図鑑データ
「秋月型防空駆逐艦、八番艦、冬月、参る。
涼、随分と待たせたな。提督、共に護ろう。大切な・・・・・・ものを。」
秋月型防空駆逐艦、八番艦、概要、参る。
旧日本海軍の秋月型駆逐艦の8番艦である「冬月」をモデルとした艦娘。2022年(2021年度)冬季イベント「発令!「捷三号作戦警戒」」において、3月6日解放のE-5海域突破報酬として実装された。
実装前から涼月から「お冬さん」の愛称で呼ばれる場面が多々あり、いない艦の名を呼ぶ病の筆頭格として、提督たちから実装を待ち望まれていた。
担当声優は実装直前に「初期から駆逐艦を中心に担当している方」と告知されていたが、3月10日のリアイベにて発表された後、C2機関や艦これ運営ツイッターアカウントにより公表された。
容姿、撃ち方よぉーい!
坊ノ岬沖海戦で、航行不能になった霞を雷撃処分したことと、戦後に涼月ともども福岡県若松港の軍艦防波堤になったことを反映したためか、涼月と霞を足して2で割ったような髪型だが、この2人よりさらに髪が伸びている。目はスカイブルー。涼月改同様白ペンネント(本来のペンネントは61駆艦が身につけているように黒地に金刺繍)金刺繍で「第四十一駆逐隊」。
当然のことながら長10cm砲ちゃんも連れている。ただ冬月が連れている彼等は目を開けておらず、特に一方は白いペイントによる傷のような表現がある。
涼月の左たれ毛に対し、冬月が右たれ毛になっているのは、坊ノ岬沖海戦における第三警戒航行序列(いわゆる輪形陣)で涼月が針路左舷後方、冬月が針路右舷後方に配位されたことの反映ではないかとの指摘もある。ちなみに、同海戦で同じく残存した初霜は涼月側前方、雪風は冬月側前方に配位されていた。(実際戦闘が始まると初期配置にあまり意味はなかった模様)
艦隊編入時は最終所属である第三十一戦隊、改装すると坊ノ岬沖海戦時の第二水雷戦隊所属を名乗る。史実と名乗る順序が逆なのは彼女が初であり、運営としては冬月も二水戦の一員として提督の元にいて欲しいというのが読み取れる。
脚には白と灰色のハーリキンチェック模様が入った靴下あるいはタイツを着用しているが、これについては史実でポツダム宣言受諾後に門司にて被雷し艦尾喪失した際の応急修理の跡を表現したものではないか、という説が挙がっている。
性格だ。
武人然とした点は初月に似ているが、書類仕事もそれなりにこなす。提督に対しては女性らしい接し方をする点は特筆に値する。午前4時~5時の時報は特にその面が強く出ている。
秘書艦業務では陰日向に過分な涼月の「お手伝い」があり、書類仕事の手伝いに始まり、用意する食事にも涼月特製かぼちゃ味噌汁やカボチャの漬物、カボチャ羊羹が登場したり、食事の片付けを手伝ってくれたりする。朝昼夜食はこうして涼月特製カボチャ羊羹が登場する。
夕飯は雪風が差し入れのカレーを持って登場する。
午後の時報で大淀に言及するが、冬月と霜月は大淀の護衛任務で一緒になったことがあり、もし大淀護衛任務中に損傷入渠しなければそのままレイテ沖海戦(小沢艦隊に属しエンガノ岬沖海戦に参戦)で共闘することになっていた。
第十戦隊及び第二水雷戦隊旗艦の矢矧には時報で「部下として戦えることを光栄に思う」趣旨の発言をする一方、年末大掃除では掃除の指示を受けても涼月に投げて別の用件に向かったり、節分では矢矧を鬼役に指定し節分弾(豆)を投擲している。
雪風との縁
艦娘として
- 秋月型駆逐艦全て(冬月を含む)と陽炎型駆逐艦のうち初風を除く第十六駆逐隊(雪風を含む)はしずまよしのり氏がデザインを担当している。→しずま艦隊
- ついでに言えば同じ「8番艦」同士でもある。
- 時報ボイスで夕食を共にし、また年末大掃除ボイスでは雪風にタイマンをけしかけている。
冬月・雪風に勤務した士官のつながり
- 冬月は第四一駆逐隊の隊司令が座乗することの多かった艦であるが、初代41駆司令は就任前雪風艦長を務めていた。(冬月の損傷により霜月に移乗し、霜月と共に戦死したが、雪風歴代艦長で初代41駆司令が唯一の戦死者である。)
- 坊ノ岬沖海戦で大和が戦没後、事後の対応を巡り41駆2代目司令(二水戦司令が漂流中だったため41駆司令が臨時に残存艦隊の指揮を執っていた)が作戦中止と漂流者救助を決断、雪風・初霜に指示したところ、雪風艦長は作戦続行を主張。結局冬月からの報告を受けた司令部は作戦中止漂流者救助の命令を出し各艦は佐世保に帰還したものの、後日の話し合いの席で今回の判断について41駆司令と雪風艦長があわや殴り合いになる寸前に…。
艦隊編成上でのつながり
- 終戦時の編成替えで第十七駆逐隊が廃され、雪風は41駆に編入された。
史実におけるその他の艦との関わり
