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てんりゅう

てんりゅうがたくんれんしえんかん

海上自衛隊が運用している訓練支援艦。
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日本海軍の軽巡洋艦については天龍を参照。

世界中で海自に2隻しかない艦種「訓練支援艦」の片割れ

ATS-4203「てんりゅう」は1997年度計画に基づく2400トン型支援艦として、住友重機械浦賀工場で建造され、1999年4月に進水、翌年3月に竣工した訓練支援艦。
本艦は初の訓練支援艦「あづま」が老朽化したことから、その代替艦として計画され、当初はもう1隻の訓練支援艦「くろべ」の拡大型4,500トン型が要求されていたが予算が認められず、結局は「くろべ」とほぼ同型の2,400トン型として建造されることとなった。艦容が概ね「くろべ」に似ているのはそのためである。
ちなみに、訓練支援艦という艦種は世界の海軍の中でこの海上自衛隊にしかない

竣工時は護衛艦隊直轄だったが、のちに2008年の護衛艦隊改変により呉基地に司令部を置く第1海上訓練支援隊が設立され、「くろべ」とともにこちらに配属された。

定係港は呉である。

スペック
排水量:基準2,450トン/満載2,750トン

全長:106.0m
全幅:16.5m
吃水:4.1m
推進:CODAD方式

機関:新潟鐵工所8MG28HXディーゼル×4基/スクリュープロペラ×2軸
出力:12,800PS
速力:最大速22ノット
乗員:170名
兵装
・62口径76ミリ単装速射砲 × 1基
・BQM-34AJ高速標的機 × 4機
・MQM-74無人標的機チャカIII × 4機
・標的機多重管制装置
・ミサイル評価装置
搭載機:着艦スペースのみ
C4Iシステム:81式射撃指揮装置2型-22D
レーダー:OPS-14対空/OPS-18水上

このうち76ミリ砲は、訓練射撃を受けて操縦不能に陥った標的機が自艦に近接・衝突の恐れが生じた場合にこれを撃墜するための装備で、DDDEの76ミリ砲とは用途を異にしている。


日本海軍最古の軽巡洋艦の名を受け継ぐ

さて、海自艦艇の命名規則では、訓練支援艦の名称は「名所旧跡のうち峡谷の名」を用いるとされており、この「てんりゅう」の艦名は長野県の天竜峡に由来している(「くろべ」の艦名の由来は富山県の黒部峡)が、日本の艦艇としては3代目にあたり、日清・日露戦争で活躍した日本海軍のスループの「天龍」と、その後第1次世界大戦終結後に竣工した、同海軍初の軽巡洋艦・2代目「天龍」の名を受け継いだ。このことから、艦名の由来が先代・先々代と同じく天竜川とする文献もあるが、当代「てんりゅう」は、命名規則に河川の名を用いる沿岸護衛艦ではなく、峡谷の名を用いる訓練支援艦に命名されているため、天竜川由来とする説は厳密には誤りである。

他方、当代は日本海軍時代の浦賀船渠の流れをくむ住重浦賀で建造されたが、先代は横須賀海軍工廠(現・米軍横須賀基地の一部)で建造されており、建造先こそ異なるものの、2代続けて同じ横須賀出身という点は共通している。

余談

本艦は2014年にリムパックと並行して実施された、第1回護衛隊群米国派遣訓練において、「しまかぜ」「こんごう」とともに参加している。この2隻も日本海軍の駆逐艦・島風および戦艦・金剛(いずれも2代目)の名を受け継いでおり、艦これ実装艦における人気者の名前を受け継いだ海自艦艇がそろうという展開を見せた。
蛇足だが、第2回護衛隊群米国派遣訓練にはこれまた艦これ実装艦における人気者と同じ名を持つ「あたご」「ゆうだち」が参加している。

自衛艦これ風天龍

異端


本艦の影響からか、艦これの複数のメディアミックスにおいて、駆逐艦たちを指揮する様子が多々見受けられる。

関連タグ

せんだい-とね(護衛艦)-ゆうだち-たかなみ:いずれも本艦と同じ住友重機械浦賀工場で建造された。「せんだい」「とね」はあぶくま型沿岸護衛艦、「ゆうだち」はむらさめ型汎用護衛艦、住重浦賀製最後の海自艦「たかなみ」はたかなみ型汎用護衛艦。このうち「せんだい」「とね」の定係港は本艦と同じく呉。
あぶくま:本艦と同じく呉基地を定係港に持つ、前述のあぶくま型沿岸護衛艦の筆頭。

天島:前述の「しまかぜ」が所属する第4護衛隊群の司令部は1訓支と同じく呉にある。

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