概要
第4次防衛力整備計画(4次防)を終えた昭和52年度計画において、草創期に建造したはるかぜ型(28DD)、あやなみ型(30〜33DDK)、初代むらさめ型(30/31DDA)などの退役が間近で、これらの代艦が必要となっていたこと、4次防以前は8艦6機体制のコンセプトのもとで、多目的護衛艦(DDA)と対潜護衛艦(DDK)の2系列の護衛艦を整備していたが、情勢変化を受けた研究により新たに8艦8機体制(いわゆる新八八艦隊)コンセプトが採択され、これに基づき、本型ではDDAとDDKを統合する充実した装備が求められることとなった。
8艦8機体制時代の第1世代汎用護衛艦としてわずか5年で12隻が建造され、護衛艦隊を長く支えたが、老朽化に伴って順次退役。最後まで残っていた「せとゆき」は、しまゆき型練習艦として、はたかぜ型練習艦ともども練習艦隊において運用されていたが、これも2021年内に退役し、はつゆき型護衛艦は消滅した。
性能
基準排水量2,950トン(8番艦以降100トン増)
日本では初となるオール・ガスタービン機関(COGOG)を採用し、ヘリコプターやC4Iシステム、各種ミサイルなどの兵装をバランスよく搭載するなど、当時の欧米のフリゲートと比較しても遜色のない護衛艦である。
同型艦
- はつゆき(DD-122)
⇒旧海軍の神風型駆逐艦25番艦「初雪」、吹雪型駆逐艦特I型3番艦「初雪」に続き、3代目。
- しらゆき(DD-123→TV-3517)
⇒神風型駆逐艦 (初代)6番艦「白雪」、吹雪型駆逐艦2番艦「白雪」に次いで3代目。
- みねゆき(DD-124)
- さわゆき(DD-125)
- はまゆき(DD-126)
- いそゆき(DD-127)
- はるゆき(DD-128)
- やまゆき(DD-129→TV-3519)
- まつゆき(DD-130)
- せとゆき(DD-131→TV-3518)
- あさゆき(DD-132)
- しまゆき(DD-133→TV-3513)
「みねゆき」~「しまゆき」は旧海軍に同名艦なし。
関連項目
あさぎり型護衛艦(次級)
あぶくま型護衛艦・・・同じく2桁護衛隊配属の沿岸護衛艦。