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12.7cm連装砲

じゅうにてんななせんちれんそうほう

大日本帝国海軍が第一次世界大戦から第二次世界大戦にかけて使用した主砲。
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概要編集

吹雪型駆逐艦特型駆逐艦)から正式採用されたのを皮切りに、日本海軍の駆逐艦の多くに採用された。荒天時や交戦時の微砕片よけに対応するため、駆逐艦搭載砲としては初めて標準で全周囲に防盾を施した砲であり、準汎用性に活用された。


タイプ別編集

A型

各タイプの元になった砲で、吹雪型に搭載された。最大仰角40度の平射砲であり、常に2門の砲が同時可動する。砲室は3.2mmの鋼板製で、弾片防御の機能はなかったが波浪の影響受けずに操作できる点で画期的であった。

B型

綾波型暁型初春型の一部、改装前の千鳥型水雷艇に搭載された。特徴は、左右の砲の動作の独立化と、最大仰角の40度から75度への引き上げという二点の改良である。ただし弾頭部と装薬は別のままであることから装填時は砲身を水平に戻す必要があったため、高射時の連射速度は毎分4発(ちなみに長10cm高角砲は19発/分、12.7cm高角砲は14発/分)と遅く、最大仰角の引き上げに伴った専用の高射管制装置の搭載も実施されなかったため、米英の同世代の駆逐艦が搭載する両用砲のような対空戦闘は事実上不可能だった。友鶴事件後の性能改善工事で盾が改修され形状は次に述べるC型に近いものになった。

B型改I

仰角55度。初春型駆逐艦の有明夕暮に搭載された。

C型

B型砲を平射専用に戻した砲(75度→55度)。白露型駆逐艦朝潮型陽炎型に搭載された。

D型

夕雲型駆逐艦島風に採用された砲で、再度仰角を75度まで引き上げたが装填機構の改善は見られなかった。


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主砲

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