概要
艦隊これくしょんに登場する艦娘らが(主に)日本のプロ野球(たまに高校野球)について語ったり応援したり時には自らマウンドに立っていたりする様を描いたイラストを対象としたタグ。
NPBは戦前からの歴史があるため歴史の古いチーム(読売ジャイアンツ、阪神タイガース、東京六大学等)は艦娘達もリアルで知っている…という次元で語られる(戦前の大投手・沢村栄治は太平洋戦争で戦死。戦死したプロ野球選手は全員祀られている靖国神社遊就館で紹介されているほか、東京ドームの敷地内には戦死したプロ野球選手を悼む『鎮魂の碑』が、ドーム内の野球殿堂博物館にはアマチュア選手とプロ選手で鎮魂の碑から漏れた4人が『戦没野球人モニュメント』に祀られている)。
2023年には艦これ公式が北海道日本ハムファイターズの本拠地であるエスコンフィールドHOKKAIDOでコラボを実施している。
3月11日のWBC2023日本対チェコ戦が行われている中、運営がこのようなツイートを発していた。
主な作例
横浜DeNAベイスターズ
- 大洋ホエールズに吸収合併された傍系・松竹ロビンスの当時の名称は「朝日軍」。
- 大洋ホエールズは戦後2リーグ制化の時に成立した球団だが、ノンプロでは戦前から強豪であった。また、大洋漁業は捕鯨船に使えそうな船を第二復員省に求めたところ「長門」の名があったという逸話がある(何の因果か、艦これ的意味での「捕鯨(大鯨掘り)」にも出動させられる長門さんの姿もあちこちで見受けられるとか)。また、千葉ロッテマリーンズの前身のひとつ大映スターズも朝日軍から派生している。
加賀:横須賀鎮守府と同県の横浜DeNAベイスターズに同姓の投手が2018年まで在籍していた事もあり、横浜ファン代理でも登場。
大和:前田大和内野手。2017年秋、FAにより阪神タイガースより移籍。阪神時代は大和名義、故障がちであったためレギュラーではなかったが、それに準ずる形で出場。
大鯨:ベイスターズの前身球団である横浜大洋ホエールズ=鯨が由来。加賀と共に横浜ファンの代表的キャラとして描かれている。
- 個別タグ:ポジポジ大鯨
日本の球界とは縁が無いが、名前に「ベイ(湾)」が含まれるため、他のベイスターズ応援艦娘に引っ張られることもしばしば。
また、すっかり迷子キャラが定着した彼女だが、横浜にも球場内のブルペンとベンチまでの距離で迷子になる投手が居たような…
広島東洋カープ
- カープは戦後の2リーグ制化の時に成立。ただ、当時の社会人都市対抗野球大会では呉海軍廠が強豪だった。
- 設立当初の事情から戦前の後楽園イーグルスの流れを汲んでいるとも言えなくはない。(結城ブレーブスの石本監督が初代監督に就任、結城ブレーブス選手2名(+唐崎クラウン元監督)が共に入団)但し、ロッテが結城ブレーブスの直接的な後継球団である。
衣笠:呉鎮守府と同県の広島東洋カープに同姓の内野手が在籍していた。(1965年~1987年)
赤城:呉配置であった縁からカープ女子に。設定によってはチームの成績如何では解体の可能性があるとか…。最近の成績であれば何とかなりそう?
