の白線が引かれていない。これは前甲板全体に滑り止めが施されているためである。


1998年には大韓民国建国50周年記念観艦式に参加。翌1999年には、漁船に偽装した朝鮮民主主義人民共和国の工作船が能登半島沖に出没した「能登半島沖不審船事件」に遭遇し、「みょうこう」は「はるな」(現在は退役)・「あぶくま」(当時、舞鶴を定係港にしていた)とともに不審船を追跡した。この際不審船を惜しくも取り逃がしてしまったが、これがのちの海上自衛隊の艦艇の装備にさまざまな面で多大な影響を与えた。

2012年には初めてリムパック(環太平洋合同演習)に参加している。


さらに2019年12月2日、本艦の艦長の座に防衛大学校の女子1期生のひとりが就任したことから、「みょうこう」は日本のイージス艦として初めて女性が艦長を務める艦ともなった。


同型艦


関連タグ編集

こんごう型護衛艦 あたご型護衛艦(次級)

あたご:本艦とともに舞鶴を定係港とするイージス艦。同型艦に佐世保を定係港とする「あしがら」がある。

ひゅうが:同じく舞鶴を定係港とする全通甲板式ヘリコプター搭載護衛艦(ヘリ母艦)。

せんだい:本艦とともに舞鶴基地を定係港にしている、あぶくま型沿岸護衛艦の4番艦。

ゆうだちしらぬい:ともに大湊を定係港に持ち、かつて本艦が配属されていた第3護衛隊群第7護衛隊に所属する。

はるな型護衛艦:かつて海自に存在し、40年近くの長きにわたり活躍したヘリコプター搭載護衛艦。同型を置き換えたのが前述の「ひゅうが」と「いせ」である。



バトルシップ:2012年公開のアメリカ映画。劇中ではみょうこう(実際に画面に登場するのはみょうこうに扮したあたご)が米軍駆逐艦2隻とともに宇宙からの飛来物の調査へと派遣されている。


日本海軍

妙高(重巡洋艦):現イージス艦に艦名が受け継がれた8隻の中で唯一、終戦まで残存した艦でもあり、終戦はシンガポールで迎えた。

足柄(重巡洋艦):初代妙高の同型艦。前述した「あしがら」は2代目にあたる。

上記2隻は、文献によっては妙高型ではなく「那智型」と記されているケースあり。


艦隊これくしょん関連

妙高(艦隊これくしょん):妙高本人の紹介画面でも、艦名がイージス艦の本艦に受け継がれている旨が明記されているほか、夕食時に本艦の「肉をブランデーでフランベする」カレーレシピについても触れている。


その他

妙高山:新潟県にはこの名前の山が妙高市とは別に、中越の小千谷市にもある(そちらは本艦とは無関係)。また舞鶴基地からも比較的近い兵庫県丹波市にもある。

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親記事

こんごう型護衛艦 こんごうがたごえいかん

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