DE-212もがみ(3代目)
いすず型護衛艦(乙型警備艦)の2番艦で1961年3月7日に進水、1961年10月28日に竣工した。
艦名の由来は最上川で、旧日本海軍にも「最上」を名乗る艦が2代存在する。
いすず型で唯一、ディーゼルエンジン2機搭載タイプとなっている(他は4機)ことを除けば、兵装は同型艦と同じである。
晩年は練習艦に艦種変更され、1991年6月20日に除籍となった。
FFM-1もがみ(4代目)
本艦は三菱重工長崎造船所で建造され、2021年3月3日に進水ののち2022年4月28日に就役した、もがみ型護衛艦の1番艦。
掃海隊群直轄、母港は横須賀基地である。
海外ではフリゲートに位置づけられる艦船。現代ではコンパクトとされるサイズだが、それでも3代目より全長が30%、全幅が60%程度大きい。
なお本艦は、三井造船玉野事業所にて建造中の同型2番艦「くまの」ともども2020年11月に進水する予定だったが、「くまの」が特に何のトラブルもなく予定通り進水したのに対し、「もがみ」はエンジントラブルの影響で工事が遅延、進水は越年を余儀なくされていた。この結果、「最上」〜「もがみ」を名乗る艦は旧海軍の初代から本艦まで4代すべて3月に進水するという共通点を持つことになった。
余談
「もがみ」は過去には国鉄〜JR東日本の急行列車の愛称にもなっているが、分割民営化から程なくして廃止されている。末期は「月山」との併結で、その「月山」は後に快速に格下げされながらも比較的近年まで愛称を残していた。
同じ最上川を愛称の由来とする現役の列車としては、陸羽西線の快速「最上川」があり、1日1往復運行されている。
関連項目
みくま・・・本型4番艦。本艦と同じく旧海軍に同じ最上型重巡洋艦の「三隈」が存在したため、海軍省廃止以来76年ぶりに姉妹関係が復活したことになる(2代目「みくま」は、ちくご型護衛艦の3番艦)。
あぶくま型護衛艦・・・前級にあたる。