曖昧さ回避
概要
DDH-181「ひゅうが」は、海上自衛隊に属するヘリコプター搭載護衛艦(DDH)の一隻。ひゅうが型護衛艦の1番艦である。
名称は宮崎県の旧国名である日向国に由来しており、旧日本海軍の伊勢型戦艦(のちに航空戦艦)「日向」に続き本艦が2代目。姉妹艦に「いせ」がある。
艦体の後ろ半分を飛行甲板に充てていたはるな型護衛艦やしらね型護衛艦とは異なり、飛行甲板が艦首から艦尾まで続いている、いわゆる空母型をしていることが特徴。諸外国におけるヘリ空母に相当する。
ジャパンマリンユナイテッド横浜事業所磯子工場で建造され、2009年3月18日に就役した。
就役当時は第1護衛隊群第1護衛隊に所属し、横須賀基地を定係港としていた。後に拡大発展型となるいずも型護衛艦「いずも」の就役とそれにともない、しらね型護衛艦「しらね」の退役が決まったことで、2015年3月中旬に第3護衛隊群第3護衛隊に転属、定係港も舞鶴基地に変わった。現在、第3護衛隊群の旗艦を務める。
起こりえた?“空母”「ひゅうが」
WLの一つとして静岡模型業界の狂犬こと青島文化教材社から発売されたキットには公式から搭載予定が無いと言われているはずのF-35が何故か付属している。
そのほか後述のように創作上ではSTOVL機の運用を可能とする改造を施している作品も多い。
主な登場作品
- 日中尖閣戦争
- 日中世界大戦
森詠の架空戦記。航空甲板を前後に30m延長、甲板の耐熱強化、艦尾にエレベータを増設しF-35Bの運用を可能とした。
『エースコンバット アサルトホライゾン』の関連書籍である「マスターファイル ASF-X震電Ⅱ」に登場。
近未来の自衛隊が開発した支援戦闘機の発着艦研究・練習艦用途として改修され「ひゅうが改」と呼称される。
「ひゅうが」と銘打ってはいるものの耐熱処理や延長された航空甲板、後部エレベータを舷側に変更するなど、次級・いずも型護衛艦に近い印象を持つ。
改修を行った後も艦分類はあくまでDDH(ヘリコプター搭載護衛艦)のままであり、DDV(航空護衛艦)とは呼称されない。
関連タグ
自衛艦 護衛艦 ひゅうが型護衛艦 ヘリ空母 軽空母 航空母艦
- いせ:同型2番艦でこちらは呉基地を定係港にしている。
- あたご:本艦と同じく第3護衛隊所属で舞鶴基地を定係港に持つ、あたご型護衛艦(イージス艦)のネームシップ。前述の「あしがら」は唯一の同型艦。
- みょうこう:同じく第3護衛隊所属で舞鶴基地を定係港に持つ、こんごう型護衛艦(イージス艦)の3番艦。なお前述の「ちょうかい」は同型4番艦。
- せんだい:同じく舞鶴基地を定係港とするあぶくま型護衛艦の4番艦。所属は第14護衛隊。
- ゆうだち:第7護衛隊所属でむらさめ型護衛艦(新)の3番艦。こちらの定係港は大湊基地。
日本海軍
その他
日向(艦隊これくしょん):航空戦艦に改装されてからの彼女のセリフには、本艦にかかわるものが目立つ。艦これの生みの親である田中謙介プロデューサーは、護衛艦ひゅうがを見学した際に見た2代目ひゅうがと初代日向の絵を見て目頭が熱くなったと語る。
また氏が原作漫画を務める「いつか静かな海で」でも記念すべき第1話の主役を日向とひゅうがが務めているなど、艦これにおいてゲームと現実の橋渡し役ともなっている。
2018年には、『「艦これ」鎮守府第二次"瑞雲"祭り in よみうりランド泊地』において、なんとイベント会場に護衛艦ひゅうがの現艦長から祝辞電報が届けられている。それに応えてか、2018年6月のひゅうが一般公開に合わせて日向改(改自マーキング仕様)のパネルが艦これ運営から提供されている。