史実の駆逐艦については「満潮(駆逐艦)」を参照。
図鑑データ
「満潮よ。私、なんでこんな部隊に配属されたのかしら。」
概要、出るわ。
朝潮型の3番艦で艦これのサービス開始当初からいるコモン艦。
序盤の海域である「鎮守府海域」からドロップする。
入手時の第一声から態度が固い為苦手としている提督が一定数いた(過去形)
後述の彼女の過去が広く認知されていく事で、余程の新人提督でもない限りはこの台詞には色々な感情がないまぜになっている事が理解できる。
性格が出なきゃ話にならないじゃない!
ドロップor建造で初見いきなり「私、なんでこんな部隊に配属されたのかしら」
秘書艦にしても
「なにそれ!?意味分かんない。」
…つ、つつけば流石にボロが出るだろうと思っても
「うるさいわね…」
「…で、何?!」
という具合にその強気な姿勢を一切崩すことはない。つまり、何をしててもツンツンモード。
但し、他のツン艦娘と比べると手を出そうとしたり、何かあると激高、「クソ提督」呼ばわりのように真っ向から扱き下ろしたりはしていない(誤解されがちではあるものの彼女は態度と言葉使いがキツめなだけであり、提督に対して明らかな暴言を吐く事も、暴力を振るおうとする様子も無い)。
この点から、これは強気ではなく自虐ではないかとの解釈もあり、後述の入渠時の台詞など、何もできなかった事が多い史実を引きずっている節も見受けられる。
ちなみに中破すると「面白い事してくれたじゃない、倍返しよっ!」と言い放つ。
(誰かやると思った)
しかし、彼女が優しいところもある、彼女とお姉ちゃんの朝潮と同じに、提督をクソやクズではなくて司令官と呼ぶ裏提督LOVE勢の艦娘。
史実、触れてみる?
そんな彼女の本音が透けて見えるのが中破入渠時の気弱げな台詞だろう。
「私の修理中に、艦隊全滅とか、やめてよねっ?」
…そう、彼女は史実でそれを経験してしまったのである。
第八駆逐隊を編成していた姉妹「朝潮」・「大潮」・「荒潮」は彼女が1942年10月~1943年11月まで約1年横須賀で入渠しているうちに全て戦没していた。
時系列としてはこんな感じである。
- 1942年11月、満潮米軍機の空襲で損傷。修理のため本土へ帰還。
- 1943年2月20日、マヌス島沖で大潮が米潜アルバコアの襲撃で損傷、翌日その損傷が元で沈没。
- 1943年3月3日、朝潮と荒潮がビスマルク海海戦(ダンピールの悲劇)に遭遇、両艦共に戦没。同日、司令の戦死により第八駆逐隊も解隊。
最初の大潮戦没から僅か2週間の出来事であった。また、ネームシップの朝潮が戦没したため、朝潮型は、1943年4月1日から満潮型と呼ばれるようになる(吹雪戦没後に吹雪型が白雪型に、陽炎戦没後に陽炎型が不知火型になったのと同様)。
ただ一人生き残ってしまった彼女はその後独り駆逐隊を渡り歩く。
しかし、彼女に待ち受けていたのは更なる過酷な運命であった…
- 1944年1月25日、僚艦涼風が米潜「スキップジャック」の雷撃を受け戦没。
- 1944年2月1日、僚艦海風が米潜「ガードフィッシュ」の雷撃を受けこちらも戦没。同年2月10日、第二四駆逐隊も解隊される。
- 1944年3月31日、戦没した舞風の補充として第四駆逐隊に編入。これが彼女が最後に所属した駆逐隊となる。
- 1944年6月19日、二航戦(当時の二航戦は隼鷹、飛鷹、龍鳳で構成)を基幹とする部隊の護衛としてマリアナ沖海戦に参加。三航戦(こちらは千歳型と瑞鳳)の護衛に従事(ちなみにこの時、第一機動艦隊を襲った潜水艦の中にある意味彼女の人生を狂わせた元凶の一角がいた)
そして運命のレイテ沖海戦。
西村艦隊の一員として扶桑・山城姉妹や時雨・最上らと共に奮戦したが、スリガオ海峡で流れ弾を受け沈没。
出撃していた艦艇で生きて海域を離れたのは時雨だけであった。
そんな過酷な過去、その中で力及ばず仲間を救えなかった無念。
MVPをとっても、装備を変えても自分を卑下するような台詞が多いのはこの過去からくる後悔の念があるのだろう。
それらを飲み込み必死に強くあろうとする姿は一部提督の心を揺さぶるものであるようだ。
10/23のアップデートにて補給ボイスと放置ボイスが実装された。
出撃しないでボーっとしている提督に一喝を入れてくれるぞ。
そして補給すると…
「ふん!どうも。…………ありがと」
ついにデレた
あまり触れられていないが、初期から実装されている朝潮型では唯一、ブラウスにリボンをつけている。
