概要
いずれも夜戦に縁がある艦であり、江風には時報において川内への言及がある(後述)ことから生まれた組み合わせである。
史実
太平洋戦争開戦時点では川内は第三水雷戦隊旗艦、一方の江風は第四水雷戦隊所属でこの二隻は別の戦隊だった。しかし戦争の激化に伴い江風を含む第24駆逐隊は第二水雷戦隊、第一水雷戦隊、第八艦隊と所属を転々と変え、そして増援部隊として到着した川内率いる第三水雷戦隊と共に、ガダルカナルをはじめとするソロモン諸島をめぐる戦いに参加していくことになる。
そして1943年8月6日、前日の作戦で損傷していた天霧(かのジョン・F・ケネディが乗った魚雷艇と衝突した事件である)に代わり、川内率いるコロンバンガラ島への輸送作戦に参加した江風は、ベラ湾で待ち伏せしていた米軍からのレーダー射撃を受け、姉の時雨に看取られながら、その艦歴を閉じることとなった。
ゲーム内では
江風の時報ボイスには、19:00から22:00にかけて川内とともに夜戦に出撃する描写がある。この際に江風が川内を「川内さん」と敬称付きで呼び、さらに(提督に向かってはタメ口であるにもかかわらず)川内に対しては丁寧語で話しかけているなど、その振る舞いが先輩に対する後輩、もしくは師匠に対する弟子のようであることがタグ名の由来となった。
しかも16:00の時報で既に川内との夜戦を待ちわびるそぶりを見せており、江風から川内への強い敬愛がうかがえる。
なお川内改二のトレードマークの一つとして白い長マフラーがあるが、後に実装された江風改二ではこれに合わせるように同じく白の長マフラーが衣装に追加されている(意匠としてはむしろ夕立改二のそれに似ているが)。
ただし、2017年6月に満を持して実装された川内の時報ボイスではどこを探しても一切江風への言及は見当たらない。川内が神通以外で艦娘を名指しするのは三水戦をひとまとめにして呼ぶ時だけであり、この場合江風は含まれない可能性が高い(史実の項ではぼかしたが、江風が戦没した当時の24駆の扱いは『二水戦所属』。三水戦旗艦の指揮下に便宜上入ってはいたものの、制度上はこの時点でもあくまで別戦隊だったのだ。ついでに言うとベラ湾夜戦では、川内はコロンバンガラ島へは24駆だけを向かわせて自身は単艦ブイン島への輸送にあたっており江風の戦没にも立ち会っていない)。
と一時期考えられていたが江風の姉ある夕立改二の時報で、上記の説通りなら無関係な四水戦である第二駆逐隊にも召集をかけていたり、元部下で現在は五水戦の春風を巻き込もうとしていたり、日本の水雷戦隊とは無関係な護衛駆逐艦のサミュエル・B・ロバーツまでも取り込もうとしている辺り、川内にとっては全ての駆逐艦は等しく自分の部下であり誰かを特別視しない代わりに誰一人疎かにもしないということなのかもしれない
そもそも嵐と萩風も同時間帯に一緒に出撃してるわけで(こっちも第四水雷戦隊所属)、更に時雨(こちらは一水戦)まで参加している上に、他の艦娘の時報より秘書艦任務がないなら二水戦旗艦の神通や四水戦旗艦の由良まで夜戦に参加してる事まで判明している為「江風は含まれない」という解釈は時期が時期の為仕方ないことではあったがかなり先走った解釈だったと言える
とは言え、江風の側があれほどまでに慕っているにもかかわらず、肝心の川内は誰か一人を特別視していない為、このカップリングは江風を「多くの駆逐艦の1隻」とある意味で平等に見ている川内と、その川内さんを必死に追いかける、健気な江風の片思いの物語なのかもしれない。