艦歴
「ふゆづき」(DD-118)は、中期防衛力整備計画に基づき平成21年度計画5,000トン型護衛艦2247号艦として、三井造船玉野事業所で2011年6月14日に起工、2012年8月22日進水ののち、2014年3月13日に就役した、あきづき型護衛艦(Ⅱ)の4番艦。
艦名は「冬空に高く輝く、凛冽とした冬の夜を照らす月」に由来し、この名を受け継ぐ日本の艦艇は旧日本海軍の秋月型駆逐艦8番艦「冬月」に続き2代目。
艦番号のDD-118は、みねぐも型護衛艦「むらくも」から引き継いだものである。
就役と共に第3護衛隊群第7護衛隊に編入され、舞鶴に配備された。なお初代冬月は舞鶴海軍工廠(日立造船舞鶴事業所を経て現・ジャパンマリンユナイテッド舞鶴工場)で建造された艦であり、舞鶴入港時の式典では、初代艦長が「ふゆづきが70年ぶりに舞鶴に戻って来た」と挨拶した。
三井造船ではDD-102「はるさめ」以来、17年ぶりとなる護衛艦の建造であったため、建造・艤装の際には退職者や三菱重工作業員まで呼ぶ羽目になったという。
2015年はインド東方海域で実施された米印主催海上共同訓練(マラバール2015)に、翌年には豪州ダーウィン周辺海域で実施された豪州海軍主催多国間海上共同訓練(カカドゥ16)に参加。この間、2016年10月11日に現在の所属先である第3護衛隊群第3護衛隊に編成替えとなっている。
2017年には、平成28年度外洋練習航海(飛行)に参加。
2018年は平成29年度派米訓練としてグアム島方面に派遣され、米海軍と共同で洋上訓練を実施したのちマルチセール2018に参加。同年6月8日から16日までの間、グアム島及び同島周辺海空域において実施された日米印共同訓練(マラバール2018)に参加した。
2023年4月10日から4月23日にかけて、中国海軍の空母艦隊が日本付近の太平洋で行動したことに対し、「さざなみ」、「あけぼの」、「あさぎり」と共に所要の情報収集・警戒監視を実施。
定係港は舞鶴である。