涼風(艦隊これくしょん)
すずかぜ
白露型の末娘である。図鑑で「特型駆逐艦として」と自己紹介しているが、少なくとも吹雪型のみを指す狭義の「特型駆逐艦」ではない(文献によっては朝潮型までを「特型駆逐艦」とするものもある。ただし図鑑のものはただの誤記である可能性もあるが……)。
本当の艦名は「凉風」だという説もあるが、『艦これ』では「涼風」名義である。
夕雲型10番艦「涼波」と秋月型3番艦「涼月」との3隻は手書きやタイプライターで「涼」「凉」どちらの表記を取るかは統一性が無かった。なお、このうち「涼波」は「涼風」と同じ浦賀船渠にて建造され、同時期に同じ第二水雷戦隊に属した艦である。涼風戦没2月前の43年11月、ラバウル空襲にて戦没している。
濃い青髪のロングヘアーを、紫色のリボンで二つ結びにしている。髪には白露型特有のグラデーションが掛かっており、おさげの毛先が鮮やかな青色になっている。アーケード版では左側頭部に白いグラデーションの掛かった短い毛が1束出ているのと、頭頂部からアホ毛のような1本の長い髪束が跳ね上がらずに右耳の下まで垂れている造形になった。
彼女は、ゲーム初期選択艦娘のひとりである同6番艦の姉「五月雨」と容姿が瓜二つ。
五月雨と同じく、ノースリーブの白いセーラー服に、黒色のロング手袋と膝上までの黒いハイソックスを身に着けている。
装備は、背中に大きな青い魚雷発射管、両手に2丁銃タイプの連装砲を携え、機関部煙突無し、とかなり軽装。
五月雨との容姿の明確な違いは、髪型と髪色の差、そして瞳と両腰の球状物体が青色ではなく緑色である点。
艦これアーケード
艦これアーケードでは稼働3日目の4月28日追加艦として実装。
ブラウザ版の台詞に見合った表情とモーションが付いた結果、お調子者さが感じられる笑顔と大きな身振り手振りが目立つ艦娘となった。
不満がある時は大体頬を膨らませる。(中破・おさわり時・敗北時MVP)
涼風の砲撃モーションは、連装砲の2丁銃をわずかに投げて手元で回し、それらをキャッチした時にポーズを決めて砲撃をするというガンプレイのような凝った物である。
魚雷モーションは、小ジャンプで180度後ろを向き、斜めに動かした魚雷発射管から魚雷を振り落すように発射する(五月雨と同じ)。
爆雷投射モーションは、白露(未改造)&時雨と同じく右腰の辺りから爆雷を取り出して構え右腕を横に振って投げるが、涼風は2人と違って腕を振り切らず、腕を伸ばした時に手のひらを上にして指先だけを使い放る。
カードの中破絵と違いアーケード版の中破グラフィックはおさげがほどける事は無い。右半分だけ下ろした髪のモーションを新たに作る手間を考えれば仕方ない。
外見と違わず明るくはきはきとした感じで、非常にノリと元気が良い。
ここはおしとやかで丁寧でドジっ子な五月雨とはまったくの正反対。触られるのは嫌う模様。
喋り方は「てやんでい!(『なにいってやんでい』の略)」「合点だ!」「~かい?」といった江戸っ子口調が基本(ただし江戸弁は、「てやんでい」2回、「合点」1回、「べらぼうめ」1回 のみ。「ひ」の発音が「し」になる事はない。「~でい!」「おめぇ(お前)」「痛ぇ(痛い)」なども言わない。)
追加ボイスでは「~だぜ」「~じゃねえか」という男言葉寄りになっている。
ただし東京府(現・東京都)ではなく隣の神奈川県に所在した浦賀船渠の生まれである。浦賀船渠生まれの艦娘は他にたくさんいるがほとんどが標準語である。同じく江戸っ子口調の艦娘谷風は大阪生まれである…あれ? 本物の江戸っ子が聞いたらどう思うだろうか。
1つ上の江風と口調が似ているが、江風は江戸弁を言わない代わりに「~じゃン」を多用する、彼女のほうが「旨ぇ」と一度言ったことがあるなどの差がある。
一人称は「あたい」。たまに「涼風」(姉の海風江風は完全に自分の艦名が一人称)。だが着任時には「私」と言う。三人称は「提督」「五月雨」のみ確認可能。実の姉にも呼び捨てである。
この一方で、帰投時には「ふぅ~、一休みするぅ?」小破入渠時には「休憩入りまーす!」とかわいらしい声をかけてくる。このギャップにやられた提督もいるのではなかろうか。
図鑑には荒っぽい言葉が全くない。公式書籍『艦娘型録』では「着任時や自己紹介時は標準語なので地の性格を出していない時なのでは」と言われている。
