※代数は海自の前身・日本海軍の秋月型駆逐艦を初代とした。Pixivではあきづき(Ⅲ)型汎用護衛艦を指すことが多いと思われるため、親記事は「汎用護衛艦」としている。
あきづき(Ⅱ)型指揮護衛艦
昭和32年(1957年)度の閣議決定に基づき、即日、日米政府間で契約が調印された指揮護衛艦。対空・対潜・対艦の各戦闘に対応出来るよう、あやなみ型とむらさめ型の兵装を併せ持ち、それらの艦の対潜能力を強化した汎用護衛艦として建造された。
同型艦はあきづき・てるづきの二隻。
欧米各国で就役中であった砲装型の汎用駆逐艦のなかでも、有力な広域防空能力と対潜戦能力を備えていた。
1993年に退役した。
あきづき(Ⅲ)型汎用護衛艦
海上自衛隊の第4世代汎用護衛艦。基準排水量は5,000トン。たかなみ型護衛艦の後継として平成18年(2006年)度予算で初めて導入され、2012年に一番艦あきづきが就役した。
それまでの汎用護衛艦とは異なり、艦橋前面とヘリコプター格納庫上に搭載された射撃指揮装置(FCS)や艦載対空レーダーを統合した対空戦闘システム「FCS-3A」を本搭載した艦級である。これはひゅうが型に搭載されていた「FCS-3」の改良型であり、レーダー出力の強化のほか、戦闘指揮システムに複数目標・横行目標(自艦ではなく僚艦へ向かう目標)に対応したアルゴリズムを追加している。
これら僚艦防空に適した本艦級の就役によって「イージス艦は艦隊防空・あきづき型は僚艦防空」と分担が可能となり、イージス艦による艦隊防空・BMD(弾道ミサイル防衛)任務に専念することが出来るようになった。
同型艦
関連タグ
こんごう型護衛艦:あきづき型4隻の相棒的存在。
たかなみ型護衛艦、新あさひ型護衛艦:それぞれ「あきづき」(Ⅲ)型の前級と次級にあたる汎用護衛艦。