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あさひ型護衛艦

あさひがたごえいかん

海上自衛隊の護衛艦。初代の沿海域護衛艦と、2016年に進水した汎用護衛艦の2代がある。
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※Pixivでは2代目の汎用護衛艦を指すことが多いと思われるため、親記事は「汎用護衛艦」としている。


あさひ型汎用護衛艦(現役)編集

海上自衛隊 護衛艦しらぬい JS SHIRANUI

現在日本海上自衛隊で運用されている汎用護衛艦。前級あきづき型護衛艦をベースに、いかに将来発展性を確保しつつ取得コスト低減を図るかに主眼をおいて設計された。1番艦「あさひ」は2018年に就役している。


前級あきづき型は限定的な艦隊防空を担いうる僚艦防空能力を有していたが、本型では対潜戦に比重を移し、防空能力も従来通りの個艦防空へと回帰する形で漸減している。このためレーダーは前級と同じFCS-3シリーズを搭載しつつも、Xバンドを使用する射撃指揮レーダーとして国産開発の連続波イルミネーターの搭載が検討されたが、結局従来通りのタレス・ネーデルラント社のAPARの一部をイルミネーターとして導入した。


武装面では前級をほぼそのまま踏襲しているが、新たに小型ボートによる自爆攻撃(Cheap kill)への対策として、12.7mm機関銃を設置可能な国産の遠隔銃座(RWS)が追加された。また外見上の違いとして、前級ではフェーズドアレイレーダー4基が艦橋前面とヘリコプター格納庫上に2基ずつ分散されていたが、本型では4基とも艦橋構造物に集中配置されている。


主機方式には、護衛艦で初めてガスターボエレクトリック・ガスタービン複合推進(COGLAG)方式を採用。これは従来より試験艦「あすか」にて研究開発が行われていたもので、低速・巡航時はガスタービンエンジンを用いたターボ・エレクトリック方式による電気推進を使用し、高速時にはガスタービンエンジンによる機械駆動も併用して推力を得る方式であり、燃費に優れることからライフサイクルコストの低減が期待される。


ただし「あすか」での構成では、ガスタービンエンジンと電動機が直列に推進器に接続され、電動機が直接に推進器を駆動する方式とされていたのに対し、本型では取得コスト低減のため、従来のCOGAG方式などと同様に減速機を介した接続とされ、推進器も可変ピッチプロペラとされていることから、燃費の低減効果は限定的とも考えられている。


同型艦編集


あさひ型沿海域護衛艦(退役)編集

元は第二次世界大戦中に建造された、アメリカ海軍キャノン級護衛駆逐艦

くす型警備艦に続いて1955年6月14日にアメリカ海軍から貸与された4隻の駆逐艦のうちの2隻。残る2隻はあさかぜ型護衛艦となった。


同型艦は「あさひ」「はつひ」の二隻。あさひの前身は「アミック」、はつひの前身は「アザートン」。戦時中はともに大西洋で活動していた。


新設された第6護衛隊に配属され、「わかば」と共に日本の沿海域の防衛を担った。

しかし「わかば」とは出自の違いから仕様が大幅に異なり、運用上の問題が生じたため、1961年に「わかば」は第6護衛隊から離脱し横須賀地方隊直轄艦となっている。


1964年に練習艦に類別変更され、1975年に除籍となるも、間もなくフィリピン海軍に譲渡され、ダトゥ・シカトゥナ級駆逐艦「ダトゥ・シカトゥナ」「ラジャ・フマボーン」に改名されて1978年に再就役。旧式ながらも、比海軍で初の大型艦となった。2011年にデル・ピラール級哨戒艦が就役するまではフィリピン海軍最大の戦闘艦だった。


ダトゥ・シカトゥナは1988年に除籍された一方、ラジャ・フマボーンは2018年まで現役であり、2016年には護衛艦「いせ」との親善訓練や「ゆうだち」「ゆうぎり」との共同訓練に参加。2018年3月に退役した。その後も船体はカビテ海軍造船所の桟橋に係留され、フィリピン海軍博物館に収蔵される予定だったが、2022年の台風で水没してしまったという。恐らくはスクラップになると考えられているが、続報はない。


登場作品編集

  • 俺は、君のためにこそ死にに行く
    • フィリピン海軍時代の「ラジャ・フマボーン」が特攻機を迎撃するアメリカ海軍駆逐艦として登場した。

関連タグ編集

海上自衛隊

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