概要
はやぶさ型ミサイル艇とは、海上自衛隊が運用しているミサイル艇である。
前身の1号型ミサイル艇の後継として2004年までに6隻が建造され、小型な艇体をウォータージェットで推進することにより、最大速力44ノット(時速約81キロ)という海自現役艦艇で最高の速力を発揮する高速艇である。
当初、速力40ノットで計画されていたが、1999年に起きた北朝鮮による不審船事件の影響から現在の速力まで増強された経緯を持つ。そのため、不審船対処能力も付与されている。
基準排水量は200トンと小型だが、62口径76ミリ速射砲や90式艦対艦誘導弾といった強力な武装を搭載しており、有事にはこれらの武装を投射後、その高速性を生かして一撃離脱する戦法に長ける。
しかし、小型なために対応できる任務に限りがあることから、もがみ型護衛艦とその発展型の4880トン型護衛艦などによる更新が計画されている。
同型艦は「はやぶさ」、「わかたか」、「おおたか」、「くまたか」、「うみたか」、「しらたか」の6隻。
諸元
※防衛省ホームページ(外部リンク)より抜粋
- 基準排水量:200トン
- 主要寸法 :長さ50m、幅8.4m、深さ4.2m、喫水1.2m
- 主機械 :ガスタービン3基3軸、ウォータージェット推進装置
- 馬力 :16,200PS
- 速力 :44kt
- 主要兵装 :62口径76ミリ速射砲×1、艦対艦ミサイルシステム一式(※)
- 乗員 :約21人
※ 艦対艦ミサイルの90式艦対艦誘導弾は連装2基・最大4発を搭載可能。