エスコンフィールドHOKKAIDOコラボでは赤城役の藤田咲が始球式を行った。
- 個別タグ:赤城さんがカープ女子になるようです
浦風:大阪の藤永田造船所出身だが、呉配置で広島弁キャラなのでカープ女子として描かれている。
日進:呉生まれでこちらも広島弁キャラ。制服の色合いもカープを彷彿とさせる。
翔鶴:高角砲の砲撃手として乗艦していた長持栄吉氏が1951年から引退までの7年間在籍していた。
ぱんぱかぱーんな彼女も本拠地そばの愛宕神社が縁で・・・(重巡洋艦「愛宕」の艦内神社同様京都の総本社から分祀)。
そして2016年9月10日、その瞬間はやってきた。呉海軍工廠生まれの超弩級戦艦も喜んでいます。
阪神タイガース
- 戦時中の名称は「阪神軍」。
黒潮:ネイティブの関西弁艦娘は当然(?)虎党であった。成績の上下でいろいろ振幅が激しい。
たま~に龍驤や熊野と一緒に観戦してたりもするが、彼女らは横浜球場や大阪ドームに現れたりするので生粋のトラきちかどうかは怪しい。
本拠地にまつわるある事情から浜風の機嫌を損ねると大変なことになるらしい。
……がその浜風は「信濃との絆」絡みでスワローズファンの可能性が…………
(ちなみに生まれも浦賀船渠)
高波:阪神や西武、楽天、オリックスでプレーした高波文一選手が所属していた。
2023年9月14日。艦これサービス開始10周年の節目の年に18年ぶりの"アレ"、リーグ優勝を達成。2023年11月5日には38年ぶりの日本一を決めた結果…
オリックス・バファローズ
- 戦時中の名称は「阪急軍」。
葛城:2000~2004年まではバファローズに、2005~2010年まではタイガースに葛城育郎内野手、外野手が在籍していた。
熊野:1985~1991年までと1994年に前身の阪急ブレーブス⇒オリックス・ブレーブス⇒オリックス・ブルーウェーブ に、1992~1993年まで読売ジャイアンツに熊野輝光外野手が在籍していた。
雷:オリックス・ブレーブス時代の超強力打線と言われた、ブルーサンダー打線(サンダー=雷)に因んで。
読売ジャイアンツ
- 戦時中の名称は「東京巨人軍」。
卯月:卯=兎(ジャビット)つながり&石川島造船所生まれの東京っ子。正規空母達に伍して「うーちゃんは球界の盟主ぴょん!」と戦っているところだが2015年・2016年シーズンはぐだぐだだったっぽい…
涼風&谷風:野球の話をするときは恐らく命がかかるモストデンジャラスコンビ。というのも、どちらも江戸っ子気質だが涼風は関東生まれで谷風は……よりによってこの組み合わせかよ。試合結果によっては提督の明日が危うい。
中日ドラゴンズ
- 当時の名称は「産業軍」、オーナーも理研工業だった。
- ドラゴンズのフランチャイズである名古屋市および愛知県は戦前から航空機関連の企業・工場が多く存在し空母勢とは縁の深い土地でもある。また韓国には「MBC青龍」(エムビーシー チョンヨン、現LGツインズ)が竜を象徴とするチーム同士の縁で中日と交流があり、身売り後「LGツインズ」となった現在も友好球団として交流がある。
蒼龍:ドラゴンズのチームカラーの青(ドラゴンズブルー)+竜というのが由来。中日ドラゴンズファンだが、今ひとつ満ち足りないままだったらしい。
2012年シーズンにリーグ2位となったのを最後に、ドラゴンズは暗黒時代に突入。昇龍軍団復活は果たして...
鹿島:中日ドラゴンズに同姓の投手が在籍していた。(1983年~1996年、鹿島忠投手)
金剛:中日ドラゴンズに同姓の投手が在籍していた。(2005年~2012年、金剛弘樹投手)
なお余談だが、台湾にはかつて「第一金剛」という球団があった。(現楽天モンキーズ)
藤波:中日ドラゴンズに同姓の外野手が在籍していた。(1974年~1987年、藤波行雄外野手)
加賀:中日ドラゴンズに同姓の投手が在籍していた。(1991年~1992年 [在籍2年/実働0年]、加賀元投手)
また、加賀の元となった旧令制国名『加賀国』は現在の石川県で、ドラゴンズの地方遠征先(金沢・石川県立野球場)の一つでもある。
東京ヤクルトスワローズ
