概要
史実においては、重巡を主戦力とする第二艦隊において編成されていた。
同じポジションの「第二水雷戦隊」が、最新鋭の艦を集めた精鋭の常設隊であったのに対し、第四水雷戦隊は比較的旧型の艦で構成された戦時編制の部隊であり、主な任務も輸送部隊の護衛等であった。
しかし、戦争の激化に伴い主要な海戦にも次々と参加し、旧型がどうしたと言わんばかりの赫々たる戦果を挙げ続けた、二水戦に負けず劣らずの武闘派集団でもある。
旗艦
那珂
「第四水雷戦隊のセンターも務めた那珂だよ!」
太平洋戦争期における旗艦は、開戦時には彼女であった。
二水戦の神通がサムライ、三水戦の川内がニンジャということもあり、ゲイシャに近いアイドルの那珂ちゃんが四水戦旗艦として挙げられることが多い。
クリスマス島攻略作戦において潜水艦シーウルフより被雷し大破。
大規模な修理を行うこととなった。
2017年7月31日のアップデートで念願の時報が実装されたのだが、姉の川内と神通は色々問題点はあるもののちゃんと水雷戦隊旗艦を務めているのに対し、那珂の時報ではそれらしい姿が殆ど見受けられなかった。由良の時報とあわせて考えると四水戦の実務的なものは由良が務めてる可能性が高くなった。
夏雲
那珂や朝雲がクリスマス島攻略作戦で損傷したため、後任の由良が着任するまでのつなぎとして臨時に旗艦を引き受けた。
本人時報では朝雲・由良には言及するものの、那珂には期間限定ボイスでしか言及しない。
由良
「第四水雷戦隊、お預かりします。軽巡、由良、出撃します!」
那珂から継承、激戦区で四水戦として戦った軽巡というとどちらかというと彼女かもしれない。
ヘンダーソン飛行場の奪還作戦中に敵陸上機による攻撃で航行不能、秋月や夕立に退艦したのち、夕立と春雨により雷撃処分される。
2017年6月23日のアップデートにて由良が改二実装と共に時報を含めたボイス追加が行われたが、そのボイス内では由良が四水戦旗艦という扱いを受けている(同時実装の由良改二関連の任務も『新編「第四水雷戦隊」を編成せよ!』となっている)。
秋月
由良がまともな対空兵装を持っておらず航空攻撃で戦没したのに対して、今度は防空の専門家が継承。
駆逐艦の分類ではあるが、夕張に迫る大きさで通信設備もそれなりに整っているため旗艦としての役割に不足はなかったようだ。
ガダルカナル突入、鼠輸送などに従事するも損傷し旗艦の座を譲る。
なお、秋月は修理ののち、今度は第十戦隊旗艦となっている。
朝雲
第三次ソロモン海戦時の旗艦。
水雷戦隊の指揮以外には霧島の救助を行っている。
四水戦の駆逐と言えば、彼女になるのだろうか。
長良
第十戦隊の旗艦を阿賀野に継承した後、就任。
しかし二水戦司令部が神通の戦没と共に壊滅したため、
四水戦司令部を二水戦としてスライド運用、所属艦も統合となる。
なので第四水雷戦隊は1943年7月20日に解隊された。
その長良も能代の就役で第二水雷戦隊旗艦の座を退いている。
村雨
「新しい仲間ね。ようこそ、四水戦に!…え?違うの?」
由良戦没時に第四水雷戦隊司令部が移乗し一時的に旗艦を勤め、その後秋月へ旗艦を移譲。
1942年12月21日に当時の四水戦旗艦の長良が舞鶴での修理に入り、一時的に旗艦を継承。
特設空母冲鷹の航空機輸送任務を支援し横須賀まで護衛。
自身も修理後再び冲鷹の航空機輸送任務を支援し2月12日に長良へ旗艦を返上した。
2018年1月17日のアップデートで改二が実装され、上記の旗艦継承を受けてか、霞改二・長波改二に続き「艦隊司令部施設」系が装備可能かつ大発系装備可能、対艦・対潜・対空とバランスの取れた万能な汎用駆逐艦へと進化した。