と思っていたら、2014年11月・12月に相次いで実装された妹の朝雲と山雲もリボンをつけてきた。
彼女達との共通点といえば西村艦隊所属の朝潮型くらいであるが、解釈の余地が色々とありそうな要素である。
2018年12月27日から開始された2019冬イベント『邀撃!ブイン防衛作戦』で新実装された朝潮型8番艦峯雲も同様にリボンタイをつけている。
しかし峯雲と満潮の戦歴は重ならない為「リボンタイは第九駆逐隊共通の衣装」といった趣が強くなったが、恐らくは西村艦隊の朝潮型として絵師が異なっている満潮と朝雲・山雲に共通の衣装を持たせるという意味合いが大きく、その流れで同じ駆逐隊であった朝雲・山雲と峯雲を並べた際に違和感が無い様に峯雲にもリボンタイをつけたと考えられる。
2018年10月10日アップデートでは期間限定グラフィックの【秋刀魚mode】が実装されている
運命の海戦から73年。新たなる姿
2017年10月8日の運営電文で意味深な内容がツィートされた。それは「西村艦隊」のスリガオ海峡突入の事ととある駆逐艦の改二を10月下旬に予定しているという内容で、一見すると繋がってる様でもあり、単に2つ事柄を1つのツィートに収めただけの様にも受け止められる。提督達がこの内容から「満潮・朝雲・山雲」の何れかに改二の実装があるのか?とにわかに沸き立った。翌9日に「10月25日」に比較的短い軽メンテ&アップデートを行う事が告げられ、その日は正に「西村艦隊」の運命の日であった。ちょうど秋刀魚祭り期間中という事もあり、2017年のナビゲートが第八駆逐隊であった為、「満潮に改二が来るのか?」と期待と不安が渦巻いた。そして10月20日に【あの夜、「西村艦隊」の一翼として地獄のスリガオ海峡に突入した、第八駆逐隊最後の生き残りの彼女。来週【10/25(水)】実施予定の特設ミニメンテ&アップデートで実装予定です。】とツィートされ、第八駆逐隊最後の生き残りは間違いなく満潮の事で遂に姉や妹に遅れる事9ヶ月満潮改二の実装が確定した。これにより第八駆逐隊は全艦に改二が実装された最初の駆逐隊という栄誉を賜ることとなった。
海自では潜水艦の名前に
また満潮の名は海上自衛隊の潜水艦「みちしお」として2度受け継がれ、現在は3代目にあたる新おやしお型潜水艦の2番艦が現役にある。詳細は「みちしお」の記事を参照。
初代満潮は1隻の潜水艦により艦生を狂わされてしまったが、歴史の皮肉というべきか、戦後、ひらがなの「みちしお」として、潜水艦がその名を2代にわたり襲名することになろうとは、初代満潮も想像だにしていなかったことだろう。
また当代は2017年3月より練習潜水艦に用途変更されたのだが、入れ替わりに除籍された練習潜水艦が何と「あさしお」だった。次級になったこともあり、朝潮型駆逐艦と戦後のあさしお型潜水艦ではあった姉妹関係が形式的に失われていた両者だが、姉貴分の4代目「あさしお」の後を3代目「みちしお」が継ぐ形になった点は非常に興味深い。
ちなみに3代目「みちしお」には姉艦「おやしお」(同じく練習潜水艦)、妹艦として7番艦「くろしお」がおり、それぞれの初代は陽炎型の3番艦黒潮と4番艦親潮である(満潮ならぬ「みちしお」をはさみ、姉妹関係が反対になっている)。
バカね、その先にあるのは関連イラストよ。
司令官に関連タグ。
曙/曙改二:満潮同様、曙も海自艦に名前が2度受け継がれており、新むらさめ型護衛艦の4代目あけぼのが現役。しかも2002年に就役してから2011年に佐世保に転属するまで、呉を母港にする艦同士でもあった。
叢雲/叢雲改二:初期艦娘のひとり。裏提督LOVE勢に含まれる場合と含まれない場合と提督によって意見が分かれる(叢雲のツン要素が過去のトラウマ等に起因していない為)
現世で姉妹になった者たち
親潮、黒潮:いずれもコニシ艦であるという共通点がある。黒潮は満潮と同じくサービス開始当初からいるコモン艦だが、親潮の方は2016年5月のイベントで実装された。
朝潮型駆逐艦(日本海軍)
満潮(駆逐艦)/朝潮(駆逐艦)/大潮(駆逐艦)/荒潮(朝潮型駆逐艦)/
朝雲(駆逐艦)/山雲(駆逐艦)/霞(朝潮型駆逐艦)/霰(朝潮型駆逐艦)
またアルバコアか:戦後に建造された、実験潜水艦の3代目アルバコアは潜水艦として初めて涙滴型の船体を採用し、これが海自の潜水艦にも受け継がれた。3代目「みちしお」では葉巻型の船体になっている。