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概要編集

アメリカ合衆国から貸与されて地方隊に配備されていた第二次世界大戦型のフリゲートの更新用として開発された。

4隻が建造されたが、既に全艦が退役した。

なお後期建造艦2隻は、機関や武装で大きな差異があったことから、特に『きたかみ型』と称することもある。またちくご型護衛艦は本型の発展形である。


設計編集

船体設計に当たっては、従来は重量配分を基準として行われていたのに対し、本型ではスペースベースの手法が導入された。これにより、レーダーやソナー、指揮・統制(C2)装備など電子機器やそのための各種配管・空調設備のため、急激に増大していたスペース所要への対応がなされた。

スペース確保の要請から、護衛艦としては初めて船型に遮浪甲板型を採用、荒天中の速力確保のため艦首乾舷も高められた。また居住性向上もなされており、科員一人あたりの居住面積は「いかづち」の1.82m2から2.40m2に増大、居住区用空調設備も導入された。


主機関としてはディーゼル機関を搭載しており、特にした.

「いすず」では、三井・B&W1235VBU-45V 2サイクル中速ディーゼルエンジン(4,000馬力)を4基搭載。

「もがみ」では2ストローク直列9気筒排気ターボ過給機付きトランク・ピストン型中速ディーゼルエンジンである三菱9UET52/65(8,000馬力)を2基搭載。

後期型のきたかみ型は2サイクルV型12気筒中速ディーゼルエンジン4基を減速装置を介して2基ずつ2軸にまとめるというCODAD(マルチプル・ディーゼル)方式が採用された。

「きたかみ」は三菱長崎製の12UEV30/40、「おおい」は三井玉野製の1228V3BU-38Vを搭載している。共に機関出力はそれぞれ4,250馬力に増強。


同型艦編集


「もがみ」は後にもがみ型護衛艦のネームシップとして復活している。


関連項目編集

護衛艦 海上自衛隊


海自DEの系譜と後継艦編集

初代あさひ型護衛艦

あけぼの

いかづち型護衛艦

わかば

ちくご型護衛艦

いしかり

ゆうばり型護衛艦

あぶくま型護衛艦(現役)

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