概要
エースコンバットアサルトホライゾン以降の作品に登場する架空機。
デザインは河森正治。
アサルトホライゾンではダウンロードコンテンツとして登場。
大河重工が開発した技術立証機。
カナード、前進翼の主翼、V字型尾翼を持つ。
尾翼は垂直尾翼と水平尾翼の機能を併せ持ち、取り付け角が稼動する事で速度やモードに応じ適した角度となる。
機首左右に下側エンジンのインテークを、機体上部に上側エンジン用のインテークを持ち、ASF-XやF-3B/CのSTOVL型では上側インテークが稼動する事で下側エンジン用の補助空気流路が開口する。
JHMCS(Joint Helmet Mounted Cueing System=統合ヘルメット装着式目標指定システム)に対応している事から、ヘッドマウントバイザーとの併用で側方目標へのロックオンが可能となっている。
コンソールはtype-22に似た複数の液晶を組み合わせたものであり、HUDはHMVと併用して運用するようになっているが、将来的にはtype-35のようなHUDを持たない大型液晶のコンソールとなり、HUD機能はHMVへ統合したものとなる。
データリンクによりリンクした他機がロックオンした目標に対しミサイルの誘導が可能な他、LOAL(Lock-On After Launch=発射後ロックオン)にも対応している。
兵装の殆どはウェポンベイ内に格納され、前側ウェポンベイにはAAM-3(90式空対空誘導弾)等の小型のものを、後部ウェポンベイにはAAM-5(04式空対空誘導弾)等の中型のものを主に格納する。
F-3では前後のウエポンベイが繋がって並んでいる事から隔壁を撤去する事でASM-3B(17式空対艦誘導弾、格納可能とした改修型で架空モデル)等の大型ミサイルの格納が可能となり、ステルス性を維持したまま運用が可能となる。
主翼には左右6箇所(F-3は4箇所)のパイロンがあり、機外燃料タンクやロケット弾ランチャー、無誘導爆弾、対戦車ミサイルなどの搭載が可能となっている。
機外燃料タンクは他の航空機と同様のものだが、ステルス性を維持可能な新型機外燃料タンクの開発も進められている。
イギリス軍も運用する事からAIM-9XやAIM-120の運用も可能となっている。
艦載型となるF-3Bは艦載機の運用能力を付与する改修がされたひゅうが改で試験運用が行われた。
空中給油方式はF-3Aはフライングブーム方式、F-3B/Cはプローブアンドドローグ方式となっている。
F-3B/Cは発艦時はSTO(短距離離陸)を、着艦時はVL(垂直着陸)を前提としているためにアレスティグフックは装備されていないが、CTOL型であるF-3Aには機内に格納されたアレスティングフックがある。
アレスティングフックといっても空母着艦用ではなく、F-15などの陸上機に装備されている緊急時用のものである可能性が高い。
Model-35の開発の遅れとF-4EJとF-4EJ改の耐用年数切れにより生じる穴を埋める支援戦闘機と、海上からの展開を可能とする機体を必要とした日本は前々から打診のあった英国と共同開発を行う事となった。
派生型
ASF-X:プロトタイプ。F-3より大型。
F-3A:CTOL(通常離着陸)型。航空自衛隊が採用。
F-3B:STOVL(短距離離陸・垂直着陸)型。海上自衛隊が採用。
F-3C:STOVL型の英国仕様。イギリス海軍、イギリス空軍が採用。英国ではsea Magnificent Lightningu II FA.1(海軍)/FG.1(空軍)と呼ばれる。
アサルトホライゾン
ゲーム中ではマルチロール機枠であり、DFM(ドッグファイトモード)とASM(エアストライクモード)の両方が可能。
マルチロール機が出撃可能なフリーミッションとオンラインで使用が出来る。
特殊兵装は6AAM(六連装空対空ミサイル、99式空対空誘導弾)、RKTL(ロケットランチャー、JLAU-3/A)、LAGM(長距離空対地ミサイル)の三種。