追加ボイスによると、梅雨は嫌いではなく、夏がとても好き。メリクリはよく知らない冬祭り扱いだが楽しんでいる。
海風からはいつも元気だと声をかけられており、彼女は提督に自慢の妹達だと語っている。海風が常に心配している江風と比べると海風に気に掛けられる頻度が段違いに少ないが、これが江風の性格のヤンチャさによる物かはたまた涼風の素行の良さ(?)による物か、単純に鎮守府内で海風とあまり会わない別行動なのか……は不明。春は江風が二四駆でお花見を予定していた台詞あり。
本艦を含む白露型7〜10番艦の海風、山風、江風、涼風はそれまでの同型艦の改良型として建造された。その為彼女を含む後期型4隻は、前期型の6隻と区別して「改白露型」または「海風型」とも呼ばれていた(海風型は初代が存在するが改白露型4隻を『海風型』とした公的な資料はなく飽くまで俗称止まりだった)
この4隻は第二四駆逐隊を組んでいた。
改良型であるからか本艦はゲーム中の初期武装が強力(4連装魚雷装備)なものとなっており、近代化改修素材として使うと、普通レア位置にあるネームシップ駆逐艦でないと持っていない「火力+1」を末っ子であるにもかかわらず初期実装駆逐艦で唯一有している。
涼風の後にもまだ10隻の改白露型が作られる予定であったが、中型駆逐艦の性能不足から、軍縮条約の破棄に合わせてより大型の朝潮型に建造が移行した。
その為、白露型は本艦で打ち止めとなった。
ちなみに五月雨は6番艦で、前期の白露型である。
にもかかわらず、何故改白露型の涼風と同じデザインになったのかは不明。
艦娘の姿が五月雨と双子かと見まごうほど似ている事に加え、艦これが始まってから2年4ヶ月もの長い期間の間、他の白露型の姉妹とは一線を画する衣装を着ているのが現状五月雨と涼風の2人きりしか居ない。その為ファンアート等では現在も五月雨とペアで描かれている事が多く、2人のカップリングさみすずは有名である。ゲームの梅雨ボイスでは五月雨と雨に関する話をしている。
2015年8月においてようやく僚艦の海風と江風が登場。2人の絵師はイチソ氏なので五月雨・涼風とは違うものの衣装のデザインは同絵師の白露をベースに涼風たちに色と露出部分を寄せたものになっている。
涼風が全く口にも出していなかった第二四駆逐隊と改白露型を海風と江風は進んで名乗っている。
史実では五月雨との関連エピソードは見受けられない。
せいぜい「共に浦賀船渠で1937年に竣工した」(時雨は1936年竣工。山風のみ同年同船渠で、他の6艦は別の造船所生まれ)、「開戦から4ヶ月間は同じ四水戦所属、1943年7月の神通戦没後6ヶ月は共に二水戦所属になった」というくらいか。
五月雨は夕立・村雨の戦没及び春雨損傷により四水戦隷下の第二駆逐隊が解散された1943年7月に二水戦に単身編入された後、一水戦の応援でキスカ島撤退作戦に加わり、南洋に戻って第二次ベララベラ、ブーゲンビルの海戦に襲撃部隊として出動している。(その後春雨の復帰に前後して第二七駆逐隊に編入。当時の二七駆は二四駆と同じ二水戦所属。)
涼風は第二四駆逐隊として1942年4月MI作戦時に開戦前にいた一水戦へ戻るもMI後すぐ神通旗艦の二水戦に異動、ガダルカナル島の戦いや各南方地域への輸送とそれに伴うルンガ、クラ夜戦で活躍した後である1943年7月~1944年1月沈没までの間はラバウルやトラックへの輸送、護送、入渠を順調にこなしているため海戦に参加することは無かったので、2人は別行動ばかりであった。
ただ五月雨もぼっちというわけではなく彼女自身、図鑑で語っているように村雨・夕立・春雨ら第二駆逐隊のお友達に加え、編入先の白露・時雨(と春雨)の第二七駆逐隊、さらに作戦時に一緒だった艦級・艦種を超えた関わりの深い僚艦がたくさん居る。
南方作戦に続いて数々の鼠輸送、船団護衛に従事し、「伊勢」「山城」「千歳」「隼鷹」ら戦艦・空母を護衛している。
1942年12月18日マダン上陸作戦時に、「天龍」、「磯波」、「荒潮」、「電」と、涼風の5隻で輸送船を護衛中の夜、米潜水艦「アルバコア」の輸送艦を狙う襲撃に遭い、天龍が撃沈される。
