概要
航空自衛隊における攻撃機の名称。ただし対地攻撃・対艦攻撃専門という訳ではない。
主に海上における阻止任務や、航空支援(FS)の為の機体。
なぜ諸外国のように攻撃機(attack aircraft)という名称を避けたかというと、専守防衛を謳う自衛隊としては敵地に侵略していって地上を“攻撃”するという想定の兵器は避けようという判断である。空自の任務の中心は侵入する敵戦闘機の迎撃ではあるが、地上や海上に侵入した敵軍の迎撃を“支援”する戦闘機も必要だろう、という趣旨で支援戦闘機となった。
その後、20世紀末以降の攻撃機ではマルチロール化が進み、戦闘機としても十分運用可能な機体が大多数となった。現役バリバリで働いている『純粋な攻撃機』はA-10とSu-25ぐらいしか無い。
こうした時勢で計画された次期支援戦闘機(FS-X)により調達された現在の支援戦闘機F-2もまたマルチロール機であり、高い空戦能力も有する。そして防衛省としては「支援戦闘機」というくくりは廃止し、すべて「戦闘機」と呼ぶようになった。今後、日本で「支援戦闘機」という呼び方が復活することは無いかも知れない。
関連タグ
F-4EJ改:支援戦闘機部隊に配備されていた