概要
オート・メラーラ76mm砲とは、イタリアのオート・メラーラ社(現レオナルド社)が開発した単装76mm口径、62口径長の艦砲である。
最大射程約16.3km、発射速度毎分10~100発、対空対艦両用という高い性能を誇りながら、小型かつ無人砲塔化されており、排水量50トン程度の小型艦艇にも搭載可能。
その高性能さから西側諸国の海軍に幅広く採用されており、アメリカ海軍もオリバー・ハザード・ペリー級フリゲートなどに搭載したほか、日本の海上自衛隊でもむらさめ型護衛艦やはやぶさ型ミサイル艇など数多くの艦艇に搭載している。
主として従来モデルの「コンパクト砲」と改良モデルの「スーパー・ラピッド砲」があり、前者はメイン画像のように丸い形状の砲盾をしているが、後者はステルス性を意識した角張った砲盾となっている。また、後者は給弾方式を変更したことで、発射速度も向上させている。
スーパー・ラピッド砲から発展した「ストラレス砲」もあり、本砲ではCIWSとして近接防空に使用できるとも言われる。
関連イラスト
画像左