春雨改二
はるさめかいに
旧日本海軍の駆逐艦春雨をモデルとした、白露型の五女たる春雨(艦隊これくしょん)の新たな姿(改二)。
2024年4月10日実装。白露型駆逐艦初の追加実装艦、かつ、玖条イチソ氏担当の白露型姉妹最後となる改二艦である。氏の担当艦娘で改二を残すのは有明型…ではなく初春型姉妹の追加艦の有明・夕暮を残すのみとなった。
彼女の改二実装に伴い同じ制服の前期白露型の姉妹及び第四水雷戦隊旗艦よりお祝いボイスが実装された。ただ、春雨改二が冒頭のとおり「第二水雷戦隊」所属を名乗るようになったので四水戦旗艦の由良にはちょっと寂しい思いもあったようだ(というより、春雨の異動について由良に話が行ってなかった節がある。そもそも春雨のいう第二水雷戦隊の司令部は元々第四水雷戦隊のそれであり、神通をはじめとする開戦時メンバーもほぼ異動か戦没をしており、第二水雷戦隊にしてもその第四水雷戦隊と合併したものである。)。
また、村雨、夕立、五月雨による第二駆逐隊での演習任務等も新たに実装された。村雨・由良の各改二任務にあたっては「第四水雷戦隊」任務となっていたので、第二駆逐隊として任務指示が出たのは実はこれが初となる。
春雨改からの正統進化と言って良い。村雨の鎖、夕立のマフラー、五月雨の青髪の要素が加わっており、第二駆逐隊僚艦の要素が加わったり増えたりしている。
なお、春雨改二の初出は2024年カレンダー4月イラストだが、実は手袋のデザインが違う。プロトタイプだろうか?
Lv78で改装可能となるが、戦闘詳報と高速建造材、更に初となる改修資材(いわゆるネジ)が必要。
艦隊司令部施設、大発動艇が搭載可能となり、補強増設スロットに電探を装備できる。
全体を見て「時雨改三と村雨改二の折衷」といった感じで、火力や雷装は改二駆逐艦としては平均値を出ておらず、夕立改二の様な火力特化での運用より、時雨・村雨の様に対空・対潜で艦隊の進撃をサポートすることに向いている。
また大発動艇を搭載可能になったため、自身が本領と公言する輸送作戦でこれまで以上の活躍が期待出来る。
そして、実際と共に実装された新型小型主砲「12.7cm連装砲C型改三H」を装備することで、火力と対空を中心に大幅なステータス補正を獲得できる。
さらに同装備・25mm対空機銃集中配備・対空+4以上の対空電探のいずれかを装備することで対空カットインが発動する。この特性は白露・時雨・村雨の各改二以降の形態でも確認されている。
対空カットインは固定ボーナス2と性能は高くないが、火力を担保しつつ保険として脇を固めることができ、補強増設を解放することでさらに装備の幅を広げることも可能になった。
なお、このC型改三Hの恩恵(装備ボーナス)が最も大きいのは、春雨改二――ではなく実は時雨改三だったりする。
しかし、そんな時雨改三に求められるのは高い運や数々の装備ボーナスの組み合わせによる「防空・対水上・対潜攻撃の両立」や「魚雷カットインによる敵艦への強烈な一撃」などであり、あくまで普通の小型主砲であるC型改三Hを搭載する意味合いはそこまで無い、というのが実態。
一応、C型改三Hの量産・ガン積み(&電探)により装備ボーナス+シナジーボーナス込みで駆逐艦において破格と言える火力100以上を出すことはできるものの、この装備構成では昼戦は対空カットインも先制対潜攻撃も不可、そのうえ夜戦は主砲カットインとなり、直接戦闘には不向きと言わざるを得ず、まともな使い道はイベント時の支援艦隊くらいに限られてしまう。
C型改三Hについて時雨以外の初期白露型にも装備ボーナスが付与されていることを考えると、時雨改三というよりも初期白露型全体の攻撃力の底上げこそがこの装備の本懐と思われる。
その意味では、時雨改三以外では最も恩恵の大きい春雨改二に搭載するのが、C型改三Hの使い道としては最も理にかなっている、とも言えるだろう。
総じて「火力を保持しながらサポート可能な護衛駆逐艦」であり、補強増設の柔軟さとC型改三Hの特性を利用することで柔軟な立ち回りを可能にする。
時雨や夕立の様な派手さはないが、細かいところに手が届く性能で艦隊の進攻を支えてくれるだろう。
任務関連
実装と共に――
- 春です!「春雨」、演習しますっ!(イヤーリー)
- 「第二駆逐隊」抜錨!
- 改装白露型「春雨改二」出撃です!
- 夕立姉さん!今度は一緒について行きますっ!
以上4つの新任務が実装された。
内、後半2つは春雨改二での出撃となり、3つ目は春雨改二が旗艦を務める必要がある。また、4つ目は任務名から分かるように夕立改二とともに出撃させるものとなっている。
やはり最後の4つ目が最大の難関かもしれない。というのも、サーモン海域北方(5-5)でのS勝利が求められるため。南方棲戦姫に戦艦レ級2体、潜水ヨ級といった顔ぶれが並ぶゲージ破壊前ともなれば大和型改二の特殊砲撃や宗谷といった戦力が揃っていたとしても取りこぼすことが有り得る以上、ゲージ破壊後の攻略をお勧めしたいところ。なおゲージ破壊後は水上艦の撃破が大幅に楽になる一方、潜水ヨ級がelite個体となり生半可な対策では仕留めきれなくなってくることから、春雨は勿論のこと夕立の運用法にも要注意。
同じく出撃の必要があるカレー洋リランカ島沖(4-5)も、強力な対地攻撃ができる春雨は改二となった本領を発揮できる一方で、完全に水上戦型の夕立は道中・ボスの随伴艦対策や潜水マス対策に充てた方が突破率が上がるため、夕立の装備にこそ工夫が求められることになる。
この任務群を達成することで、先述の「12.7cm連装砲C型改三H(★+2)」を入手できる。なおC型改三からの装備改修でも当装備は獲得できる。更新前と比べ若干とはいえ素の対空で勝り陽炎型や朝潮型にも恩恵がある為、余裕があるのであれば増産も視野に入れてもいいだろう。