山城&扶桑:「艦隊にいる方が珍しい戦艦」と「ヤ戦病院」なる言葉が爆誕する程、毎シーズン怪我人に泣かされるチーム事情がオーバーラップするところからか。3年周期でAクラスとBクラスを行き来するなど順位は目まぐるしく変動し、ヤ戦病院を回避できた2015年・2021・2022年はリーグ優勝。
伊勢:ヤクルトスワローズに同姓の一塁手・伊勢孝夫が在籍していた。(現役14年の内、ヤクルトに選手として1977年~1980年、引退後コーチとしても1981年~1986年、1989年~1995年、2010年~2015年に在籍。)愛称は現役当時の監督だった三原脩が名付けた「伊勢大明神」「お伊勢さん」。
ジャーヴィス:綴りはわずかに違う(Jarvis、彼女よりもむしろ米駆逐艦と同じ)が、ヤクルトアトムズ時代の1971年に助っ人外国人のジャービス・テータムが在籍していた。しかし、変化球が全く打てず、さらに試合中の怪我もあって、同年限りで退団した。
福岡ソフトバンクホークス
- 戦時中の名前は「南海軍」から「近畿日本軍」へ。戦後発祥の近鉄バファローズとは無関係。これは当時の南海軍オーナーの旧南海鉄道が、戦時中に近畿日本鉄道へ統合合併されたため。
- 戦後近畿グレートリングを経て南海と共に分離し南海ホークスに。なお、ホークスの現在の親会社「ソフトバンク」は国鉄の流れを汲む(JR通信・日本テレコム)企業である。
松:福岡ダイエーホークス⇒福岡ソフトバンクホークスに同姓の投手が在籍していた。(1999年~2005年、松修康投手)
古鷹:鷹。艦名は呉鎮守府近くの山由来だが三菱重工業長崎造船所生まれの九州っ子。ただ、かつての福岡ダイエーホークスで時間が停止している節が…。
大鷹:鷹。三菱重工業長崎造船所生まれの九州っ子。福岡ダイエーホークスに歴代艦長で同姓の投手が在籍していた。因みにドラフト1位(1989年~1991年、篠田淳投手)
神鷹:鷹。しかし本人自身にゆかりがある地は神戸と呉。
北海道日本ハムファイターズ
- 1946年~1953年は東京急行電鉄が親会社だった。
- 戦前、東京セネタース(のち翼軍)の主軸を成した横沢三郎(この球団の監督も務めた)、四郎、七郎兄弟が中心に「セネタース」が1946年に結成、後「東急フライヤーズ」となり、その後数度の身売り・改称・移転を経て、現在北海道日本ハムファイターズとして存続している
夕張(画像右):言うまでも無く名前の由来となった夕張川から。
瑞鶴:だいたい某動画投稿サイトでとある野球の上手い芸人に擬されてしまったせい。公式がコラボ先に日本ハムを選んだのは杉谷=瑞鶴の構図が原因ではという憶測まで飛び交った(ただし、杉谷は昨年引退しており、コラボの日程にも不参加)。
3人ともエスコンフィールドHOKKAIDOコラボにパネルで登場した。
不知火:架空だが、野球漫画『ドカベン』ではプロ野球編で不知火守が所属していた。
暁:1995年から2007年にかけて金村曉投手(97年から2000年の登録名の金村曉の「曉」は新字体の「暁」であり、読みは違うが本当に第六駆逐隊の一人前のレディと同じ名前になった)が在籍していた(95年から96年までの登録名は本名である金村秀雄。ちなみに、金村投手は現役時代、名前の読みから実際に「あかつき」という愛称で親しまれていた)。また、暁の中破時のボイスが奇しくも金村投手の「絶対に許さない。顔も見たくない」という名言(?)を彷彿とさせている。
2017年春イベントでは北海道及び千島列島にまつわる艦名を持つ艦娘が複数実装された。
千葉ロッテマリーンズ
- 前身の毎日オリオンズは1950年創設であるが、当時の親会社毎日新聞は昭和初期に大阪毎日野球団というセミプロチームを組織していた。なお、千葉ロッテマリーンズはこの他大映スターズや高橋ユニオンズなど朝日軍や産業軍、後楽園イーグルスの流れを汲む球団との合併を行っており、その歴史は複雑である。
葛城:1958年と59年に打点王、ベストナイン、最多安打(※当時タイトルではない)を獲得した葛城隆雄内野手、外野手が1955~1963年までオリオンズに在籍していた。
高雄:矢頭高雄氏が1958~1967年まで外野手として、1970年~1976年までコーチとして在籍していた。