涼風は磯波と共に天龍の生存者救助にあたっている最中、アルバコアの魚雷に狙われるが命中せず、2隻で反撃。
しかし敵討ちは叶わず逃亡されてしまう。
これが日本の艦がアルバコアの犠牲になった初めての事件であった。
ちなみにこの天龍達5隻の組み合わせは「マダン組」として4コマ漫画第6話で再現されている。
共に第二水雷戦隊に所属していた「長波」がドラム缶や田中少将と共に誇らしく語る、1942年11月30日ルンガ沖夜戦の参加駆逐艦8隻の内の1隻でもある。(詳しくは長波の記事を参照。参加艦艇一覧はルンガ組記事へ。)
最初はガダルカナル島への第一次鼠輸送任務であった。
旗艦で警戒隊の長波とは違って輸送隊だった涼風や「黒潮」・「親潮」・「陽炎」・夕雲型「巻波」・「江風」(後述)達6隻は、次発装填用の予備魚雷を外した通常の半分の魚雷だけを装備、その分物資を詰めたドラム缶200個程度を積んで運んだ。
待ち伏せしていた米重巡部隊と遭遇した瞬間に全員輸送任務をやむなく放棄し、魚雷で返り討ちにして犠牲を警戒隊もうひとりの「高波」1隻のみに抑え、逃走に成功した。
涼風は長波、江風と一緒のルートで反転逃走している。これが日本水雷戦隊最後の勝利であった。
それから数日にかけて行われた第二次、第三次、第四次ドラム缶鼠輸送全てに参加しているが、度重なる妨害により成果は芳しくなかった。
1943年7月5日のクラ湾夜戦では、かつてあのサボ島沖海戦のきっかけの砲撃を放った米軽巡洋艦「ヘレナ」を、旗艦の秋月型5番艦「新月」(未実装)の炎上に紛れて、「谷風」との共同による雷撃で沈めた。
しかし、魚雷装填で戦場から離脱している時に火災事故で損傷したので遅れて戻るも新月を発見できず、そのまま帰投となった。
こうして護衛や激戦で各地を渡り歩いた彼女だったが、最期の時は突然訪れた。
1944年1月25日の23時。日本郵船貨物船「興津丸」「日置丸」の2隻を駆潜挺1隻と共にトラック島からブラウンまで護衛する任務の途中で、米潜水艦「スキップジャック」の雷撃によって一瞬で沈没。艦長ら200名以上のほとんどの乗員が戦死した。
その時トラブルで浸水して現場から離脱していたスキップジャックは、4時間後の午前3時に船団の下に戻り、興津丸を撃沈している。
駆逐隊編成では、第二四駆逐隊に所属。
僚艦は、同じ後期白露型(改白露型)の姉たち7番艦「海風」、8番艦「山風」、9番艦「江風」。
開戦前の訓練中に山風と衝突して双方修理した経緯有り。
それから42年6月に山風を、43年8月に江風を失った後の43年11月に、第八駆逐隊から唯一の生き残りだった朝潮型の満潮が編入される。
しかし、満潮の加入からわずか3ヶ月後、前述の通り涼風は戦没してしまった。
その7日後に海風も沈み、第二四駆逐隊は2月10日に解体される事になる。
またも残されてしまった満潮は、あの悪夢のような海戦へと赴いていった…
1992年(平成4年)2月20日、海上保安庁の新型CL型巡視艇の1番艇CL-11に名前が付いた。
その名も「すずかぜ」すずかぜの名をもつ巡視艇としては三代目になる。
のちに「うみかぜ」「かわかぜ」「はまかぜ」「しまかぜ」「はつかぜ」「ゆきかぜ」「さつき」「まつかぜ」「あさかぜ」も建造され、彼女らは「すずかぜ型巡視艇」と呼ばれるようになった。
2008年3月、1番艇すずかぜは小樽から姫路に配備された。それと同時に「ひめぎく」と名を変えたことにより、「ひめぎく型巡視艇」とも呼ばれるようになった。
その代わり、同年3月31日に就役した巡視艇CL-143が「すずかぜ」の名を襲名した。
すずかぜの名をもつ巡視艇としては四代目。
名を継いだ彼女は、小樽において日本の海を守るために現在も活躍している。
2015年11月ジブチ共和国沿岸警備隊向けに派生型2隻が建造され納入されている。
2019年3月5日に1番艇ひめぎくは解役されたが、その代替艇も「すずかぜ型」である。
すずかぜ型巡視艇は海上保安庁の傑作巡視艇として現在も改良型の建造が続いており、海上保安庁の同型船最多建造数を更新中であり、2020年3月19日に竣工した最新の「CL-188 せとかぜ」は通算182番艇になる。
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