概要
「みちしお」とは、海上自衛隊の潜水艦の艦名のひとつ。旧日本海軍の朝潮型駆逐艦である満潮を初代として、これまでに旧「あさしお」型の2代目と、現役にある新「おやしお」型の3代目が建造された。
3代目「みちしお」TSS-3609
3代目(当代)「みちしお」は三菱重工神戸造船所で建造され、1999年3月10日に竣工した、新おやしお型潜水艦の2番艦。
当初の艦番号はSS-591である。
初代同士が第八駆逐隊つながりでもあった練習潜水艦4代目「あさしお」が、2017年2月末で除籍されたこともあり、本艦「みちしお」が玉突きで練習潜水艦に用途変更された。
現在の定係港は呉で、ここをねぐらとする潜水艦にはほかにも、新おやしお型潜水艦のネームシップでもある「おやしお」、本艦の5年後に就役した同型7番艦「くろしお」、さらに5年を経て就役した次級・そうりゅう型潜水艦の2代目「そうりゅう」・同「うんりゅう」がいる。
ちなみに「おやしお」はすでに2015年度より練習潜水艦に用途変更されている。
2代目「みちしお」SS-564
こちら2代目「みちしお」は第2次防衛力整備計画に基づく昭和40年度計画潜水艦8064号艦として、川崎重工神戸造船所で建造され、1967年12月5日進水の後、1968年8月29日に就役した旧あさしお型潜水艦の3番艦。1984年度まで在籍した。
参考までに、旧あさしお型潜水艦の船型は水中高速型の航洋型潜水艦で、船体構造も、複殻式を基本として、スリム化のため最後部を単殻式とした部分単殻式となっていたが、当初は涙滴型船型・完全複殻式・1軸推進方式を採用する予定があったという。
なお初代満潮も朝潮型の3番艦である。
関連タグ
親潮(艦隊これくしょん)/黒潮(艦隊これくしょん):現「おやしお」「くろしお」の初代は旧海軍の陽炎型駆逐艦。