海風:千葉ロッテマリーンズの現本拠地であるZOZOマリンスタジアムは、海風が非常に強く吹く(春には風速15mを超えることも)球場として有名。
香取:艦名の由来が千葉県にある香取神宮であることから。
埼玉西武ライオンズ
武蔵:艦名の由来が埼玉県の旧国名の武蔵であることから。
多摩:球場の南に多摩湖があり、あかぎゆーと氏や西海まほや氏が例えで出している。ちなみに西武球場前駅から西武山口線に乗車し終点が西武多摩湖線との乗換駅である多摩湖駅がある。
東北楽天ゴールデンイーグルス
名取:楽天の本拠地のある宮城県を流れる名取川から由来している。
↑イラストの名取は2016年から在籍の岸孝之投手の背番号11を付けているが、母校の高校は宮城県『名取』北高等学校である(その後東北学院大学を経てプロ入り)
三日月:東北楽天の球団歌である羽ばたけ楽天イーグルスの歌詞に「三日月背負いし 少年よ 今こそ馬上に よみがえれ」という一節があることから。
この他にも、東北地方に名前の由来がある艦娘も多く、また、神風などのように、昭和三陸地震の被災地の救援活動に当たった艦娘もいる。
その他
戦前に存在した球団
- 後楽園イーグルス(戦時中に大和軍)
後の東北楽天ゴールデンイーグルスとは一切無関係。戦時中に解散。
戦後旧セントラルシチー中京と共に結城ブレーブスを結成するも金星スターズ(後の大映スターズ)に合併。関係者は現在の千葉ロッテマリーンズや広島東洋カープに移籍した。
一方、かつてのオーナーである高橋龍太郎氏は戦後新たに高橋ユニオンズを結成しているが、こちらも大映スターズに吸収合併された。また選手の内プロ復帰をしなかったものはいすゞ自動車硬式野球部を結成した。
のち西鉄軍。なお、横浜大洋ホエールズとは全くの無関係。1943年に解散したため戦後日本野球連盟に復帰願いを出したが認められなかった。
西鉄軍の親会社だった西鉄は1950年の2リーグ分立時に西鉄クリッパース(現:埼玉西武ライオンズ)を設立。また、セネタースの親会社は旧西武鉄道(現在の会社とは別会社だが、現在の西武新宿線・多摩川線を運営)であった。2013年の「ライオンズクラシック」でセネタースの復刻版ユニフォーム着用で試合が行われた。
一方で旧翼軍の選手達が戦後間もない頃に別資本でセネタース(現:北海道日本ハムファイターズ)を設立、共に今に至っている。
- セントラルシチー中京・岐阜イースタン
双方とも独立リーグの新日本専門リーグに加盟。(参考)
戦後発祥だが、海軍と縁のある球団
- 唐崎クラウン
先述の結城ブレーブスとともに独立リーグの国民リーグに加盟。親会社であった唐崎産業はもともと海軍へサイダーを納入する南田辺の会社であった(海軍のサイダーは「平野水」こと三ツ矢サイダーのイメージがあるが、実際はそれ以外のサイダーも納入されており、わずかに残っている資料の中にも有馬サイダーや養老サイダーの納入歴を示すものが存在する)。1947年の1年で解散し、一部のメンバーは松竹ロビンスや広島カープに移籍。
MLB(メジャーリーグ・マイナーリーグ)
アイオワ:野球発祥の地の生まれである彼女も無論、野球とも縁がある。名前の由来であるアイオワ州にはマイナーリーグ球団のアイオワ・カブスが存在し、現在係留されているロサンゼルスには前田健太が所属するロサンゼルス・ドジャース。
生まれ故郷のニューヨークには、かつて新庄剛志が所属したニューヨーク・メッツ、そして、松井秀喜、井川慶、黒田博樹、田中将大が所属した誰もが知っている名門球団ニューヨーク・ヤンキースが存在する。
また、ニューヨークには空母イントレピッドが博物館として記念展示されている。
ブルックリン:名前の由来であるニューヨークの行政区のひとつ・ブルックリンは「ブルックリン・ドジャース」が創設時から創設時からロサンゼルスに移転する1958年まで本拠地にしていた。
ジョンストン:野球において特に日本とつながりが深いのが彼女の故郷。そう、あのイチローのシアトル・マリナーズの本拠地生まれなのだ。
ヒューストン:名前の由来であるテキサス州ヒューストンにはメジャーリーグ球団のヒューストン・アストロズがあり、過去には2人の日本人選手が在籍していた(松井稼頭央が2008年から2010年まで、青木宣親が2017年のみ)。
