概要
オート・メラーラ127mm砲とは、イタリアのオート・メラーラ社(現レオナルド社)が開発した単装127mm口径、54口径長の艦砲である。
最大射程約23km(通常砲弾)、発射速度毎分45発と高性能で、西側諸国の海軍で広く運用されているほか、日本の海上自衛隊でもこんごう型護衛艦やたかなみ型護衛艦などに本砲が搭載されている。一方で同クラスの艦砲と比べると重量が30~37トンと大分重く、オート・メラーラ76mm砲のように小型艦船への搭載は難しくなっている。
主として通常モデルの「コンパット砲」、性能と引き換えに約27トンまで軽量化した「アレッゲリト砲」、長射程誘導砲弾に対応した軽量化64口径長モデル「ブルカノ砲」がある。
海上自衛隊ではコンパット砲をベースに、後のアレッゲリト砲で採用されることになる電子機器を導入したモデルを運用している。