ゲーム中の冬月や相手方のセリフでは触れられていないが、史実では以下のような繋がりがあった。
- 霞・・・2代目冬月駆逐艦長の前職。霞駆逐艦長着任前はその直前キスカへの輸送任務中に戦没した朧の駆逐艦長だった。坊ノ岬沖海戦における霞の被害状況や当時の工廠の整備能力等を勘案し、自ら霞の雷撃処分を担当した。霞乗組員の救助も行っている。終戦後、浦賀船渠で建造された鵜来型海防艦2隻(未実装)の艦長となった後復員事務官を退職している。
- 玉波・・・初代冬月駆逐艦長の前職。玉波駆逐艦長の前は綾波駆逐艦長としてソロモン海で暴れまわる。後述の通り、冬月駆逐艦長の次に3代目43駆司令に就任している。
- 風雲・・・2代目41駆司令の元職。風雲艦長としてキスカでの独断(兵員収容を優先するため銃器や大発を放棄する取り決めを破りこれらも回収した。)や41駆司令として作戦中止・漂流者救助の司令部判断を助けるなど、持ち前の機転で数々の修羅場を乗り越えている。41駆司令の前職は下記2代目43駆司令。
- 第四三駆逐隊(特に梅)・・・2代目41駆司令の前職が2代目43駆司令で、梅を司令駆逐艦に指定してバトリナオ輸送作戦の指揮を執っていた(同作戦で梅が沈没したのちは司令駆逐艦を榧(艦これ未実装)に継承)。また彼が41駆司令に転属となった際に交代で3代目43駆司令となったのは初代冬月艦長である。なお、41駆は坊ノ岬沖海戦後に43駆の所属する第三十一戦隊に編入されているため、艦隊編成上でもつながりが生じている。序に言うと、41駆と43駆は1944年7月同時に結成されている。
- 涼月・・・41駆僚艦であり、また、戦後若松港に共に埋設されたことはよく語られているが、戦後臨時工作艦となった冬月の通算5代目艦長として終戦時の涼月艦長が冬月艦長を務めていた。
性能…仕掛けるか…。艦隊増速!この冬月に続け!
搭載できる装備も特に違いはなく、運用方法は姉たちとほぼ同じものとなる。
また、改造レベルは【55】で、これは涼月と同じ。
数値上、戦闘に直接関わる火力・雷装・対空・装甲は改造前・改造後とも姉たちとほぼ違いはない。他方、改造により回避が【92】と秋月型トップとなるほか、特筆すべきは運の数値で、初期値【38】は相方の涼月をも上回り実装時点で秋月型トップ。
改造後の初期値でもこの座は維持され、最大値では姉妹艦を大きく引き離す【98】となる。
この余談…。温いっ!
彼女の実装により、坊ノ岬沖海戦に第一遊撃部隊(所謂、「坊ノ岬沖組」)として参加した艦全10隻が全員揃ったことになる。
海上自衛隊には、新あきづき型護衛艦の4番艦として、DD-118「ふゆづき」が建造され(2代目。初代とは異なり濁る)、2022年2月28日現在は舞鶴基地を母港にしている。
初代と2代目とで清濁の違いが発生した事例は他にも、睦月型駆逐艦「睦月」対たかみ型掃海艇「むづき」(既に除籍)の関係があるが、初代睦月と2代目むづきは相互の艦艇名の由来が異なる(2代目は島嶼名由来)のに対し、初代冬月と2代目ふゆづきは、艦名の由来自体は同じである。なお、冬月の実装により、海上自衛隊第3護衛隊群(第3護衛隊・第7護衛隊)全8隻の艦名継承元となる艦娘が全員揃った。3護隊(舞鶴基地)は「ふゆづき」「みょうこう」「あたご」「ひゅうが」、7護隊(大湊基地)は「ゆうだち」「まきなみ」「ずずなみ」「しらぬい」により構成される。
また、もがみ型護衛艦の「やはぎ」「あがの」が2024年に相次いで舞鶴基地の第14護衛隊に配属された。先代の阿賀野※・矢矧はそれぞれ第十戦隊→第二水雷戦隊での旗艦であり、かつての上官と部下の名を継いだ護衛艦が舞鶴の地に集うこととなった。(※阿賀野戦没後に冬月が就役しており、かつて所属した10戦隊の先任旗艦、という意味で捉えて欲しい)
なお、彼女の図鑑Noは1983年公開の「宇宙戦艦ヤマト完結編」に登場する同名の宇宙駆逐艦『冬月』の艦籍番号333と完全に一致している。公式からの発表は無いが、同じ日本海軍の艦艇をモチーフにした先行作品に対する艦これスタッフのリスペクトとして、意図して同じにしたというのが通説である。
この関連イラスト、いいな。
関連タグか。大切だ。
秋月型:秋月(艦隊これくしょん)、照月(艦隊これくしょん)、涼月(艦隊これくしょん)、初月(艦隊これくしょん)
霜月
涼月(二水戦編入時に41駆に編入)
第三十一戦隊 第四一駆逐隊
宵月
雪風/丹陽(艦隊これくしょん)/雪風改二(終戦(17駆解散)時に41駆に編入)※冬月からの言及あり
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