図鑑データ
さあ、いってみよう!
綾波型駆逐艦、天霧だ。よろしくな、提督!
史実に関しては「天霧(駆逐艦)」を参照のこと。
概要かい? 大事さ。よし、待ってな!
2017年8月10日のアップデートにて、同型艦狭霧とともに実装された。同日より開催の2017年夏季イベント『西方再打通!欧州救援作戦』にてドロップ報酬となっている。いくつかの海域でのドロップが確認されている。
改に改造すると駆逐艦では珍しく銀背景(レア)からホロ背景で二段階昇格する。ただし背景が変わるだけで他のホロ背景の駆逐艦程の特徴的は性能は有していない。
2018年11月16日のアップデート以降、通常海域(同アップデートで実装された7-2海域)にてドロップするようになっている。
2022年1月12日の運営電文にて『今年初の【改二】改装艦…その後の米国大統領と深い関わりのある特型駆逐艦の改二改装実装準備』と案内がなされた。
現在実装されている特型駆逐艦の中になって『その後の米国大統領』に深いかかわりがある艦と言えば?
そして2022年1月21日の節分アップデートで綾波型駆逐艦としては5隻目となる天霧改二が実装。さらに綾波型を初め吹雪型にも暁型にも無かった特型一門初となるコンバート改装となる天霧改二丁が実装された。
容姿かい? 良いよ!
(吹雪から電まで合わせた)特型一門全体を通して初の眼鏡艦娘で、銀縁(灰色?)のフルリム眼鏡を掛けている。眼鏡艦娘としては11人目だが、駆逐艦に絞ると天霧が4人目。前回の沖波から実に一年半ぶりの眼鏡艦である。
ダークグレーの髪を一つ結びにしている。
下着は中破時に確認できるが、黒地に緑のラインが入ったインナートップス(上腕と胸部を覆うタイプのもの)とスパッツを着用している。
2017年9月12日の夏イベント終了に伴うアップデートで早速「改」グラフィックが差し替えられイケメン度が更にアップ。中破するとムキムキな腹筋が露になる。遠征に出していたらイケメンになって帰ってきたと天霧提督達には大変好評である。火力52という数値から駆逐艦版武闘派メガネ、またその武辺寄りな気質も合わせてミニ武蔵といった渾名で呼ぶ提督も。
姉妹艦で喩えるならば、『みぞおちから上は曙、下は朧』とでも言えようか。
- 「秋の私服」mode
2017年10月18日のアップデートで「秋の私服」modeが実装された。
スパッツと同じ柄のパーカーを纏い腰には三連装の魚雷発射管を装備し、右手首にリストバンド風に高射砲を装備している。最近では珍しい風船ガムを膨らませて、振り向いている。
何よりも提督たちが注目するのはやはり中破グラフィックで特に腰から尻のラインが堪らないと、上記の腹筋とは別のエロスを見出す提督が後をたたない。
- 「春の花束」mode
続いて艦これサービス開始5周年を迎えた2018年4月23日のアップデートで、綾波型5番艦の彼女に「春の花束」modeが実装された。
白と深緑のツートンカラーのジャンパーにショートパンツという相変わらずのラフな格好に、青や黄色など色とりどりの薔薇の花束を携えた姿で登場している。また、中破した際に花束を背後に庇って膝をつく姿についても、格好いいとの評判である。
尚、このグラフィックが実装された4月23日は、奇しくも天霧の戦没日(1944年)である。
- 「節分」mode
2019年1月22日のアップデートで「節分」modeが実装された。
ライトグレーベースに裏地やアクセントのラインに水色があしらわれたジャケットを青シャツの上に羽織り、魚雷三本の白いシルエットがあしらわれた黒タイツにライムグリーンのハーフパンツを着用している。また、ジャケットには狭霧と同じ22号対水上電探型のものを含む2つの徽章を胸元に留めている。
只の豆まきなのに球技でもやるのかとばかりに掌から手首に掛けてテーピングを施す気合いの入れ様であるが、中破すると顔を引き攣らせて身構える辺りどうやら狭霧か誰かから反撃を受けた模様。
なお、この期間限定modeの時期に限り天霧改・改二・改二丁も20駆に戻って来て狭霧に豆を投擲している。
- 梅雨mode
2019年6月25日のアップデートでは、梅雨modeが実装された。
胸に水面のような青いデザインが施されたボートネックの黒Tシャツに、2つのクロス模様(ローマ数字の”20”を意味し、天霧が開戦時に所属した20駆を意味してるものと推察される。)が刺繍された黒い野球帽、スキニーのジーンズに白のラインが2本入った緑色のベルトを締め、腰には錨を象ったキーチェーンを下げている。艤装はショルダーバッグのように12.7cm連装砲を背中に袈裟懸けに背負うのみという軽装で、手にはビニール傘あるいは薄水色の布傘を持っている。雨に降られて濡れたのか、それとも蒸し暑さに汗だくなのか、顔から水滴を垂らして苦笑しているようにも見える。
尚、提督によっては「傘をバットに野球でもしに行くのか?」という声もちらほら。
性格だ! 突撃する、踏み潰せ!