尚同時に編成・出撃任務も実装されたが、上記の由良改二と内容は似通っており、編成・出撃で指定されるメンバーの顔ぶれも全く同じで、旗艦職も由良からの一時的継承となっている等、史実と異なり由良は戦没せず、直前の秋月の損傷も起きなかったという由良改二任務と連続した「IF」作戦といった趣旨となっている。
所属艦
艦これサービス開始時には、開戦時の所属艦が那珂と村雨、夕立、五月雨、涼風くらいしかおらず、あまり目立った存在ではなかったが、春雨、海風、山風、江風、朝雲、山雲、そして第四駆逐隊の面々と所属艦が次々と実装されたり、那珂や夕立に改二が実装され、二次創作でも大きく扱われるようになったことなどから、徐々に知名度が増してきている。
なお、「恋の2-4-11(フルカオス)」においては、那珂を筆頭に四水戦のメンバーの名を呼ぶ合いの手が存在する。
ここでは開戦時のメンバーではない朝潮の名が呼ばれているが、彼女は1942年4月から編入されたメンバーである。ちなみに同時期に編入されたのは荒潮。
同年7月には、第一水雷戦隊所属だった有明、夕暮、白露、時雨も第二七駆逐隊ごと合流しており、前期白露型全艦が四水戦に揃うこととなった。(ちなみに後期白露型の残存艦三名はほぼ入れ替わりで第二水雷戦隊へと移動している。)
なお、ゲーム中では那珂が四水戦旗艦をしている姿が殆ど見られず、代わりに由良が四水戦を切り盛りしてるかの様な描写が見られ、村雨も由良から旗艦を預かる旨の発言している為、二水戦や三水戦のように「他に水雷戦隊旗艦を名乗る艦はいるが、あくまでトップは川内型」といった印象が薄くなっている。
時報などの実装前は「四水戦旗艦は那珂」という印象だった為「確りと四水戦旗艦をしてる那珂ちゃんが見たい」という声があがっている。那珂の事を「那珂さん」と呼ぶ野分と嵐は未だ改二を残しいる為、その時の任務に期待したい。
【所属駆逐隊一覧】 太字は改二実装(※は「改三」も実装)
第二駆逐隊 … 村雨、夕立、春雨、五月雨 ▶春雨、五月雨は二水戦へ
第二四駆逐隊 … 海風、山風、江風、涼風 ※主に第五戦隊指揮下で行動 ▶一水戦へ
二水戦▶ 第八駆逐隊 … 朝潮、大潮、荒潮 ※満潮は戦線離脱中 ▶三水戦へ
一水戦▶ 第二七駆逐隊 … 有明、夕暮、白露、時雨※▶隊ごと二水戦へ ※春雨、五月雨の転籍先でもある
アニメにおける第四水雷戦隊
アニメでも「第四水雷戦隊」を冠する艦隊は登場したが、史実とは大きく異なり旗艦夕張、球磨、多摩、如月、望月、弥生で構成される艦隊であった(これはどちらかというと、史実の第六水雷戦隊に近い構成である)。
3話のW島攻略作戦にて、一瞬の油断から構成艦である如月を喪失し、夕張はその責任を取って懲戒処分となった。
その後、劇場版にて那珂を旗艦として再編されていることが判明した。
公式4コマにおける第四水雷戦隊
四水戦所属の艦娘の登場回では四水戦の旗艦である那珂が反応を示すことが多い。
最大の特徴は四水戦のポーズという那珂をセンターにした決めポーズがあること(第122話で考案者は嵐であることが判明)。
第74話では那珂・舞風・野分の四水戦のポーズが披露され、第80話ではそれに朝雲と山雲を加えた四水戦のポーズが披露された。
四水戦17人全員が揃うと真の四水戦のポーズになるらしい。
なお、当の所属艦の面々は那珂・舞風・朝雲・山雲以外はこのポーズを恥ずかしがっている(海風と涼風に至っては「アレ」扱い)。
山風登場と同時に白露型が全員揃ったのに合わせて『四水戦のポーズ(白露型VER)』なるものを披露したのだが、残念なことにイラスト化はされなかった。
長らく那珂が四水戦の旗艦として扱われていたが第192話にて由良が改二になったのに伴い、由良も四水戦旗艦として扱われるようになったため、那珂は「総監督」を名乗るようになった(川内と吹雪からは「総監督って何?」とツッコまれた)。
また、第212話において那珂と由良が別々に自身の隷下として四水戦を束ねていることが明かされている。