チームは1962年に「ヒューストン・コルト45's」として創設、3年後に現在の名前に改名。
アトランタ:名前の由来であるジョージア州アトランタにはメジャーリーグ球団のアトランタ・ブレーブスがあり、過去には2人の日本人選手が在籍していた(川上憲伸と斎藤隆)。
因みに、1871年に創設時はボストン、1953年~1965年まではミルウォーキーが本拠地で、1966年に現在の場所に移動して今に至っている。
コロラド:名前の由来であるコロラド州の州都・デンバーには1993年にメジャーリーグに加盟したコロラド・ロッキーズがあり、過去には2人の日本人選手が在籍していた(松井稼頭央と吉井理人)。
ワシントン:ワシントンD.C.を本拠地にする同名のワシントン・ナショナルズがあるが、艦船の方はワシントン州が由来である。もっともどっちも元はジョージ・ワシントンを由来にしている。
山城:現在ボルチモア・オリオールズにライアン・マウントキャッスル(Ryan Mountcastle)、名前を直訳すると「山城」という選手が在籍している。日本発売のメジャーリーグ選手名鑑やメジャーリーグを取り扱ったテレビ番組では山城こそ登場しないものの名前を直訳すると山城となるネタに度々触れられている。
サーモン:かつてロサンゼルス・エンゼルスにティム・サーモン(Tim Salmon)という選手が在籍していた。なお、ティム・サーモンが在籍していた当時の球団名は「カリフォルニア・エンゼルス」(1992年~1996年)→「アナハイム・エンゼルス」(1997年~2004年)→「ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム」(2005年~2006年)。
オーストラリアン・ベースボールリーグ
パース:名前の由来である西オーストラリア州パースにはオーストラリアのプロ野球球団パース・ヒートがあり、過去には2人の日本人選手(元楽天・横浜DeNAの中川大志と、スポーツ海外留学支援企業J'sPORT代表の林純平)が在籍していた。
欧州艦の場合
欧州艦の出身国(独伊仏露瑞蘭)でも一応野球は行われており、これら6ヶ国は全て欧州野球連盟に加盟し、各国ともナショナルチームを擁している(サッカーなどでは4つの構成地域別に代表チームが存在するイギリスも、野球に関しては全英代表チームである)。
このうち、野球イタリア代表は国際大会であるWBCでも4大会すべてにおいて本戦出場しており、特に第3回2013年大会では第2ラウンド進出を果たしている(尚、この時第2ラウンド1回戦でイタリアを下し勝ったのが同大会優勝国のドミニカ共和国であった)。
もっとも、欧州艦と球技を絡めたイラストは、むしろサッカー絡みの方が圧倒的に多くなってしまうのだが。
ちなみに、イギリスはちょっと特殊。
というのもメジャーリーグにカナダ(英連邦)のトロント・ブルージェイズがいるのだ。
日本野球に関わった欧州出身の野球選手
- イタリア
- アレッサンドロ・マエストリ投手(オリックスに2012~2015年、独立リーグで香川[2012]、群馬[2016]に在籍。)
- ロシア
- ヴィクトル・スタルヒン投手(戦前から戦後にかけて巨人などで活躍。ロシア革命によりソ連から亡命して以来無国籍を通す。)
- モイセエフ・ニキータ外野手(日本生まれのロシア国籍。3年春の第96回選抜高等学校野球大会に豊川高校で出場し1号本塁打を放つ。2024年のドラフト会議で東京ヤクルトから2位指名を受けた。)
- オランダ(本国のみ)
- リック・バンデンハーク投手(ソフトバンクに2015年から在籍。)
- ルーク・ファンミル投手(楽天に2014年在籍。)
日本野球に関わった欧米以外の地域出身の野球選手
- オーストラリア
- デーブ・ニルソン捕手・外野手(MLBのミルウォーキー・ブルワーズを経て中日に2000年に在籍。)
- ドリュー・ネイラー投手(香川オリーブガイナーズに2015年、中日に2015~2016年に在籍。)
アマチュア