艦娘としては3人目の江戸っ子気質の艦娘で、浦賀や大阪住之江で生まれた先人とは異なり、東京京橋の石川島造船所(後の石川島播磨重工佃工場)で生まれた生粋の江戸っ子である。威勢が良く、少し短気でがさつな部分もある。
口調は標準語というよりは江戸言葉寄りの東京弁といった感じであり、先の二人に比べると訛りは弱い。また、声帯の妖精さんの影響か、午前5時の時報ボイスなど動揺した時には若干三河弁らしき訛りが出てくる事もある(もっとも、東京弁そのものが歴史的経緯から三河弁の影響を大きく受けている以上、違和感はそれほど大きい訳でもないが)。
また、入浴好きなようだが、入浴する際には衣服を脱ぎ散らし、その度に妹の狭霧に片付けられている様子。また家事全般も苦手で、仕草も大変男らしい。
基本的に私生活では妹の狭霧にまかせっきりなところがあり、彼女もだらし姉ぇとなるのだろうか?
もっとも史実の天霧も、最前線で活躍していた頃は「浮いている事自体が不思議」と言われる程にボロボロになりながらも「責任感の集団」と評される艦長花見弘平少佐以下乗組員の強い敵襲への警戒のもと任務をこなしていたというが、後方の輸送護衛に移った途端に緊張の糸が緩んだのか機雷一発で沈没に至っている。なので、戦闘での威勢のよさと平時のだらしなさもその辺りに起因しているのかもしれない。
努力を惜しまない人物に好意的で、良い出逢いが好き。特に後の大統領を水も滴るいい男(物理)にしたことを自慢にしており、よく話に出す。
ちなみにこれは『大統領』が艇長を務めていた魚雷艇「PT-109」と1943年8月1日深夜(日付は2日になっていた)に衝突し、沈没させた事件の話。「PT-109」は乗員のうち2名が死亡、数名が重傷を負ったものの、『大統領』ほか生き残った乗組員は必死で近くの島まで泳ぎ着き、食糧確保等の数日間のサバイバルの末、九死に一生を得た。戦後には元乗組員が上院議員選や大統領選に臨む彼に激励の色紙を送ったという話も残っている。
提督のことは件の大統領なみに気に入っており、いつか偉大な人になると信じて陰ながら応援している。
因みに、彼女が秘書艦となった時の鎮守府カウンターバーを見ると、ディナータイムにはステーキにビールジョッキ、それにアイスクリームが付くアメリカンスタイルのメニューになっている。米国空母と同一ラインナップになっている辺り、これも後に自身の名が空母に命名される事になる『大統領』との縁なのかもしれない。
尚、食物の嗜好については、甘いものはあまり好まない模様。ただし狭霧の作る和風テイストのスイーツに関してはこの限りではない。
時報中では特Ⅰ型の面々を姉呼びしている事が判明している(特Ⅱ型の艦が特Ⅰ型の艦を姉と明言するのは天霧が初)。白雪と初雪は後述する通り第十一駆逐隊時代の僚艦であり、吹雪もまたエンドウ沖海戦において顔を合わせた仲である。
一方で同じ特Ⅱ型に対する言及は同時実装された狭霧を別にすると、長らく僚艦であった夕霧に対するもののみ。時報では面と向かった際に夕霧を「夕姉」と呼んでいるが、とある場面においては呼び捨てにしている。進水順では天霧の方が先に進水しているので、面と向かった時以外はあまり姉として意識していないのかもしれない。
その他、川内に関しても何度か言及している。自ら喜々として夜戦に赴く川内に随伴する他、夕飯も川内の作ったものを頂いている模様。
性能ねぇ……あたしも負けてらんないな!