機体カラーは自衛隊制空迷彩、自衛隊洋上迷彩、ナガセカラー(19th Task Force)の三種。
他のVTOL/STOVL機同様に減速し続けてストール状態になっても機首を上げ続ければ墜落せず、徐々に高度を失っていくもののホバリングに近い状態になる事が出来る。この状態でヨー操作をする事で方向転換が可能。
マスターファイルASF-X
2017年には領空侵犯機の要撃に投入、
2018年にはNRF(新ロシア連邦)軍残党軍の侵攻により防衛省評価試験隊に属するASF-X 4機は試験を中止し、実戦へと投入されることとなった。
Type-50の電子攻撃を受けた東京の上空でType-37等と交戦、撃退に成功すると共に全機無事に帰投した。
2021年には海自に正式配備されたF-3Bは護衛艦ひゅうが改に搭載され、親善艦隊としてアフリカへと出航。
テロ組織ブラトノイによる反政府運動の活発化を受けて邦人救出のために西アフリカにて待機。邦人救出のために日英多国籍軍に参加、英軍のF-3Cと共に作戦を行い、成功している。
イカロス・イン・ザ・スカイ
防衛省技術研究本部総合装備研究所航空機技術研究部協同試験評価飛行隊所属の試作機(実証試験機)として登場。
CTOL型の<ゼロワン>、STOVL型の<ゼロツー>の二機が登場
どちらもDACT(異機種間空戦訓練)や発射試験等、試験の範囲でしか戦闘を前提としておらず、ゼロワンへの搭載可能兵装はロケット弾程度であるが、データリンクを活かす事でゼロツーのミサイルの誘導は可能。
劇中では政治的な競争として無人機のQ-Xと模擬戦が行われ、SSTOの護衛の際には共和国のCFA-44及び無人戦闘機と交戦している。
インフィニティ
エッジ(ケイ・ナガセ)、スラッシュ(ジョン・ハーバード)ら国連正規軍のエリート部隊である国連軍第19特殊飛行隊リッジバックス隊が運用する機体として登場。
濃い青色の機体に白いラインが描かれている事から同部隊は「一本線」とも呼ばれている。
ユージア連邦への反抗作戦に向けて正規軍の部隊は解体され、独立強襲部隊タスクフォース118 アローブレイズへ編入されたが、リッジバックス隊は使用を継続する。
2014年8月のアップデートにより通常カラーのものが入手可能となったが、リッジバックス隊仕様のASF-X-RB-及びエンブレムはランキングイベント「一本線の誇り」の上位入賞者のみが入手可能であったが、後に交換用アイテムを一定数集め、交換する事で入手可能となった。
7
エースコンバット シリーズ25周年記念DLCの追加機体として2020年10月28日に配信。
兵装は6AAM、RKT、LASMとなっている。
機体カラーはスペシャルカラーはケイ・ナガセ機カラーとなっている。
本作では、シリーズで初めてASF-Xが「空母からの発艦」や「空中給油」を行う様子を見ることができる。発艦時にはカタパルトで射出されるが、着艦時にはアレスティングフックを用いず短距離滑走を行う。また、過去作には無かった給油プローブが追加されている。
高いストール耐性を有するが、過去作のように擬似的なホバリングを行うことはできない。
エンジン配置について
本機は上下並列エンジンというライトニングのようなビックリエンジン配置をしているが、これは海上自衛隊が安全上の理由から双発にこだわったために「双発エンジン」と「STOVL性能」を両立させようとした苦肉の策である。
英国との共同開発であることから英国面に染まったといったネタにされることもある為よく勘違いされるが、この点については共同開発のパートナーであるイギリスは全く関与していない。
立体化
ハセガワよりASF-Xがクリエイターワークスシリーズより1/72スケールでキット化。
アサルトホライゾンの自衛隊仕様に加え、ナガセカラー、リッジバックスカラーが発売。
主翼及び尾翼の位置が異なる3形態が再現可能となっているが、ウェポンベイが開かない仕様となっている。