五十鈴:同じ五十鈴川が名前の由来であるいすゞ自動車硬式野球部(2002年休部)は都市対抗野球出場14回、優勝1回の強豪チームであり、殿堂入り投手の杉下茂をはじめ11名のプロ野球選手を輩出している。
なお、いすゞ自動車硬式野球部は戦時中いすゞ自動車に入社した戦前の後楽園イーグルス選手によって設立された歴史がある。
伊勢:2015年、「春の選抜」、「夏の甲子園」に出場した九州学院高校のエースは伊勢大夢投手だった。伊勢投手はその後明治大学に進学、2019年のドラフト会議で横浜DeNAベイスターズから3位指名された。
飛龍:2018年「春の選抜」、2019年「夏の甲子園」に出場した神奈川の東海大相模高校の選手に金城飛龍がいた。現在は東海大学野球部を経てホンダでプレーしている。飛龍選手の祖父、金城晃世は近鉄に在籍した元投手、父の金城龍彦も大阪の近大附属高校のエースとして甲子園の土を踏んだ甲子園球児にして横浜で新人王、首位打者などのタイトルを獲得し日本代表にも選ばれたことのあるスター選手、弟の金城龍輝も東海大相模高校でピッチャーを務めている野球サラブレッド。
羽黒:2003年と2018年の夏、2005年の春に山形県の「羽黒高校」が出場。
能代:1963年・1977年・1978年・1992年の夏に、秋田県立「能代高等学校」が出場。
金剛:上記の通り中日ドラゴンズに同姓(金剛弘樹)の投手が在籍したが、アマチュアでは帝京高校で甲子園に3度出場(ただし控え選手)、立正大学(東都大学野球)を経て社会人野球で朝日生命・日本通運で都市対抗野球に出場。(朝日生命は入団1年で廃部、日通に移籍。)プロ引退後、現在は2017年から母校・立正大学のコーチを務める。
関係する場所・人物
- 名字
また、日本の軍艦は地名や天候に関連する名前が与えられることが多いが、名字の由来としてもメジャーなところであるため上記の葛城のように同姓または同名の野球選手・関係者が複数存在する場合があり、他にもNPBの1軍公式戦に出場した望月姓のプロ野球OBが8人いる。
- 場所
呉二河球場:広島県呉市にある球場。福岡ソフトバンクホークスは南海ホークス時代にはこの球場をキャンプ地にしていた。(戦時中の名称は「近畿日本軍」。上記「福岡ソフトバンクホークス」の項も参照。)因みに鶴岡一人、浜崎真二、藤村富美男、広岡達朗ら呉出身の著名選手は皆、この球場近くの出身だった。
むろん上記は一例である。僚艦、赴任地、上官(司令官や艦長)の経歴その他でいろいろと設定はあり得よう。
また、広岡達朗は呉出身だけでなく戦争経験者であり、もう少し戦争が長引けば海軍学校に行くつもりであった。のちに自分の野球のスタイルを海軍の規律と同じと語り、『私の海軍式野球』という題名の著書を出版している。また、父・誠一は駆逐艦機関長で中佐(書物やネット記事によって少佐、大尉、中尉など階級が違うので注意)を務めていた。
反対に軍関係者で野球にゆかりのある代表的な人物はかの連合艦隊司令長官山本五十六である。
旧制新潟県立長岡中学校在学時に野球部に在籍しており「3番ショート」で試合に出場していた記録も残っているらしく、過去には山本五十六杯という中学生の野球大会も行われていた。
番外
『実況パワフルプロ野球』風艦娘
通称「パワ体」に描かれた艦娘のイラストにも付けられたリする。
『大正野球娘。』風艦娘
元ネタの時代に近い服装をしている神風型が野球をするイラストも。
余談
野球という競技は、割りと軍事分野と縁が深い。
(そうでなくてもスポーツで発祥が軍事絡みだという例は多いが)
野球用語には軍事用語から借用されているものもいくつかある。
「キャンプ」←「訓練場」
「バッテリー」←「砲兵陣地」
ランナーを刺殺したり捕殺したりもするしね…。
関連タグ
カンコレクンポケット:「パワ体」に描かれた艦娘のイラストには、本タグのほかにこのタグがつけられることも多い。
赤城さんがカープ女子になるようです:pixivユーザー「あかぎゆーと」氏の「赤城」を主役とした広島東洋カープの応援漫画。
ポジポジ大鯨:pixivユーザー「日向ゆう」氏が展開する、大鯨を主役とした横浜DeNAベイスターズの応援マンガなんだ!!
西田哲朗:楽天時代の応援曲が艦これの通常昼戦BGMをアレンジしたものだった。