概要
海上自衛隊の保有する試験艦。海上自衛隊としては15年ぶりの試験専用艦で、省力化やステルス化を目的とした艦載兵器実験艦である。同型艦はない。
人員削減のためワンマン運転を可能にしており、乗員数を72名まで抑えている。これに追加で100人程度の試験要員が乗艦する。
艦名は試験艦の命名の基準である「名所・旧跡の文明・ 文化に関する地名」という点から、「飛鳥」(奈良県明日香村)にちなんで命名された。
近年ではあきづき型護衛艦(2代目)やひゅうが型護衛艦、もがみ型護衛艦の装備開発に大きく貢献しており、2023年には世界初のレールガン洋上射撃試験も行った。
世界的に見ても専用の試験艦を持つ国は少なく、その存在意義は大きい。ちなみに、かつての日本海軍にも似たような存在として「夕張」という艦がある。
巷では「有事の際には武装を施し、護衛艦に準じた活動を行う」という噂もあるが、運用に必要な人員を乗艦させることが困難とされるので可能性は低い。但し、災害時などに使用される可能性はありうる。