DD-119「あさひ」(現役)
メイン画像の艦。海上自衛隊に所属する2代目あさひ型護衛艦のネームシップ。この名を受け継ぐ日本の艦艇としては旧海軍の敷島型戦艦(練習特務艦を経て晩年は工作艦)「朝日」、後述する海上自衛隊の初代あさひ型護衛艦「あさひ」に続いて3代目となる。
中期防衛力整備計画に基づき、平成25年度計画5,000トン型護衛艦1613号艦として三菱重工長崎造船所で建造され、2015年8月4日起工、2016年10月19日に進水したのち、2018年3月7日に就役した。就役と共に第2護衛隊群第2護衛隊所属となり佐世保基地に配備された。
艦番号のDD-119は、1972年~2003年(練習艦時代も含む)にかけて存在したやまぐも型護衛艦4番艦「あおくも」から引き継いでいる。
スペック等はあさひ型護衛艦を参照。
DE-262「あさひ」(除籍)
いわゆる2代目あさひ。
もともとは第二次世界大戦中の米軍のキャノン級護衛駆逐艦アミック(DE-168)。ニュージャージー州ニューアークのフェデラル・シップビルディング・アンド・ドライドック社で建造され、1942年11月30日に起工し、1943年5月27日に竣工した。
艦名は、起工前に戦死したユージン・アミック(1919–1942)に由来し、竣工の際には未亡人であるメアリ夫人が立ち会ったという。
1943年7月26日にニューヨーク海軍工廠において就役。大西洋と太平洋の両方で活動し、船団護衛の任務に就く。アミックとしては第二次世界大戦後の1947年に除籍となる。
1955年、海自に貸し出され、DE-262「あさひ」と改称。この際、同型艦アザートンも貸し出され、DE-263「はつひ」に改名した。
本艦は1975年に海自を除籍し、米軍に返却されたが、はつひともどもフィリピン海軍に移籍。ダトゥ・シカトゥナ級駆逐艦「ダトゥ・シカトゥナ」(PF-5)に改名して1978年に再就役している(1988年除籍、翌年解体完了)。
余談
- 2代目あさひの前身・アミックが起工した1942年は、初代朝日が戦没した年にあたり、アミック起工から遡ること半年前の同年5月、初代朝日は修理のため帰国する途上、米潜サーモンの雷撃により沈められている。
関連タグ
しらぬい···当代あさひ型の2番艦。こちらの艦番号DD-120は、やまぐも型護衛艦「あきぐも」から引き継いだ。