エンドウ沖海戦、インド洋通商破壊作戦、第三次ソロモン海戦、セント・ジョージ岬沖海戦など様々な海戦を戦い抜いてきただけあって、改装後のステータスは(改二勢には及ばないとはいえ)高く、特に火力は秋月型に次いで藤波改に並ぶ高水準。
また、米軍側のレーダー射撃を前に大敗を喫したセント・ジョージ岬沖海戦から卯月とともに生還した史実からか、回避も比較的高い。PT-109との衝突は回避できなかったのに、である。
PT小鬼群への特攻効果に関しては改までの段階では特段存在しない。真価を発揮するのは改二以降になってからの話である。
ふーん、余談かぁ。良いねぇ。
次代「あまぎり」と江戸っ子の系譜
天霧の艦名は特型の彼女が初代。現在は、海上自衛隊で活躍しているあさぎり型護衛艦の4番艦が2代目「あまぎり」を襲名しているが、実はこちらも石川島・・・もといIHI生まれ(ただしこちらは豊洲の東京第一工場)。つまり2代続けての江戸っ子になったのである。
同じ石播東京組として、前世でも姉だったネームシップ「あさぎり」がいるのだが、さらに前世の妹・曙の名を継いだ3・4代目「あけぼの」もそろってIHI生まれだったりする。
この為か、ローソンの艦これコラボ店舗ラッピングが実施された際は、2018年・2019年と2年連続で月島駅前店のラッピングに描かれる事となった(2018年はかつて月島と地続きの佃にあった東京石川島造船所出身艦として、2019年には川向かいの豊洲にあったIHI東京第一工場出身護衛艦に艦名が継承された艦として)。
余談だが、2017年夏イベにおける天霧のドロップポイントの一つ、E-4海域第一ゲージボスマスだが、現実世界におけるソマリ半島(通称「アフリカの角」)東方沖に相当する位置である。この地域は近年海賊被害が続出している地域であり、日本も護衛艦を派遣して海賊対策に協力しているのだが、ちょうど同イベント開催直前の8月9日に佐世保からソマリア方面へ出航した護衛艦が「あまぎり」であった。偶然なのか、それとも運営が狙ったものなのか……
流浪の駆逐艦
天霧の所属駆逐隊は3度変更されており(8駆=20駆→11駆→19駆。ただし最初の所属変更は駆逐隊の所属鎮守府の変更に伴う改番なので駆逐隊転属回数自体は2回)、この回数は日本駆逐艦でも特に多い方である。並ぶのは「25駆=8駆→24駆→4駆」の満潮、「41駆=9駆→10駆→4駆」の朝雲(2回。改番含め3回)。転属回数同位では、「31駆→2駆→21駆」の朝霜(2回) 「16駆→17駆→41駆」の雪風(但し、最期は終戦時)。これを上回るものは「18駆→9駆=18駆(再編)→7駆→21駆」(3回。改番含め4回)の霞と「12駆→20駆(旧)→12駆→6駆→21駆→9駆=18駆」(5回。改番含め6回)の薄雲くらいか。(※「軍隊区分」を含めると、開戦時12駆で20駆での僚艦「白雲」も多い部類に入る)
そのため、同一の駆逐隊にいた事のある駆逐艦の数は白雪・初雪・白雲・朝霧(未実装)・夕霧(未実装)・狭霧・浦波・敷波と実に8隻に上る事になる。
ゲーム中では天霧は自身の所属駆逐隊を未改装状態では20駆、改以降においては11駆だと自称している。
はっ……いかん、呼び間違えた!
15時の時報において、天霧が特Ⅰ型の姉妹と出くわす一幕があるのだが、その際なぜか初雪を1文字違いの別人のように呼んでしまっている(恐らく噛んだのだろう)。しかしその別人、奇しくも天霧沈没時の艦長が後に艦長として乗艦した艦と似たような最期を遂げていたりする。勿論天霧の与り知らぬ事ではあるのだが……
おっ、関連イラストかい提督?
関連タグってのは面白いな!
江戸っ子→口調つながり:涼風(艦隊これくしょん)、谷風(艦隊これくしょん) / 同じ石川島造船生まれ:卯月(艦隊これくしょん)、長月(艦隊これくしょん)、薄雲(艦隊これくしょん)
眼鏡艦娘→(駆逐艦のみ) 望月(艦隊これくしょん)、巻雲(艦隊これくしょん)、沖波(艦隊これくしょん)、梅(艦隊これくしょん)
鳥海(艦隊これくしょん):同じ眼鏡艦娘であるというだけでなく、ヘンダーソン飛行場艦砲射撃への参加という共通項を持つ。また、先代の砲艦「鳥海」と次代のミサイル護衛艦「ちょうかい」はそれぞれ天霧及び護衛艦「あまぎり」と同郷(石川島造船所・IHI)である。
ジョン・F・ケネディ:史実で縁があった『水も滴るいい男』とはこの人物。同姓同名などではなく、本人である。余談だが、彼の長女が艦これサービス開始直後から天霧実装の前年末まで駐日アメリカ大使を務めていたため、彼女の実装が遅れたのはこの関係ではないか、という噂も流れている。
関連する水雷戦隊・駆逐隊
第二水雷戦隊(開戦前)
関連する艦(天霧改二関連任務)
青葉・大井…第十六戦隊の僚艦。天霧戦没時に天霧生存者を救援している。