概要
FFM-5「やはぎ」は、海上自衛隊が運用しているもがみ型護衛艦の5番艦。
三菱重工長崎造船所で建造され、2022年6月23日に進水。2023年5月21日に就役し、舞鶴基地を母港とする第14護衛隊に配属された。
艦名は長野県に発し、岐阜県、愛知県を流れ三河湾へ注ぐ矢作川に由来し、1945年までこの川は「矢矧川」と表記されていた。また旧日本海軍には、筑摩型防護巡洋艦、阿賀野型軽巡洋艦の2代にわたり「矢矧」という艦名が使われており、護衛艦やはぎは3代目にあたる。3代続いて長崎県での建造で、初代矢矧の建造元は同じ三菱長崎、対して2代目矢矧は佐世保海軍工廠における建造である。
なお、同じく阿賀野型軽巡洋艦を出自とした艦名には「能代」〜「のしろ」、「阿賀野〜「あがの」もあり、のしろは海自になってからのちくご型護衛艦の11番艦(最終艦)DE-225・2代目のしろを挟み、本艦と同じもがみ型の3番艦FFM-3が3代目のしろを襲名している。あがのは本艦より後れて、もがみ型6番艦FFM-6が襲名し、これが2代目にあたる。
この結果、能代→「のしろ」と矢矧→「やはぎ」、阿賀野→「あがの」は78年ぶりに姉妹関係が復活した。ただし姉妹関係は阿賀野型軽巡洋艦と、もがみ型護衛艦とで異なる。うち、妹のあがのはやはぎが配属された第14護衛隊に翌月配備された。
関連イラスト
「艦隊これくしょん」の矢矧が手にしているのが実艦(のミニチュア)