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概要編集

フルネームはキャロライン・ブーヴィエ・ケネディアメリカ合衆国弁護士で第29代アメリカ合衆国駐日大使。父親はアメリカ合衆国第35代大統領ジョン・F・ケネディ


来歴編集

1957年11月27日、ニューヨーク州ニューヨークに生まれた。父親が大統領に就任すると、まだ幼少だったキャロラインはたちまち人気者となり、メディアにも騒がれた。しかし、6歳の誕生日を目前とした1963年11月22日に父親が暗殺されると、母親と共にニューヨークに戻り、メディアからも姿を消した。


表舞台から一旦消えたキャロラインは、ハーバード大学が男子校時代に創設された「女子校版ハーバード大学」のラドクリフ大学、コロンビア大学ロースクールを卒業し弁護士の資格を取得した。その後、メトロポリタン美術館、ケネディ図書館、ハーバード大学ケネディ・スクールなどに勤務した。メトロポリタン美術館時代には、現在の夫と結婚している。


父親と違い、政治とは無縁の生活を続けていたキャロラインだったが、2008年のアメリカ大統領選で父親と同じ民主党バラク・オバマ支持を表明すると、その選挙で副大統領候補者選考委員会に参加した。更に2009年には、当時ニューヨーク州選出の上院議員だったヒラリー・クリントン国務長官に就任するにあたり、その後任候補として名が上がった。しかし「一身上の都合」から立候補は見送っている。


2013年、キャロラインはオバマ政権より駐日大使に指名された。女性の駐日大使は史上初で、父親の人気も手伝い日本では祝賀ムードで沸き立ち、皇居での信任状捧呈式へ向かう馬車を見ようと多くの人だかりができた。ただ、外交官経験がまったくなかったため、この式典などでの服装や作法で一部無礼と取られかねない部分があり、「大使には不適当だ」とする声も一部存在した。


大使在任中は問題になるような言動はほとんどなく、和歌山県イルカ漁や安倍晋三首相靖国神社参拝への批判コメントで一部から反発を受けたことを除けば、日本政府と対立するようなこともほぼ無かった。

それどころか、精力的に日米関係の橋渡しや交流に活発に活動。宮城県熊本県などの震災被災地を慰問に訪問。沖縄戦没者追悼式にも毎年出席。

そして2016年にオバマ大統領が歴代現職として初めて被爆地広島訪問を推進した重要人物の1人として、実現に尽力した。現地での大統領の会見会場にも出席している。


他にも、同年12月には当時のヒットドラマ逃げるは恥だが役に立つ』のエンディングで踊られた通称『恋ダンス』をサンタ姿で大使館や領事館の職員と一緒に踊り、その動画をYouTubeに投稿し話題となった。


2017年1月、ドナルド・トランプが新大統領就任にしたことでオバマ政権が終わり、それに伴い大使を離任。惜しまれつつも日本を後にした。


関連タグ編集

アメリカ合衆国 弁護士 外交官 ジョン・F・ケネディ

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